大学中退フリーター女から就職(遅れ挽回)するならどんな資格や仕事がおすすめ?
大学中退した私でも就職できた方法とは?
独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が行った調査によると、フリーター(非正規)で仕事をしている人の割合は46.2%と、女性の約半分の人が、大学中退後もフリーターを続けていることがわかっています。
現在28歳女性。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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私の場合は19歳の時に大学を中退してその後1年ほどニート期間があって、バイトや派遣等を転々とするフリーター生活に入りましたが、21・22歳辺りになってくると、同期の内定報告の情報がSNSで目にするようになって、段々と将来に対する不安が出てくるようになります。
特に女性であれば、こんな不安定の生活のままでは彼氏もできないし、将来的に体力を使うフリーター生活も長くは続けられない…と不安に感じる機会は多くなってくるはず。
もし今のアルバイト先の労働環境が悪く、人手不足で自転車営業、新人の教育環境がしっかりしていなくて、フリーターで働いているアルバイトの人も仕事が適当、正社員は仕事をせず、全部バイトに仕事を投げてくる…
こんな環境でフリーターを続けるよりも、いち早くホワイト企業に正社員として就職して、これまでの遅れをできるだけ早く挽回したいと考える方は多いです。
そこで疑問に思うのが、「大学中退、フリーターという経歴でもまともな会社に就職できるのか…」という点です。
就活に失敗してきた私だから言えることですが、正しい就活ができれば正社員への就職は可能です。「フリーター経験が長いから、もう就職は無理かも…」と考えるのではなく、「どうすれば、良い環境の会社に就職できるんだろう?」とマインドを切り替えることが、就職成功への第一歩です。
このページでは、大学中退フリーター女性から良い会社に就職するために、どんな資格や仕事なら遅れを挽回できておすすめなのかを、私の経験を踏まえてご紹介していきます。
大学中退フリーターだと人生詰み?いやいや、正社員として就職できますから!
大学中退後に役に立つ就職情報を探そうとネットをみてみると、どうしても「大学中退したら人生詰み…」「フリーターから正社員は厳しい…」などの否定的な書き込みを目にする機会は多くなってしまいます。
私の周りにも、大学中退歴がある方や、バイトやパート、派遣などの経歴から正社員になって、仕事をバリバリやってる女性の方などは多いです。私の上司で、かなり仕事ができる方も過去にブランクがあって、それでも役職があるので、一概に、「大学中退フリーターという経歴があるから、まともな会社に就職できない」という情報は間違いだと言えます。
とはいえ、「大学中退」という経歴である以上、最終学歴は「高卒」になるので、「大卒以上可」という求人に応募することはできません。その分、応募可能な職種が狭まったりするのは大学中退から就活する上でのデメリットだと言えます。
また、フリーター期間が長くなればなるほど、正社員への就職率は低くなるという調査を厚生労働省がやっていて、フリーター歴が3年以上になると下の図のように、就職率が38.3%(女性の場合)と低くなることも分かっています。
私の経験上、大学中退フリーターという経歴だと、新卒生や転職希望者と同じように就職活動をしても上手くいきません。
大学中退フリーターから就職に強いおすすめの資格とは?
