大学中退にお金はかかる?授業料を払わず手続きしないで辞めるのはあり?
大学中退した私でも就職できた方法とは?
大学中退を考えているけど、辞める際に「お金(授業料)がかかるのかが心配…」と悩んでいませんか?
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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実は、私も大学中退経験があるので、「お金を払うべきかどうか…」と悩んだ経験があります。
例えば、大学に入学した初年度。いざ大学生活が始まると、期待していたキャンパスライフとは正反対で、高校時代の友達ほど親しくなる友達ができない、授業も全く楽しくない、という感じで、次第に大学に通わなくなって単位が取れずに、「このまま授業料を無駄にするよりは、退学しよう…」と考える人は少なくありません。
大学のホームページをみてみると、「授業料を支払わないと退学できない」と書いてあって、「えっ…大学って授業料を払わなかったら、自動的に退学になるんじゃないの?」と驚いたのではないでしょうか。
結論からいうと、大学の授業料を支払わなくても大丈夫です。ただ、問題になるのが「除籍」としての退学になってしまうので、これまで大学に通っていたという証明書が取れなかったり、これまで取得した単位が全て認められなかったりということになってしまいます。
このページでは、私の経験を踏まえて、「大学中退時にお金を払う必要はあるのか?」「授業料を払わずに辞めた場合どうなるのか?」「授業料以外に支払うべきお金はあるか?」「退学届けを提出する場合、手続きはどうすればいいのか?」という疑問を、わかりやすく解説していきます。
大学中退の際、お金はかかる?授業料をまだ払っていないけど…
大学中退の際に、「お金がかかるのかどうか」と疑問を持つかもしれませんが、基本的には学費をしっかり納めている限り、お金がかかることはありません。
しかし、退学届けの提出が遅れてしまって、既に後期になってしまっていた…という場合は、後期分の授業料を支払わないと、正式に退学させてもらうことができない可能性が高いです。
各大学ごとに、前期と後期(2学期制の場合)のそれぞれに「退学提出期限」というものがありますが、この提出期限を過ぎて退学届けを提出してしまうと、次学期分の学費を支払う義務が出てしまいます。
例えば、もしあなたが前期で退学を決めたとして、前期の内にしっかり退学手続きをすればお金がかかることはありませんが、前期の内に手続きをちゃんとしていない場合は、学費を支払わないと退学させてもらえないということになります。
お金(授業料)を払わずに大学中退するとどうなる?
冒頭でもお伝えした通り、次学期分のお金(授業料)を支払わないでも大学を辞めることはできます。授業料を支払う義務は発生しますが、支払わずに大学を辞めても、その分の借金を背負うということはありません。
仮に、お金を支払わずに大学中退した場合、どうなるのか気になると思うので、授業料を支払わなかった場合どうなるのか、図にしてまとめてみました。
上の図をみてわかるように、ほとんどの大学では、「退学届提出期限」を次の学期が始まる前までに設定していることが多いです。もし、退学提出期限を過ぎて退学届けを提出せずに次学期に入ってしまうと、次学期の学費を支払う義務が発生します。
催促状とは、「早く、授業料を支払ってくださいね!支払わないと除籍になりますよ」という内容が書かれた手紙のこと。通常、この催促状に「最終支払い期限」が記載されていて、最終支払い期限を過ぎてお金が振り込まれない場合は「大学中退」ではなくて、「除籍」扱いになってしまうので、この点は注意が必要です。
一応、「除籍でもいいから、授業料を支払いたくない」と考えているのであれば、授業料を支払う義務が発生していたとしても、授業料を支払う必要はありません。
「モラル的に、支払い義務が発生しているのであればお金は払わないとダメ!」という就活サイトも目にしますが、授業料は決して安くありません。
私個人の考えにはなりますが、モラルも大切ですが、それよりも今後の自分の生活の方がもっと大切です。
お金(授業料)を払わないで中退すると「退学」ではなく「除籍」になる
先ほどから「除籍って何だろう?」と気になっているかもしれませんが、「除籍」とは、「大学に在籍していた事実が削除される」という意味なので、言葉の通り、「大学に通っていなかった」ということになってしまいます。
つまり、単位取得証明書や在学証明書、大学中退証明書のような書類一式が発行できなくなってしまうので、これから専門学校や他の大学への進学等を考えている人には除籍で退学するのはおススメできません。
単位取得証明書を発行してもらえないと、進学先の学校で認めてもらえるはずの単位が認めてもらえないので、ゼロから単位を取り直す必要があります。
逆に、「1年目の前期で全く単位が取れていないから、単位取得証明書を取る必要がない」という場合は例外的に、除籍でも問題がないのかなと思います。
ただ、「大学中退後はそのまま民間企業に就職する!」という予定であれば、証明書一式が求められることは少ないです。就職する場合に限っては、除籍のまま退学して、就活時に必要性が出てきた場合だけ、授業料を支払って退学手続きをする方法でもいいのかなと思います。
大学中退時に必要な退学手続きとは?
「でも、ちゃんと退学の手続きそしないと、後々何かあった時に怖い…」というのが本音だと思います。
大学中退時に必要な退学手続きについてですが、基本的に退学するためには担任やゼミの先生、学部長との面談なども必要になるので、退学手続きはすぐに完了するわけではありません。
例えば、後期が始まる前に大学を辞める場合は、少なくとも8月中には退学届けを提出する必要があります。
【後期が始まる前に辞める場合】
【次年度前に辞める場合】
大学中退した後は奨学金の返済も考えて進路を考えるべき【経験談】
大学中退後の進路が決まっている場合も、決まっていない場合も、私の経験談をお話しすると、今後の進路は奨学金の返済も考えた方がいいです。
奨学金を全く借りていない、という場合は読み飛ばしてもらっても大丈夫ですが、もし奨学金を借りているのであれば、この点はしっかり考えるべきです。
なぜなら、大学中退後そのまま今のバイト先でフリーターとして働き続けた場合、生活費は稼ぐことができますが、奨学金の返済には手が回らず、結果的に期限までに返済できず「奨学金破産」となってしまう人が後を絶たないからです。
専門学校などに進学するという場合も、「最終的に借りる奨学金と今借りている奨学金の合計はいくらになるのか?」という点は真剣に考えておいた方が良いです。
大学中退という経歴で、まともな就職先はあるの?
大学中退後に「就職」という進路を考えた時、「中退すると、まともな就職先は無いかな…」と考えてしまう気持ちはよくわかります。
ただ、結論からお伝えすると、有名な大手企業への就職は難しいですが、あまり有名ではない大企業や、中小企業であれば、知らないだけで、就職先は意外と多いです。
大学中退という経歴だと、最終学歴が「高卒」になるので、「大卒以上可」という求人に応募することはできません。ただ、「未経験可」「学歴不問」などの求人であればどれでも応募できて、かなりの数の求人が存在するので、就職先はあまり心配しなくても大丈夫です。
私のように大学中退している場合、就活方法としては主に、ハローワーク、ジョブカフェ、求人サイト、就職エージェントの4つが挙げられますが、私の経験上、この4つの中で最も就職成功率が高くて、求人の質や待遇面が良かったのが大学中退向けの「就職エージェント」を利用した就活でした。
