無い内定(NNT)のまま卒業したくない…2月/3月に就活して4月入社に間に合わせる方法
既卒の私でも就職できた方法とは?
大学4年生で、周りの友人がどんどん内定が決まっていく中、自分だけ無い内定(NNT)のまま… 卒業間際になってくると、将来への不安と親への申し訳なさで、本当に人生のドン底に感じてしまい、これほど辛いものはありません。
⇒ニートちゃんのプロフィール
私も既卒で就活した身で、就職までにとても辛い経験もしてきましたが、それでもなんとか秘書の正社員として就職することができました。私自身の経験を生かし、これまでにも質問箱等で、多くの悩める就活生の就職相談にも乗ってきました。質問箱だけでも1274件(2019年6月5日時点)で、ツイッターの個別相談を含めると軽く2000件を超えます。
特に、2月~3月は、卒業間際の大学4年生(無い内定組)からの相談が多く、「これから既卒就活か、公務員の予備校に通うか、専門学校に行くか、ハローワークに行くか…」と、これからの進路について悩む方は数多くいます。
と深刻な相談をされる方も多く、「卒業間際の無い内定(NNT)からどのように就活を進めていくべきか」という情報を発信する必要があると感じ、この記事を書くことを決めました。
自分だけ内定無しで卒業を迎えようとしている今、「就職なんてもう無理だ…」と考えていると思いますが、結論からお伝えすると、卒業までの短期間の間でこれからご紹介する就活方法をしっかり実践すれば、卒業前までに内定を取れる可能性があります。
このページでは、無い内定(NNT)からの進路について踏まえた上で、できるだけ卒業前に早く内定がもらえる就活方法をご紹介していきます。
NNTとは?
ちょうどこの時期になると、2chやツイッター等のSNSの書き込みに「NNT」という言葉をよく目にしますが、NNTとは、「内々定」の言葉に「無い内定(Nai Nai Tei)」という言葉をかけて作られた造語です。
新卒生の就職率が約98%という超売り手市場の現実を抑えると、NNT(無い内定)のまま卒業を迎えようとしている大学4年生はかなりの少数派と言えます。
無い内定の卒業後の末路はどうなる?
実際、「無い内定のまま、卒業してしまうと末路はどうなるの?人生詰んだことになる?」と相談される方も多いですが、かなり現実的なお話をすると、卒業して新卒から「既卒」となってしまった時点で、正社員への就活は困難になります。
【卒業後のNNTの末路1】ずっと不安定なフリーター生活
NNTのまま卒業して、「取りあえずバイトでもしておこう」という考えで、学生時代に勤めていたバイト先で働き続ける方も少なくありません。
特に「やりたい仕事が見つからない」という人に多いですが、一度フリーターとして働いてしまうと、なかなか就活する時間が確保できず、結局ズルズルとフリーター生活をしてしまいます。
フリーター生活が悪いというわけではありませんが、後になって「フリーターから正社員に転職しよう!」と進路変更しても、それは厳しいです。フリーターから正社員になるのは難しいという根拠としては、厚生労働省が「フリーターから正社員への就職率」を調べた調査によると、
フリーター期間が1年以上続いてしまった場合、男性で就職率が52.2%、女性の就職率は42.9%と、新卒時の就職率と比べると約半分以下になるというのが現状です。
【卒業後のNNTの末路2】30代・40代になっても派遣を転々とする生活
たまに、就職相談していると、「現在30代ですが、私でも正社員になれますか?今の派遣先の仕事では体力がもう持ちません…」というご相談も多く、中には40代の方もいらっしゃいます。
20代の内はまだ体力があって、「派遣でも全然生活できるじゃん!」という方も多いですが、問題は30代・40代になってから。派遣で任される仕事は、体力が必要なものだったり、勤務時間が長かったりと、言わば「会社のための使い捨て人材」のような使われ方をされます。
一度怪我をしたり、病気をした時には、派遣切りに遇い、それからは短期派遣契約の求人や体力が必要な求人しか選べず、結局、派遣やバイト先を短期で転々とする生活になってしまいます。
【卒業後のNNTの末路3】女性の場合、婚活に専念するケースも
NNTのまま卒業が確定すると、女性の場合「婚活で相手を見つければどうにかなるかも…」と婚活パーティーで結婚相手探しをする方も稀ですがいらっしゃいます。
婚活するのが悪いということではなく、これはあくまでも個人の人生観なので私的には尊重したいと思いますが、ただ、就職先がないための「逃げの婚活」にしてしまうと、自分に自信が持てないまま相手を探すことになるので、焦ってしまうことも多いです。
【卒業後のNNTの末路4】無職のまま引きこもりに