大学中退後フリーターを続けてきて、正社員未経験の場合、「就職を有利にするためにも、まずは資格から取った方が良いよ!」と書いている就活サイトをいくつか目にしますが、私はオススメしません。
例えば、簿記やMOS、中小企業診断士、などの資格をオススメするサイトも多くありますが、私から言わせてもらえば、簿記(2級・3級)やMOSを持っていても就活に役に立つことはほとんどありません。
簿記1級や中小企業診断士のような資格などは、経理部長や経営層などが資格として持っていれば箔がつきますし、役立つ知識もありますが、正社員未経験の大学中退者が持っていても、オーバースペックになってしまうだけで、就職に有利になるとは言えないのです。
一番大事な考え方としては、誰でも簡単に取れたり、人気の高い職種に関する資格だと、苦労して取った資格だとしても、就職に強いとは言えません。例えば、事務系の職種だと、人気度も倍率も高く、資格よりも実務経験(即戦力)が優遇されるので、簿記やMOSなどの資格を持っていても「そんな資格、持っている人たくさんいるけど?」となるだけで、就職には有利になりません。
逆に、以下の資格であれば、人手不足の業界で、大学中退歴があっても応募できて、尚且つ、AIに取って代わられる仕事ではないので、将来性もあり、個人的にはオススメです。ただし、ここでは、「就職に強い資格かどうか」「将来性があるかどうか」を重視しているので、「女性でも続けやすいかどうか」という観点は入っていません。
(2) 宅地建物取引士資格
(3) 介護系の資格
(4) ビルメンテナンスの資格
(5) ITエンジニア向け資格
【大学中退フリーターからの就職に強い資格1】公務員資格
まずは、「The安定職」の公務員資格です。あまり知られていませんが、大学中退していて最終学歴が高卒であっても、公務員試験を受けることができます。公務員試験には「高卒程度試験」「大卒程度試験」などの区分がありますが、大学中退という学歴でも「大卒程度試験」を受けることはできます。
教員などであれば大卒資格が必要になってきますが、行政事務や学校事務、警察、などの試験であれば、大卒資格は不要なので、学歴関係なく、公務員試験に合格すれば、誰でも公務員への就職は可能です。
注意点としては、公務員試験に合格するためには、まとまった時間を確保しながら勉強する必要があるため、ある程度のお金と時間を投資しないといけません。そのため、受験可能年齢になるまでに公務員試験に受からなかった場合、途中で民間企業就職に切り替えても、フリーター期間が長すぎると、正社員への就職は難しくなります。
【大学中退フリーターからの就職に強い資格2】宅地建物取引士資格
「宅地建物取引士資格」は通称「宅建」と呼ばれる資格ですが、宅建資格は主に、不動産業に関わる資格です。
不動産業は、慢性的な人手不足が続いていて、大学中退フリーターという経歴であっても、就職自体難しくはありません。逆に言うと、宅建資格を持ってなくても、研修中に資格を取らせてくれる職場も多いので、資格が必須の職業ではありません。
不動産業は、営業職や販売職だと、結構残業やノルマがきつく、ブラックな所も多いのでオススメしません。ただ、不動産事務であれば、定時で帰れる会社も多く、お給料的には高くありませんが、「事務系に就きたい!」ということであれば、不動産事務を目指してみるのも悪くありません。
【大学中退フリーターからの就職に強い資格3】介護系の資格
大学中退フリーターから就職に強い資格3つ目は、「介護系資格」です。介護の仕事は、極度の人手不足の分野で、学歴・資格・職歴に関わらず、就職に困ることはほとんどないと言っても過言ではありません。
介護系の資格と言えば、「介護職員初任者研修」が挙げられますが、未経験から資格を取るのであれば、介護職員初任者研修の資格を取っておけば場違いありません。
ただ、前述したように、介護業は人手不足なので就職自体は難しくありません。なので、正社員未経験で資格が無くても就職できて、尚且つ、就職後に研修の一環として資格を取らせてくれる職場も多いので、無理にブランクを引き延ばしてまで取得する資格ではないと考えます。
【大学中退フリーターからの就職に強い資格4】ビルメンテナンスの資格
「ビルメンテナンス」は通称「ビルメン」と呼ばれていて、商業施設やショッピングモール、大型ビル等のメンテナンスに関わる資格です。
まず未経験から取るべき資格は「第2種電機工事士」の資格です。
