ニートの空白期間があってもバイト面接で嘘をつかずに受かる方法
ニートの私でも就職できた方法とは?
高校在学中に通信制の高校に転校して、気づけば卒業間際。進路についてもあまり考えてなくて、どういう仕事が自分に向いているかもわからないまま、周りの同年代は就活しているはずだから、取りあえず何か職について正社員にならないと。しかし、高卒で資格もない場合は書類選考に出してみても書類選考にすら受かることができない。そんな悩みをもっていませんか?
高卒で正社員になりたくて求人に応募するも採用されずに、ずるずると時間だけが過ぎてゆき、気づけば1年と数か月ほど高卒から空白期間ができてしまった。高卒だし資格もないから、正社員は諦めて、まずはバイトから始めようかな。
でも空白期間ができちゃったからバイトでさえも雇ってもらえるか不安だし。面接で空白期間についてでどう答えたらいいかわからないし。面接で空白期間について嘘をつくわけにもいかないしなぁ。。
この記事では、そういった悩みを解決するために、国家資格を持ったプロのキャリアコンサルタントに直接アドバイスをもらって、高卒で空白期間があってもバイトの面接で嘘をつかずに採用される方法を教えていきたいと思います。私も長い間ニート期間があったので、そういった意味でも私の経験も踏まえながら役に立つ情報をお伝えしていきます。
ニートの空白期間があってもバイトに受かるの?
最初に、高卒で短期のバイトをしてみるも短期間で辞めてしまったり、働いていない期間が長いなどの空白期間がある場合でも、バイトに受かるのかという質問ですが、答えから言うと、受かります。
通信制の高校であっても、18,19歳という年齢であれば、社会人から見るとまだまだ子どもという感覚ですが、しかし若いということはエネルギーもあって他の会社の色に染まっていないので、企業にとっては「使い勝手がいい」のです。
少しいい方は悪いかもしれませんが、「使い勝手がいい」ということは、資格や経験がなくても、素直で純粋な分、スポンジのような吸収力を持っているという意味でもあります。しかも会社のために全力でがむしゃらに働いてくれるので「使い勝手がいい」というのは自分の良い点ということをまず理解しましょう。
高卒で就職活動が遅れた理由や空白期間が長くなってしまった理由として、体調を崩したり、失恋して就職活動すらも手につかなかったり、家庭の事情で働くことができなかったなど、いろんな事情があります。
企業の面接する人も「人」なのです。高卒で、空白期間があることを気にする人ももちろんいます。しかし、そういったなかなか人に言いづらい事情をひっくるめて受け入れてくれる会社は必ず存在するのです。
今の時代、2010年~2013年度の就職氷河期と言われた就職困難な時代と比べると、かなり就職しやすいといわれています。
以上のことから、高卒で空白期間があっても、その事情を理解してくれる会社は存在して、また会社としても、しっかり働いてくれるのであれば人を雇いたいということを理解できます。
バイトの職種によっても受かりやすさが違う
それをわかってても、正社員の書類選考や面接ではよく落とされるし、高卒で空白期間が理由なんでしょ!と思うかもしれませんが、高卒や空白期間だけが原因ではないかもしれません。これまで挑戦してきたのはどういった職種でしたか?事務系の仕事でしょうか?「図星だ。。」そう思ったのであれば、要注意です。
理由は簡単です。事務系の仕事はとにかく人気で、競争率が高いので、受かりにくい職種だからです。逆に言えば、事務系の仕事は大卒であっても、資格をもっていたとしても、書類選考や面接で落とされる人は山ほどいます。
勘違いしてほしくないのは、事務系のバイトを諦めてくださいと言っているわけではありません。事務系のバイトをこれからも探し続けたいのであれば、それなりにライバルと同じように、書類をこれまで以上に応募しつづける必要があります。
面接もこれまでやった倍以上の数をこなしていく必要があります。こういった就職活動や面接を粘り強く続けていけば、必ず理解してくれる会社にたどり着きます。
ニートの空白期間は正直に答えるべき?
