テックキャンプの評判は悪い?TECH::CAMPに行ってみたらエクスパートコースをゴリ押しされた体験談
ネットで評判のテックキャンプ(TECH::CAMP)ですが、大学中退後、無職ニート→フリーターという生活を送っていた私は、IT業界への就職を考え、テックキャンプに実際に行ってみることにしました。
→ニートちゃんのプロフィール
テックキャンプを含めたプログラミングスクールの数は、有名な所だけでも30以上あります。
これらすべてのスクールを比較してきた私だから伝えられる情報を中心に、テックキャンプの良い所も悪い所もすべて本音でご紹介していきたいと思います。
テックキャンプに実際に行ってきた体験談なので、かなり長めの記事になっていますが、この記事で一番お伝えしたいことは、
「最終的にIT業界への就職・転職を希望している人にはテックキャンプはオススメできない」
ということです。テックキャンプは、「未経験からIT業界への就職を目指したい」と考えている方にとっては、就職支援サービスがないので向いていません。どちらかというと、「教養としてプログラミングを学びたい!」という方に向いています。
一応、テックキャンプに行ってきた私の本音の体験談は、決して「テックキャンプは最高!」「テックキャンプは本当にオススメでした!」という内容ではありません。どちらかというと、ネットの評判には載っていないような裏情報的な部分を悪い所を隠さずにお伝えしているので、テックキャンプに参加したい!という方はこの先は読まない方がいいです。
テックキャンプ(TECH::CAMP)の特徴|どちらかというとプログラミングを学習したい人向けのスクール
まず、前提としてお伝えしておくと、私がプログラミングスクールを探し始めたきっかけは、未経験でブランクがあっても就職しやすい業界はどこか探していた所、IT業界にたどり着き、そこから未経験でも学びやすいとネットで評判のテックキャンプ(TECH::CAMP)に行きつきました。
しかし、ネットの評判をみてみると「未経験からIT業界に就職したいならテックキャンプがオススメ!」とどこかのブログで紹介されていたので、テックキャンプの公式サイトを確認すると、
と、「良質なIT人材を育成する」「プログラミングを学ぶのには最適!」と書かれていて、「テックキャンプでは就職もできるのかな?」と気になったので、申し込む前にテックキャンプに電話して聞いてみました。
すると、「テックキャンプで学習後は就職に繋げられるようなサービスを提供しているので、ご希望に添えると思います」と返答があったので、利用してみることに。
ただ、テックキャンプを利用してわかったのですが、テックキャンプ受講後に就職・転職サポートはなくて、就職保証のようなものもありません。テックキャンプのサービスは、本当にプログラミングを学ぶことに特化しているので、最終的に就職・転職を考えている人にはおススメできるものではありません。
テックキャンプで受講できるコース内容とは?
テックキャンプと他のプログラミングスクールとの大きな違いの1つが、「AI(人工知能)について学べる」という点です。WEBサービスやデザインなどは、他のスクールでも同じような内容を学べるので、特に真新しいものではありませんが、AI(人工知能)の学習ができるのはテックキャンプの特徴の1つだと言えます。
テックキャンプ(TECH::CAMP)で受講すると、
☑ HTMLとCSSを使ってWebページを構築できる
☑ Ruby on Railsを使ってWebサービスを0から構築できる
☑ JavaScriptを用いてサイトに動きをつけることができる
☑ SQLを使ってDBからデータを抽出することができる
などのスキルが身につきます。と言っても何のことかさっぱりわからないですよね(汗)今全てを理解できていなくても大丈夫です。当時の私にとって重要だった点は、コース内容がどうというよりも、「どこのスクールが未経験からでも一番良い会社に就職できるのか?」という方に関心があって大事でした。
テックキャンプが私には合わないと感じたのは、「就職・転職に力を入れていない」という点でしたが、公式サイトをよくよく見てみると、
この事実が発覚したのも、テックキャンプに行った後でした。正社員への就職を目指している私にとっては、テックキャンプに足を運んだのは完全に無駄足だったわけですが、ただ、私と同じように勘違いしてテックキャンプの説明会に参加している方も何人かいました。
ちなみに、テックキャンプに行った後にテックエクスパート(TECH::EXPERT)にも行ってきましたが、プログラマカレッジの方が無料で尚且つ質が良かったというのが私のスクール選びの最終結論です。
テックキャンプが就職・転職に向かないワケとは?