理由としては、「第2種電機工事士」の資格を持っていれば、応募可能な求人がグッと多くなる点と、給与や待遇面の良い系列会社に応募することができる点です。ビルメンの就職先には独立系と系列の2種類がありますが、大手が運営する系列の方が職場環境は断トツで良いです。
「第2種電機工事士」以外の資格は、年に1回しか試験日がなかったり、難易度が高かったり、実務経験が必要だったりするので、ビルメンを目指すならまず「第2種電機工事士」の資格をとってから、就職後に他の資格を勉強していくとう流れがおすすめです。
実際にビルメンとして働く際には、照明器具の交換や、ビルメンで使う基本的な工具の名まえや使い方を覚えたりできるので、資格を取るのであれば、まずは「第2種電機工事士」の資格が、未経験者にとって最も実践的な資格と言えます。
【大学中退フリーターからの就職に強い資格5】ITエンジニア向け資格
大学中退フリーターからの就職に強い資格の5つ目は、「ITエンジニア向けの資格」です。IT業界は、最も成長している産業と言っていい程伸びている業界で、成長スピードも早く、業種の中では待遇面もかなり良いのですが、とにかく人手が足りません。
ITエンジニア系の資格は、正直どの資格を持っていても就職には強いです。というよりも、企業の本音としては「やる気があるなら、未経験・資格無しでもいいから、とにかく早くきてくれ~!」という企業は数多いです。
ITエンジニアの資格として最も初歩的な資格は「基本情報技術者」で、別名ITパスポートともいわれています。ネットワークエンジニアの職種であれば、「CCNA」「CCNP」などが代表的で、インフラエンジニアであれば「LPIC(エルピック)」や「LinuC(リナック)」などの資格が有名です。
他にも多数資格はありますが、プログラマ系を目指すのであれば資格取得を頑張るというよりも、スキルを磨いた方が就職の近道になります。
これらのITエンジニア系の資格は、持っていればある程度の知識が認められるため、未経験からの就職には有利になります。しかし、持っていなくても就職はできて、入社後に研修の一環として資格を取ることができる職場も多いです。
IT系企業の採用基準として、最も重視しているのは「年齢」です。未経験でも採用してくれますが、特にプログラマ職の求人の場合、上限年齢を26~27歳までとしている企業も多いので、資格取得に時間をかけるよりも、就活を優先した方が就職には有利です。
(2) 宅地建物取引士資格
(3) 介護系の資格
(4) ビルメンテナンスの資格
(5) ITエンジニア向け資格
大学中退女フリーターから挽回できる仕事とは?
大学中退してしまうと、どうしても周りから疎遠になってしまって、友人や家族とも話しづらい雰囲気を自分で作りだしてしまうことは多いです。
「少しでも遅れを取り戻したい」「周りを見返したい」「親孝行したい」という思いは強かったので、どんな仕事であれば挽回できるかを一生懸命調べた経験があります。
女性に「就きたい仕事の条件は?」と聞くと、ほとんどが「オフィス内でできる仕事!」と答えるはずですが、私もオフィス内で働けるような仕事が良かったので、結果として、以下の2つの職種が「挽回できる仕事」として挙がりました。
正直、事務職は競争率が高い割にはお給料自体高くはないので、普通の一般事務で就職しても箔はつきません。ただ、少し時間はかかりますが、事務職を極めていくと、総務や経理、労務等の専門職に行きつくので、そこまで行くと経理事務長などを任されることも可能。
事務職の場合、出世できる機会が少ないため、就職後の自助努力が必要になりますが、IT系であれば結構キャリアアップはしやすいです。IT系であればどんな会社でも2~3年勤務したら転職が当たり前の業界で、転職するごとにお給料も役職も上がりやすいですし、企業側も転職を防ぐために、給与交渉も割と通してくれるという業界が「IT業界」です。
IT業界の働き方として、最近大きな変化があって、「ITはブラック」というのは過去の話で、今では、企業側がどれだけ労働環境を良くできるかを競争する時代になっています。なぜなら、IT企業で働き方が良くない会社だと、良い人材がどんどん外に出ていくので、企業側は「どうやれば良い人材が集まってくれるか」を追求する必要が出てきています。
例えば、IT企業に多い働き方としては、服装自由で、副業もOK、フレックス制といって働く時間帯を自由に変えられる、などの働き方も増えてきています。
土日祝日休日もあって、休みも取りやすい、働きやすい環境で働いて、お給料も高い、ということであれば、これまでの遅れを挽回するだけではなく、周りが羨む環境で働けていると言えます。
大学中退理由を面接でどう答えるべき?
