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大学中退後に奨学金返済中の私が手続きや返済方法など全ての疑問にわかりやすく解説

大学中退後の奨学金返済

大学中退した私でも就職できた方法とは?

大学中退を決めた時に、必ず出てくる問題が「これまで借りていた奨学金の返済をどうしていくか」という問題。どうやって奨学金を止めたらいいのか、返済は一括じゃないといけないのか、返済できない場合どうなってしまうのか、返済のメドはどう立てればいいのかなど、日本学生支援機構(JASSO)のホームページを見てもよくわかりません。

ニートちゃん
実は私も大学中退経験があって、在学中は奨学金を借りていました。
ニートちゃん
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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奨学金というのは、言い換えると「借金」です。借りたお金を返さないと、将来本当に大変なことになるので、大学中退する際の、奨学金返済の手続きや返済方法などは必要最低限、理解しておく必要があります

このページでは、大学中退する際の奨学金の手続き方法や、その後の返済方法、返済できない場合どうなるのか等、奨学金返済の際に必ず出てくる疑問に対して、私の経験を踏まえてわかりやすく解説していきます。

ニートちゃん
少しでも、お役に立てると幸いです。

大学中退後まだ奨学金返済中の私

ニートちゃん
奨学金を借りる大学生は2人に1人と言われて、私もその中の1人です。

私の場合、大学中退した後しばらく無職ニートだったので、日本学生支援機構の猶予制度を使って、奨学金返済の引き延ばしをしていましたが、猶予の最長期間も10年と定められているので、「いつまでもこんな生活をしていたらヤバイ…」と思うようになりました。

現在は、正社員職に就けているので、毎月奨学金の返済に追われていますが、一応ちゃんと生活することができています。

しかし、大学中退した場合の奨学金を止める手続きや返済方法などについて教えてくれる人は周りにいないので、当時はかなり困りました。まだ返済途中ではありますが、これから中退して奨学金返済の手続きをして返済していく方のために、猶予の仕方や、返済方法、滞納した場合どうなるのか等について、私の経験を踏まえて解説していきます。

大学中退手続きの際、奨学金をストップさせる流れとは?

大学中退の手続きをしたら、奨学金も自動的に止まると勘違いする方も多いですが、厳密にいうと、退学手続きと奨学金を止める手続きは別です。退学手続きは「退学届け」に記入しますが、奨学金を止める手続きには「異動願(届)」に記入する必要があります。

ほとんどの大学では退学手続きと一緒に奨学金を止める手続きをしてくれる大学が多いですが、一部の大学では手続きの窓口が異なっていて、別々で申請することを知らずに、退学後にも奨学金を受け取っているために「後で一括返済しないといけない…」という事態になることがあるので、退学手続きの際には「奨学金を止める手続きをしたいのですが、どうしたらいいですか?」と確認することをオススメします。

奨学金を止める手続きは、大学の事務所で行います。各大学によって「教務課」「学務課」「学生課」などと事務所の呼ばれ方が違いますが、手続き関係の課はすぐにわかると思います。

ニートちゃん
手続きは以下の流れで行っていきます。
ポイント(1) 大学の学生課で「異動願(届)」を受け取る
(2) 異動願に必要事項を記入して学生課に提出
※大学側で日本学生支援機構に異動願を送ってくれる
(3) 2か月前後で「貸与奨学金返還確認票」が大学から送られてくる
(4) 自分が使っている銀行に行って口座振替の手続きを行い、「預・貯金者控のコピー」を学校に提出
(5) 手続きが完了したら、7か月後の27日付から返済が始まる

異動願の手続きでは親の同意や押印等は必要ありませんが、退学届けの手続きには必ず親の同意が必要になってきます。親に隠れて退学しようと考える方も多いですが、大学入学の際、親が保証人として申請しているので、中退する際には必ず親にバレることになります

ニートちゃん
まだ親に中退することを伝えていないのであれば、早めに相談するようにしましょう。

 

「貸与奨学金返還確認票」とは?

「異動願い(届)」を学生課に提出したら、2か月前後で大学側から「貸与奨学金返還確認票」が送られてきますが、返済の内容が間違っていないか必ず確認する必要があります。

ニートちゃん
「貸与奨学金返還確認票」は下のような感じです。

貸与奨学金返還確認票見本

ニートちゃん
「貸与奨学金返還確認票」の内容的には以下の項目があります。
(1) 借用金額
(2) 貸与期間
(3) 返還回数
(4) 初回割賦金(最初の月に返済する金額)
(5) 割賦金(分割して払う金額)
(6) 最終割賦金(最後の月に返済する金額)
(7) 総支払い額
(8) 連帯保証人
(9) 保証人

上の項目全て大事ですが、特に注目すべき点は「総支払い額」「連帯保証人」「保証人」の3つです。

「借用金額」とはこれまでに借りたお金の総額ですが、「総支払い額」とは借りたお金の総額に利子をつけて、最終的に返済すべきお金の総額と言う意味になります。

一括で返済できるのであれば毎月の利子も発生しないので、借用金額の分だけ返済すればいいのですが、実際は毎月の返済でないと、返すことができないという場合がほとんどです。返済期間が長い程、支払う利子も多くなるので、毎月決められた金額を最後まで計画的に返済した場合は「総支払い額」に注目する必要があります。