NNTのまま卒業すると、周りの友人は社会人で活躍しているのに、自分だけ無職という状況に羞恥心と劣等感を感じてしまい、そのまま「誰にも会いたくない…」という心理になってしまいます。
一度引きこもってしまうと、メンタル的に「もう働くことは無理なんだ…」と思い込んでしまい、30代40代になってもずっと引きこもってしまう可能性もあります。
2018年に発表された「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」による全国調査では、ひきこもりの平均年齢は34.4歳と高齢化していることがわかっています。
NTTでも就活方法に失敗しなければ最悪な末路は回避できる
ただ、これまで無い内定の方の相談に載っていて、ほとんどの方は私のアドバイス通りの就活を実践して、しっかり内定を獲得することができています。
「このままでは、最悪な末路になってしまう…」と心配する必要はありません。
卒業間際まで内定無し(NNT)になってしまう3つの原因と特徴
卒業間際まで内定無し(NNT)で、「これからどうしたらいいんでしょう?」と相談される方は結構多いです。
これまでの経験で気づいたことですが、内定無しの方には、共通点があります。内定無し(NNT)になってしまう原因と特徴を押さえることが、内定を取りやすくする方法に繋がります。
【内定無しの原因と特徴1】やりたい仕事が見つかっていない
「内定無しになってしまう理由は、志望動機が弱いのが原因」という方もいますが、そもそも志望動機が弱いのは、やりたい仕事が何なのかわからず就活しているからです。
質問箱の就職相談でも「何をしたらいいのか」「何に向いているのかわからなくなってしまった」という方も実際に多くいらっしゃいます。
【内定無しの原因と特徴2】倍率の高い業界を絞りすぎて就活してきた
内定無しだからといって、就活準備を怠けていた人は少ないです。それよりも、やりたいことがあまり決まっていないけど、例えば総務や経理、事務系といったオフィスワークの求人などの倍率の高い業界に絞って就活していて、内定をもらえなかったという方も少なくありません。
【内定無しの原因と特徴3】第一希望の企業に落ちてモチベーションが上がらない
内定無しで卒業を迎えてしまう人の原因と特徴の3つ目は、第一希望の就活準備や面接対策、業界研究を完璧にして臨んで、最終面接まで行ったけど不採用になってしまうケースです。
書類の時点で落ちていればまだ諦めもつきますが、最終面接まで全力投球した結果不採用だと、流石にモチベーションがガタ落ちして、全てのやる気が無くなってしまいます。
無い内定になってしまった多くの方は、決して才能的に劣っているわけでもなく、優秀な方も実は多いです。ただ、問題なのはその第一希望の企業対策に専念しすぎて、残りの企業研究がおろそかになってしまいうこと。
(2) 倍率の高い業界を絞りすぎて就活してきた
(3) 第一希望の企業に落ちてモチベーションが上がらない
2月/3月に内定辞退して無い内定(NNT)になってしまうケースも…

「無い内定はクズ」という2chの書き込みは嘘?NNTから出世している人も!?
2chなどの書き込みには、「無い内定はクズ」のような無神経な書き込みも目立ちますが、決してこういった誹謗中傷を真に受けてはいけません。
無い内定になってしまった理由は、決してあなたに才能がなかったわけでも、社会から必要とされていないわけでもありません。
これは、私の身の回りの実話ですが、私の勤めている職場の上司はとても優秀で、かなり仕事のできる方です。実はこの上司、昔の就活歴は悲惨だったそうで、無い内定のまま卒業して、ここまで出世されたそうです。
「無い内定だから才能がない」「社会から必要とされていない」というのは大きな間違いです。これまでの就活方法を見直すだけで、内定は意外と簡単に取れることも多いです。
NTT(無い内定)のまま卒業した場合の進路とは?
(2) 専門学校に通い直す
(3) 来年度の公務員試験勉強をする
(4) 既卒として就活を続ける
ただ、ハローワークの職業訓練校を修了しても、就職保証というわけではなく、結局、ハローワークの求人の中から選んで就活しないといけないので、ブラック求人が多いハローワークの求人から選ぶ時点で、若干のリスクは覚悟しなければいけません。
また、新たに専門学校等に通い直す方法もありますが、専門学校だと学費もかかりますし、最低でも1年~2年の期間がかかってしまうので、それよりは就職留年した方がマシだと言えます。
NTT(無い内定)のまま卒業した場合の進路として最も多いのは、公務員を目指すか、既卒としての就活を続けるかの2択です。
NTT(無い内定)から公務員を目指すべき?