私が就活していた時も、面接官が履歴書を見て「なんで中退したの?」と聞かれました。正直、私の中退理由が「大学がつまらなかった、興味がなかった、合わなかった」というのが本音ですが、正直に答えるべきか、別の言い方がいいのか、など最初はわかりませんでした。
ハローワークの相談員に相談しても「中退理由は経済的理由で統一した方がいいかも」と曖昧なアドバイスを受けて、正直自分の中でしっくりきませんでした。
今だから言えることですが、履歴書に書く中退理由と、面接で答える中退理由は別モノです。また、経済的理由と答える場合でも、もし履歴書上、中退後にパートやバイトなどで働いていたら、「経済的理由で辞めたのに、就職しなかったの?」と突っ込まれれば終わりです。
「中退理由は正直に言った方がいい!」という就活サイトもありますが、経験者の私から言わせてもらうと、バカ正直に答えるのは、個人的にはオススメしません。
なぜなら、面接で答えてはいけない中退理由もあるからです。本当に面接を成功させたいのであれば、面接官が納得できる中退理由を考えて、自分の経歴とツジツマが合うか、そして面接の最初の自己紹介の時に、先手必勝で中退した理由を質問される前に答えてしまうなどの、「面接のコツ」が必要だと感じました。
中退理由の答え方に関しては、それぞれの状況毎で変えていく必要があります。このページだけでは書ききれないことがたくさんあるので、「大学の中退理由の答え方をしっかり対策したい!」という方は、下の記事にかなり細かく、面接時の答え方について解説しているので、参考になるかなと思います。
大学中退フリーターの履歴書の正しい書き方
大学中退歴があると面接官にマイナス評価されるので、あまり書きたくない気持ちもわかりますが、いざ履歴書を書こうと思った時には正しい書き方を知っておかないと、書類通過しても後で大問題になることもあります。
大学中退の学歴は履歴書にどう書くべき?
大学中退している場合、履歴書の学歴欄には、高校卒業、大学入学、大学中退どこまで書くべきか悩む部分かと思いますが、以下の書き方で統一するのがおすすめです。
(2) 「〇〇大学 中途退学」と書くのが基本
(3) 中退理由は「〇〇大学 中途退学」の横に書き込む
<学歴>
平成27年3月 〇〇中学校 卒業
平成27年4月 △△高等学校 入学
平成30年3月 △△高等学校 卒業
平成30年4月 ◆◆大学 △△学部 入学
令和1年12月 ◆◆大学 △△学部 中途退学「経済的な事情のため退学」
履歴書の書き始めは中学校卒業時から書き入れるのが一般的です。ただし、高校入学時から書き入れても大きな問題にはなりません。例えば、地域的に評判の悪い中学校であったりした場合などは高校入学時から書き入れる等の工夫は必要になります。
中退理由に関しては、書きたくない場合は履歴書に書く必要はありません。しかし、健康上の理由や経済的な理由、家庭内の事情等の「やむを得ない事情」である場合は、書き入れることをお勧めします。
フリーター歴(アルバイト)しかない場合、履歴書の職歴欄にはどう書くべき?
フリーターとしてアルバイトしか職歴が無い場合、履歴書の書き方をネットで調べてみても「正社員以上じゃないと職歴にはならない!」「アルバイト経験は履歴書に書いてはいけない!」と書かれていることも多いので、何も書くことがなくて困ってしまいます。
しかし、「アルバイトじゃないと職歴として書いてはいけない」というルールは存在しません。大学中退後、正社員経験がなく、アルバイト歴のみであれば、そのアルバイト経験を職歴欄に書いて問題ありません。
つまり、「アルバイト経験は職歴にならないので履歴書には書かない」という判断もOKということ。例えば、アルバイトを超短期で辞めてしまった場合などは、職歴として書かない方が受かりやすいので、書かないという選択もできます。
【アルバイト経験をアピールしたい場合】
もしアルバイト経験をアピールしたい場合は、以下のように、携わった職務を簡単に記入して職務経歴書に誘導すると、面接時にもアルバイト内容を質問してくれる回数が増えるので、大学中退理由なども薄れて、「仕事好きアピール」ができてオススメです。
<学歴>
平成31年年1月 株式会社☐☐入社(アルバイト)
新宿支店にて、ホールスタッフとして従事
接客の他、売上管理、在庫整理、発注、
会計、新人指導等に携わる
(詳細は職務経歴書に記載します)
令和1年9月 就職活動準備のため退職
【複数の短期バイトを転々としている場合】
複数の企業で短期間のアルバイト経験がある場合は、1社ずつ記入せず「○○株式会社 他」とまとめて記入することもできます。
【学生時代のアルバイト経験は記入した方が良い?】
「学生時代のアルバイト経験は職歴に含まれないので書かない方が良い」と書いてある就活サイトは多いですが、応募企業の職種に繋がるようなアルバイトであれば、学生時代のアルバイトであっても履歴書の職歴欄に書いてOKです。
フリーター経験しかない場合、職務経歴書はどうすべき?