また「連帯保証人」や「保証人」は親や親せきなどの名まえが書かれていることが多いですが、もし自分で奨学金を返済できない場合は、親や親せきに順番に返済義務が発生するので、「連帯保証人」や「保証人」というのは「返済できないと迷惑がかかってしまう人」と言い換えることができます。

ニートちゃん
「連帯保証人」や「保証人」に迷惑がかからないためにも、返済方法をしっかり考えていく必要があります。

 

大学中退後に奨学金を一括返済する必要なし!3つの返済方法を覚えとけばOK

大学中退してしまうと、奨学金の返済は一括返済(全額を一度に返済)しないといけないと勘違いしていしまう人が多いですが、実際そんなことはありません。

ニートちゃん
大学中退者も大学卒業者同様、返済の仕方は一緒で、分割返済も減額返済も猶予してもらうこともできます

覚えておくべき返済方法は「減額」「返還期限猶予」「返還免除」の3つです。

「減額」とは?

大学中退後に、バイト生活を続けている中で月々の奨学金の返済が難しいという場合、減額制度を利用することができます。減額制度とは、年収が325万円以下であれば誰でもりようできる制度で、最長15年間、月々の返済額を「2分の1」か「3分の1」に減額してくれる制度です。

例えば、月々6万円の返済をする人であれば、「2分の1」の減額制度を使えば月々の返済が3万円でOKで、「3分の1」の場合月々の返済は2万円でOKということになります。ただし、減額制度を利用して返済する奨学金の総額が減るわけではないので、その点勘違いしてはいけません。

ニートちゃん
減額制度を利用しても、返済期間は長くなるということね。

 

「返還期限猶予」とは?

ニートちゃん
私の場合は「返還期限猶予」を利用しました。

「返還期限猶予」とは、最長10年間、毎月の返済をゼロにしてくれるという制度で、年収300万円以下であれば誰でも利用できます。もちろん、奨学金を1円も返せていないので、将来的に返済するお金は変わっていないということになります。ちなみに、返還期限猶予を受けている間は利子がかかりません。

ニートちゃん
しかし、私のように大学中退後、無職ニートのままだと返済したくても返済できないので、「返還期限猶予」を使って返済を先延ばしにするしか方法はありません

 

※参考:独立行政法人日本学生支援機構「減額返還・返還期限猶予リーフレット

「返還免除」とは?

借りた奨学金が全て免除される制度もありますが、この条件が「死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除」なので、ほとんどの人に当てはまりません。

ニートちゃん
考えるべき制度は「減額」か「返還期限猶予」の2択だと言えます。

 

奨学金返済できずに滞納した場合、下の兄妹にも影響が出るの?

例えば、大学中退後に奨学金を返済できず滞納した場合、自分だけならともかく、下の兄妹がこれから大学入学する際に「自分のせいで奨学金が借りれなくなるのでは?」と心配する方もいるはずです。

ニートちゃん
滞納してしまった場合も、一応下の兄妹に影響が出ずに済む抜け道は存在します

基本的には、奨学金の返済がスタートしてから返済できずに滞納して9か月が過ぎてしまうと、ペナルティーとして日本学生支援機構から「貸していた奨学金を全額一括で返済しなさい」という督促状が届きます。

ニートちゃん
もちろん借りた奨学金の全額を一括で返済することはできませんが、返済できない場合、年利5%の金利が課せられます

例えば、総額480万円の奨学金を借りていて、滞納した場合、480万全額に年利5%の金利が課せられるので、利子だけでも年間24万円かかります。5年間滞納し続けた場合、利子だけでも合計120万円になってしまいます

9か月間滞納し続けると、一括で全額返済しないといけなくなるので、実質上自分で返済することは困難になって、保証人である親に支払う義務が移ります。保証人である親も、これだけの大金を一括返済することができないので、結果として債務整理(自己破産)という道を選ぶ人は数多いのが実態です…

ここで問題になってくるのが、親が債務整理(自己破産)してしまうと、もう保証人になることができないので、今後下の兄妹の奨学金の保証人を立てることが難しくなってしまいます

それじゃぁ、下の兄妹は奨学金を借りれずに、もう大学に行くこともできないの?」と疑問を持つかもしれませんが、抜け道はちゃんとあって、人的保証人ではなく機関保証制度を利用すれば奨学金の申請は可能です

人的保証とは、親や親せきなどの「人」を保証人として立てて奨学金を借りる方法ですが、機関保証制度とは、連帯保証人や保証人を立てることなく、一定の保証料を支払うことで自分の意志と責任において奨学金の申し込みができるという制度です