卒業後にNTT(無い内定)から公務員を目指すのも悪くはありませんが、公務員を目指す場合、ほとんどの人が予備校に通って1日中缶詰になって勉強しないと、公務員試験に受かることは難しいです。また公務員試験対策は、11月~12月辺りから始めて、やっと6月~9月の試験に間に合うくらいのスケジュールなので、これから始めたとしても、少し遅めのスタートになってしまいます。
公務員職は確かに安定した職業ですが、予備校や教材費用がかかる点と、膨大な勉強時間がかかる点、それに、合格できる保証がないという点はデメリットと言えます。
「無い内定だから公務員を目指そう」というのは、就活からの逃げであることも多く、本当に公務員になりたいという熱意がないと、途中で公務員試験勉強に疲れて、挫折してしまうこともあるので、本気で目指そうと思っていない限りはお勧めしません。
IT系で就活する場合は就職支援付きのプログラミングスクールに通うのはアリ【例外】
専門学校に通うのはお金と期間がかかりすぎるため、あまりお勧めはできませんが、IT系に絞って就活するのであれば、1~3か月の超短期間で通ってスキルを身につけて、就職率90%以上というプログラミングスクールがあります。
IT系の求人は東京に集中しているため、IT希望であれば東京での就活を強くお勧めしますが、GEEK JOBであれば、大学4年生の在学時でも無料で通うことができて、更に、就職率も95.1%とかなり高いです。
IT系の内定を確実にさせたいのであれば、GEEK JOBが私も利用してみた中では良かったです。個人的に、就職支援付きのプログラミングスクールで一番良かったのはプロエンジニアですが、大学4年生の受け入れは夜間コースだけしか行っていないので、GEEK JOBの方が最適です。
NTT(無い内定)は就職留年と既卒就活はどっちがいいの?
NTT(無い内定)のまま卒業したくないので、誰しも「就職留年」の選択肢が頭をよぎると思います。ただ、就職留年は1年分の学費もかかってしまうので、誰でもできるわけではありません。
また、NNTのまま既卒となるよりは、就職留年の方が来年度、新卒枠で就活できるので、その点有利です。ただ、就職留年したから来年度の就活が上手くいくという保証はありません。
無い内定で既卒になってしまった場合、既卒になった理由を面接で聞かれたらどうする?
今年度中に内定が取れず、既卒として卒業した場合、面接でその理由を聞かれるとどうしたらいいか、不安になることもあるかと思います。

結論からお伝えすると、無い内定のまま既卒として卒業してしまった理由に関して、理由を作ってしまって面接官に答えても問題ありません。ただ、面接官も面接のプロで百戦錬磨。
それよりも、正直に「大学在学中に、自分の進むべき進路を考えましたが、納得のいく進路を探すことができませんでした。そのまま適当に就活して就職しても会社に迷惑がかかると思っている間に既卒となってしまいました。ただ、そのお陰で、しっかり自分の適性や進路について考えることができ、御社の〇〇のような事業に、とても共感できる部分があり、今回応募させていただきました」のような答え方であれば、企業側としても悪くは思わないはずです。
とはいっても、既卒のまま卒業してしまうと、面接で突っ込まれる回数も増えるので、できるのであれば卒業前までに就職先を決めた方が、就職率は高いと言えます。
2月/3月に就活って実際どうよ?無い内定でも4月入社に間に合わせる就活方法とは?
前置きが長くなってしまいましたが、本題に戻ると、
「この時期採用活動を行っている企業でまともな会社はあるの?」
という部分が一番気になる所だと思います。
その就活方法は、「就職エージェントを利用すること」です。
この時期から、新卒向けのリクナビやマイナビサイトを使っても、来年度の新卒向けの求人しか残っていないので、これから就職サイトを使うのは就活に失敗しやすいです。逆に、転職者向けのマイナビ転職やリクナビNEXTを使っても、登録者のほとんどが社会人経験有の転職者なので、普通に応募しても職歴がないので落とされます。
就職エージェントで言えば、新卒向けのリクナビ就職エージェントなどがありますが、これも「新卒向け」のため、ほぼ既卒の大学4年生が利用しても、新卒生と比べられてしまうので、これも相性が悪いです。
私の経験上、無い内定で卒業間際である場合は、DYM就職と就職Shopの両方を併用して就活を進めた方が、よりスピーディーに質の高い求人から内定を取れる可能性が極めて高いです。
その根拠として、昨年度にはなりますが、無い内定で相談した方で、就職Shopを利用した所、3月時点で内定を決めた相談者さんがいらっしゃいます。
DYM就職に関しても、元々新卒生の就職支援をサポートしているエージェントで、尚且つ就職率が96%と高いので、結構高い確率で内定を取ることができます。
「就職ShopかDYM就職のどちらを利用した方がいいか?」というよりも、この時期確実に内定を決めたいのであれば、両方利用するべきです。就活というのは、人生の大半を過ごす大切な働く場所を決めるライフイベントです。この時期心身ともに疲れているとは思いますが、妥協をしては良い会社は選ぶことができません。
どちらも無料で利用できて、途中キャンセルやしつこい勧誘等はないので、利用するリスクはなかったです。どちらも書類選考なしで選考が進むので、就職までのスピードは早くて1週間、平均的に3週間ほどで内定が決まります。
卒業間際の3月下旬の場合、焦らず5月入社も選択肢に入れる
一点、注意点として、3月下旬から動き出す場合は、流石に4月入社は厳しいですが、5月入社の会社も多いので、卒業間際だからといって焦らず就活を進めるようにしましょう。