大学中退フリーターから就職活動する場合、応募するほとんどの求人が中途採用求人が多くなってきます。中途採用求人の提出書類の中には履歴書の他に「職務経歴書」を求める企業も多いです。
職務経歴書は、「正社員経験がある人が職歴を書くための応募書類」という認識が強いですが、特にそういった決まりはなく、アルバイト経験のみでも職務経歴書は書いても大丈夫です。
志望動機が思い浮かばない!どこでも使える便利な志望理由ってある?
多く寄せられるご質問内容として、「志望動機が全く多い浮かばないのですが、凡庸性の高いどこでも使えそうな便利な志望理由はあるか?」というご相談。
志望動機はコピペでどこでも使えるようなものは存在しないというのが、私の結論で、やはり企業毎でいかに志望動機を練っていけるかが合否のポイントといっても過言ではありません。
具体的に、大学中退後、ニート期間の長かった私が正社員として採用された時の志望動機の例文をご紹介します。職種毎に志望動機の文書を少し変えることで、書類選考はすべて通っていて、事務系とIT系の会社からは内定をもらいました。
「他社よりも広告キャッチコピーに力を入れいている貴社の姿勢には、独自のブランドをお客様の目線に立って広げていくという意思を感じて強く共感していました。
私は、元重役秘書から売れっ子のブランドプロデューサーとして活躍されている柴田陽子さんという女性起業家の本を読んだことをきっかけに、気配りや支える力の重要性を学んだことで、人生の使命を見つけることができました。
これから貴社の進める事業に少しでも貢献できるよう、周りで働く人への気配りを率先して行い、また”頼まれた仕事は断らない”というプロ意識をもって事務職に関わりたいと考え、貴社に志望しました。」
☑ とにかく業界研究を行って、他社との違いを徹底的に比較する
☑ 「事務職は未経験ですが…」「経験は少ないですが…」などのマイナス要素はNG
☑ 「気配りを率先」や「頼まれた仕事は断らない」と役立つイメージを印象付ける
この志望動機を考えるには必死で、本を読んだり、業界研究も時間をかけて行いました。それでもかけた期間は1週間ほどです。大学中退フリーターから採用を狙うためには最低限準備に1週間はかけないと採用は厳しいです。
本音で上のような志望動機を思っていたわけではありませんが、自分自身のストーリーを作ることを心掛けて、やる気をアピールするような志望動機にしました。逆に言うと、志望動機に書き入れるのは情熱だけでいいと思います。資格に関しては面接時の材料になるので、もし資格を持っているのであれば、面接で「御社で活躍するためにも、独学でMOSや簿記の資格を取って…」と伝えるだけでもやる気アピールになります。
履歴書は書面で相手の記憶にも残りやすいので、記憶に残りやすい書面上には「未就職の期間が続いた理由は…」などのマイナス要素を書いてはいけません。最初書類選考で落とされたときは、マイナス要素を書いていたことが原因でした。
大学中退フリーターから他大学に再入学する進路はどう?
大学中退後フリーターという経歴だと、「まともな会社に就職できるかどうか」という部分が一番不安になります。そして、「大卒資格があった方が良いに決まってる…」と考えてしまいます。
しかし、現実的に考えて、大卒資格を取るために通信大学や他大学に再入学して卒業しても、卒業時の年齢が同期の新卒生と比べると高いので、年齢的に就活に不利になってしまいます。大卒資格という新卒切符を持っていたとしても、プロの面接官が履歴書を見れば、「この経歴だと、大卒資格を取るために他大学に行ったんだ」と魂胆が丸見えでバレます。
正直、大学中退フリーターから大手大企業への就職は厳しいですが、ホワイトな中小企業であれば狙いやすいです。大卒資格がないと応募できない求人を希望しているのであれば別ですが、「とにかく、まともな会社であれば就職したい!」ということであれば、受け入れてくれる企業は数多いです。
大学中退フリーター女から就職するにはどんな就活方法がおすすめ?