例えば、第二種奨学金を借りる場合、毎月5万円を借りるとすると、月々2,115円の保証料を支払う(実質的には5万円から2,115円が差し引かれます)ことで、人的保証の代わりをしてくれるという制度になります。

ニートちゃん
奨学金を滞納してしまって、親が保証人になることが難しくなった場合は、機関保証制度を利用すれば下の兄妹でも奨学金を借りることができるということです。

※機関保証制度の詳細は「2019年度機関保証制度リーフレット」からどうぞ

返済できない場合は奨学金破産になる…

ニートちゃん
全国で、奨学金を滞納している人は32万人以上で、年々増加傾向にあります。

奨学金を返済できずに滞納した場合どうなるか、もう少し深堀して解説すると、簡単に言うと「自己破産(債務整理)」を選ぶことになります。奨学金返済が原因で自己破産することを「奨学金破産」といいますが、実はこの奨学金破産は負の連鎖を巻き起こします

奨学金を返済できない場合、自己破産を選択する人は少なくありませんが、そうなると保証人である親が返済しないといけません。しかし、親は親で家のローンや教育ローンが残っている場合が多く、奨学金返済の肩代わりが簡単にできるわけではありません。

そうなった場合、親も自己破産という道をたどり、更には、連帯保証人である親戚に返済義務が発生します。ここでも、親せきが返済しきれない場合は、自己破産となり、奨学金破産とは、言い換えると「負の連鎖破産」という事ができます。

ある調査によると、奨学金を借りて中退した55%の年収は200万以下なので、月々の返済が厳しいのが現状です。「減額」や「猶予」制度を使っても、返済期限に間に合わず、結果的に自己破産を選ぶ人は少なくないのです。

奨学金返済の相談先はどこがいい?

奨学金を滞納してしまっていたり、返済が本当に厳しくてどうしたらいいのかわからない、という場合、「相談先はJASSO(日本学生支援機構)が良い!」という人もいますが、私はオススメしません

日本学生支援機構はお金を貸している側なので、できるだけお金の回収をしようと考えているため、向こうの都合の悪い情報は積極的には教えてくれないからです

もし相談するのであれば、第三者機関の「NPO法人POSSE」や「奨学金問題対策全国会議」の方が、こちら側に立って親身に相談してくれます。奨学金返済で困った場合は無料なので、奨学金の延滞金が付く前に早めに相談することをオススメします。

無料相談窓口【NPO法人POSSE 奨学金ナビ】03-6693-5156
【奨学金問題対策全国会議】03-5802-7015

奨学金返済額とは借りた分?それとも借用(予定)金額の総額?


奨学金を借り始めて数か月した頃に「貸与額通知書」のようなものが手元に届くかと思います。

この貸与額通知書には、「貸与の始期から終期までの貸与額(予定)」と書いてありますが、この額は「卒業までに借りた場合の奨学金の総額」という意味になります。

ニートちゃん
基本的に、返済しなければいけない額は、この借用予定金額ではなく、借りた分だけ返せば大丈夫です。

大学中退後に専門学校に再入学した場合、奨学金はそのまま借りれる?

大学中退した後の進路として、就職という道ではなく、専門学校や別の大学へ進学する場合もあります。しかし注意点として、これまで通っていた大学の奨学金を引き継いで、そのまま専門学校などで使うことはできません

ニートちゃん
新しく専門学校等に通う直す場合は、中退予定の大学では異動届を提出して奨学金を止めて、専門学校で奨学金を申請し直す必要があります

大学で借りていた奨学金の返済はすぐには難しいので、返還期限猶予申請をすれば滞納することはありません。滞納していると、専門学校で奨学金の申請ができない可能性もあるので、その点、しっかり手続き関係は済ませておきましょう。

 

大学中退後に奨学金を全額返済する方法とは?

奨学金を返済できない場合は「負の連鎖破産」を引き起こしてしまうので、できるだけ周りに迷惑をかけないためには、自分でどうにかして奨学金を返済していかなくてはいけません。

ニートちゃん
大学中退後はフリーターとして生活する人が多いので、「減額」か「返還期限猶予」制度を利用する人がほとんどです。

しかし、一度病気になってしまったり、怪我で働けなくなってしまったり、出産・育児で稼ぎがなくなったりした場合など、返済が滞ってしまう可能性もあります。

現実的に、借りた奨学金を全額返済していくためには、正社員として就職して、病休や育休などの福利厚生のある会社に勤めることが、手っ取り早く奨学金を返していくことができます

大学中退していると正社員になれない」「まともな会社に就職できるはずがない」と思い込む方は多いですが、実際そんなことはありません。

私のように大学中退している場合の就活方法は主に、ハローワーク、ジョブカフェ、求人サイト、就職エージェントの4つが挙げられますが、この4つの中でも最も就職率が高く、求人の質や待遇面が良かったのは就職エージェントを利用した就活でした。

 

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3位第二新卒エージェントneo
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5位いい就職
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ニートちゃん
大学中退していても、就活のコツや注意点さえ押さえておけば、就職は難しくありません。

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    現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。また就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。

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