空白期間があるとどうしても経歴を誤魔化したくなる気持ちもよくわかります。ニート期間を正直に答えるべきかどうか。正直すぎてもよくありません。「ニートでした」と言えばすぐ落とされてしまいます。何かしらの理由をつける必要があります。
例えば、「遊んでいた」「働くのが面倒くさかった」「怠けたかった」という理由で空白期間があるのであれば、それを正直に言うと面接で悪い印象を持たれるので、「進路について悩んでしまっていた」「就活に慎重になり過ぎてしまった」などの理由を付けた方がいいでしょう。
ただ、ほとんどのニート経験者が「病気にかかってしまって就活ができなかった」「ブラック企業に勤めて短期で辞めて、次の職場が怖くなってしまった」「適正だと思える仕事を見つけられなかった」などが原因で空白期間ができてしまっています。
こういった理由であれば正直に自分の思いを伝えた方が、より信憑性もあって面接官も理解してくれます。
ニートがバイトの面接で絶対聞かれる6つの質問
ここは、何度もバイトの面接に落ちてきた私が、面接官に聞かれて困った質問を抜粋してご紹介します。6の質問と合わせて、回答例も紹介します。
【1.就活はなぜしなかったのか?】
【2.どうして事務がいいの?】
【3.正社員はもういいのですか?どうしてアルバイトなの?】
【4.バイトから正社員にはなれないけどいいですか?】
【5.この仕事にいかせる長所はどんなところ?】
【6.どうしてこのバイト先を選んだの?】
以上が、私がされて困った質問になります。回答はあくまで例ですので、自分に合うなぁと思う箇所だけ参考にしてみてください。
ニートの空白期間を面接でうまく説明する方法
「高卒で空白期間があっても採用されるのはわかったけど、面接でその空白期間をどうやって説明したらいいの?」と疑問がわいてきますよね。空白期間を面接でどう答えていけばいいのかを解説していきます。
難関の事務系のバイトの書類選考が受かったとします。次のステップは面接。でも、もし高卒で就職活動も少ししかやってなくて、1か月ほどのバイトはやったけどすぐにやめてしまって、空白期間が気づけば1年2か月になっている場合。面接でこの空白期間をどう説明したらいいのかわからないものです。
これからご紹介する方法は、国家資格を持ったプロのキャリアコンサルタントから直接アドバイスを聞いた方法です。使えそうな説明の仕方があれば、まるごと覚えて自分の言葉でスラスラいえるように練習しましょう。
バイトの面接がうまくいくポイントとしては、長所を最大限に引き出しながら、できるだけ正直に答えることです。
例えば、高卒後に就活はしたけど、うまくいかず、バイトも一度やってみたけど1ヵ月ですぐに辞めてしまい、その後ズルズルと1年半経っていたとします。就職活動もしていたけど、この無職期間は友達と遊びに行ったり、恋人とデートしていたり、家でゴロゴロ引きこもっていたり、いろんな過ごし方をしていたと思います。
面接では正直に答えることが大切と言いましたが、面接で言わなくていい悪い部分は言わなくていいのです。要は、空白期間があったことは面接官に伝えるべきだけど、その理由を聞こえの良いように面接官に伝え、面接官がそれで納得できればいいのです。
面接官が履歴書を見ながら「この期間は何をしていたの?」と聞かれた場合の、空白期間の理由の答え方として、例を挙げます。
いかがでしょうか?読んでいて説得力がありますよね。この説明であれば面接官は「しっかり考えた上でこの会社を選んだんだな」「この子なら長く働いてくれそうだな。」そういった印象を持つと思います。
また、高卒後にバイトを少しやってみたが、1ヵ月ほどですぐに辞めてしまった理由について面接官に聞かれた場合は、
という流れであれば、志望動機につなげやすいですよね。面接のコツは、いかに自分の長所を上手く面接官に伝えるかです。以上が、高卒後の面接でも空白期間をうまく説明し、最大限に空白期間というブランクをプラスに変えるという方法です。
では、空白期間の説明の仕方はわかったから、面接では他にどういうことを聞いてくるんだろうか?次は、空白期間のある高卒が、必ずバイトの面接で聞かれる6つの質問ですので、この項目は抑えるようにしておきましょう。
バイトの面接よりも簡単な正社員就職の「面談」!?
空白期間に苦しめられて、バイトの面接がなかなか上手くいかないことも多いです。
「こんな辛い思いまでして働きたくない」
そう思うのも当然です。私は今正社員として就職できていますが、バイトの面接よりも正社員に就職することの方が簡単だったように感じます。
履歴書や職務経歴書を書く必要がなく、興味のある企業と「お互いを知るための面談」をして採用してもらえる。ニートの私にとってはかなり楽に感じました。
面接と面談の違いは一目瞭然。面接は落とすための場ですが、面談は「お互いを知るための話し合いの場」、大きな違いがありました。経歴重視ではなく、人物重視で面談してくれるので、それほど空白期間について構える必要はありませんでした。
最初から正社員を目指す必要はありませんが、できるだけ早くキャリアアップして安定した仕事に就きたいという場合は、バイトよりも正社員として働く方が将来的には良いです。
そんな場合は、「就職Shop」という就職支援を使ってみるといいですよ。
まとめ
・法律も変わるなど、バイトの面接で嘘をつくとバレやすい環境に。
・バイトの面接は自分の良さを最大限に引き出して正直に。
・空白期間の経験があると聞かれやすい質問があるので答えを準備しておくことが大切。
特に最近は、働き手不足ということもあって、会社は人手を必要としていて、経歴や資格関係なしに人材をすぐにでも採用したいという会社は少なからずあります。その中でも、高卒後の無職期間が長引いたり、ニート生活をしている場合でも、正直にどうして空白期間ができてしまったのかを自分の長所を引き出しながら面接官に伝えると、必ず理解してくれる会社は存在します。
面接の数を重ねていくことで、いつか必ず結果に結びつくときが来ます。面接官によっては嫌な言葉や言わなくてもいいことを浴びせてくるモラルのない人もいます。
しかし、そういった会社はこちらから願い下げじゃないですか?だって、バイトで採用されたとしても、同じようなモラルのないことを言われる可能性もありますからね。面接で嫌なことを言われても無視して、気にしないようにしてください。
私もそうでしたが、空白期間が長く続けば続くほど、自信がなくなっていって、不安や恐怖に感情が支配されてしまって、体も動けなくなってしまいます。でもそういう状況を変えるのって、少しでも行動をとること。私の場合は、まず求人を見たりすることから始めました。
不安に思うことも多いと思いますが、あなたを必要としている会社は必ずあります。今少しでも違う行動を選べたら、もう大丈夫です。少しでも動けたら自然に動けるようになっていきますよ。
参考文献
厚生労働省(平成29年度「全国キャリア・就職ガイダンス」行政説明資料)