大学中退フリーターという経歴で、私のように女性だと、事務職やIT職を希望される方は多いです。では、これらの職種に就職するためにはどんな就活方法があるのでしょうか?
この4つの就活方法の中で、最もおすすめできないのが「求人サイト」です。
求人サイトは大きく分けて2種類「新卒向けサイト」と「転職者向けサイト」があります。実は、大学を中退した時点で、新卒切符を捨てたことになり、新卒向けサイトを使っても、周りのライバルがピカピカの新卒生なので書類選考で比較されて落とされやすいです。
となると、大学中退フリーターが利用できそうな就職支援場所は「ハローワーク」「就職エージェント」の2つに絞られます。
ハローワークは、普通に利用するのはおすすめしていなくて、もし利用するのであれば、「わかものハローワーク」というサービスを利用することをお勧めします。わかものハローワークは、既卒3年以上(高校卒業から3年以上経過している人)であれば誰でも利用できます。
※既卒3年以下(高校卒業から3年以内)だと「新卒応援ハローワーク」というサービスになります。
「わかものハローワーク」とは、普通のハローワークのサービスとは違って、専任アドバイザーが個別でついてくれて、応募書類添削や面接練習、就職相談などを同じ担当者が就職が決まるまで一貫してサポートしてくれるサービスです。また、おすすめの就活セミナーや合同企業説明会の案内なども定期的に教えてくれるので、就活の軸は「わかものハローワーク」に置くことをオススメします。
ただ、「わかものハローワーク」の弱点としては、求人選びはあくまでも自分で進めないといけないという点です。ハローワークは国が運営している公共の就職支援機関なので、ハローワーク職員が特定の企業をおすすめすることはできません。
わかものハローワークには日本国内の求人が集まっているのは良い点なのですが、求人数があまりにも莫大にあるので、いざ自分に合った求人を探そうとしても、どの求人が良いのか迷ってしまいます。そして終いには全ての求人がブラックに見えて、応募できなくなってしまう…というのが私が利用してみた感想です。
「どの求人が良いのかわからない」「ブラック求人だったらどうしよう…」と困っていた時、ダメ元で利用してみたのが「就職エージェント」でした。
正直、エージェントなんて営利企業で、求人を紹介したら「はい終わり~、次の方どうぞ~」のような悪いイメージしかなかったので、就活の最初は敬遠してました。
いざ、エージェントを使ってみると、悪いエージェントもあって、結構グイグイこられたりする所もあったので、「やっぱりこんなもんか~」と思っていましたが、ただ、全部のエージェントが悪いわけではないというのが使ってみた感想です。

「就職Shop」は、8500社以上の求人からカウンセリングを通して、エージェント側から「コツコツとした性格で、スキルが身について、職場は落ち着いた雰囲気がいいのであれば、〇〇の会社は結構合うかもしれません」のような感じで、求人をいくつか提案してもらえます。
就職Shopは、書類選考なしで面接できる求人しかないので、選考スピードも早く、1か月以内に就職が決まる方が多いそうです。また、ブラック企業を徹底的に排除している点は評価できました。
「DYM就職」は紹介される求人数は少なかったですが、割と求人の質は良く、就職率が96%という点でいうとエージェントの中でもNo.1です。
大きな声では言えませんが、事務職やIT系(特にプログラマ職)を目指すのであれば、ハタ〇〇〇〇〇やウズ〇〇〇などはあまりおススメできないと感じました。事務系はあったとしても契約社員や派遣という雇用形態で正社員求人ではなかったという点と、IT系といっても客先常駐のインフラ系求人しか紹介されなかった点は、正直残念でした。
就職エージェントも、良し悪しがあるので、しっかり選んで利用した方が良いと強く実感しました。
まとめると、大学中退フリーターから就職するのに最も効率的な就活方法は、「わかものハローワーク」を軸に置いて、「就職エージェント」で求人探しをするという方法が、もっとも就職率が高く、ホワイト企業も見つけやすいと、経験上そう感じます。
エージェントもハローワークも利用は全て無料でお金はかかりません。しつこい勧誘は一切なかったので、まずは相談してみるのが良いですよ。
就職Shopに行ってきた体験談も参考にしてみてください。