テックキャンプは元々、就職・転職を目的としたサービスではなく、プログラミングを学習するためのスクールです。そもそも私のリサーチ不足で、テックキャンプに就職エージェント的な就職サポートのサービスを求めていたのが間違いだったのですが、テックキャンプには就職サポートはついていません。
テックキャンプに向いている人
テックキャンプに行ってみて、私が感じたことは、
という疑問。実際にどんな人がテックキャンプに向いているのかスタッフの方に聞いてみました。スタッフの方の説明によると、テックキャンプに向いている人は、
☑ 就活でアピールしたい人
☑ 副業で稼ぐためのスキルを身につけたい人
☑ フリーランスとして働きたい人
ということでしたが、一番強調していた点が「ITエンジニアの思考を理解したい人」の部分。要は、今働いている職場で、なにかとITエンジニアと関わる仕事が増えてきていて、「会議などでIT系の専門用語を話されても意思疎通ができない…だからエンジニアの考えていることが少しでもわかれば仕事はもっと効率化できるよね!」という人向けのサービスということ。「現状からキャリアアップしたい」という人には向いているかなと思います。
テックキャンプはフリーランスや副業で稼ぎたい人向け
テックキャンプのコース内容自体は、画像がたくさん使われていて、わかりやすく作られています。なので、ITエンジニアとしてのスキルを身につけて、これからフリーランス(個人事業主)として起業したり、副業で稼ぎたいという方に、テックキャンプは向いています。
ニート・フリーターにテックキャンプはオススメしない
逆に、私のようにブランクのあるニートやフリーターから正社員を目指している方には、テックキャンプはオススメしません。IT業界で正社員への就職・転職を目指すのであれば、プログラマカレッジというスクールが一番利用してみて良かったと感じました。
テックキャンプの体験会でエクスパートコースをゴリ押しされた件
ちなみに、テックキャンプの無料体験会・説明会に参加した私は、テックキャンプのサービス内容を聞いている途中で「あ、コレ私には合わないなぁ…」と気づきました。
「プログラミングの無料体験をサクッと終わらせてすぐ帰ろう」と考えていた時、説明会の終盤で、説明スタッフの方が「この中で、ITエンジニアへの就職や転職に興味のある方はどれくらいいますか?」と聞かれたので、不意に手を挙げてしまった私…
ここで手を挙げるべきではなかったと本当に後悔しました。
私の他にも3人ほど、この質問に対して手を挙げていましたが、説明会が終わって、プログラミング体験がスタートした瞬間、スタッフの方が「先ほど手を挙げていらっしゃったのでお声がけしていますが、エンジニアへの就職に興味があるということだったので、個別で相談できたらと思いますがいかがでしょうか?」と、結構な圧力をかけられ個室に連れていかれました。
「プログラミングの体験ができればと思って参加したのに…」と、少し不満を持ってしまいましたが、面談時間といっても10分程度だろうと思い、面談を受けることにしました。
テックキャンプはエクスパートコースへの足掛かりだと感じた理由
テックキャンプを運営しているのは株式会社divという会社ですが、テックキャンプ以外にもテックエクスパート(TECH::EXPERT)というサービスも運営しています。テックエクスパートとは、テックキャンプに就職・転職サポートを付けたようなサービスを提供していて、コース内容も就職サポートの質も悪くはないのですが、利用料金が64万5,840円(税込)と高額。
「テックエクスパートへの参加は料金的に難しい」と考えていたので、個別面談で進められたエクスパートコースへの誘いを丁重にお断りしました。
しかし、ここで簡単に引き下がりたくないのか、「就職後のことを考えれば、安い投資です」「24回払いの分割でも可能なんです」と途中から、コースの中身とは違う勧誘になってきていました。
また、「今決断しないと、どんどんブランクが長くなって、就職も厳しくなりますよ」と、若干脅し気味で迫ってきました。こんな調子で断り続けること約30分。
「わかりました、他に質問等ありませんか?」と最後に聞かれ、「いやいや、質問というより、一方的に勧誘されただけで、質問は元々ありません…」と、つい言ってしまいそうになりましたが、私の勘違いでテックキャンプに来てしまったということもあったので、「いえ、ありません」と言って面談は終わりました…
テックキャンプのメンターはどう?現役エンジニアが少なく大学生が多い
テックキャンプのメンターさんについてですが、聞いてみると、テックキャンプの卒業生であるOB/OGがメンター(講師)としてわからない質問等には答えているということでした。また、現役のバリバリやっているエンジニアやエンジニア経験者が教えているというよりは、大学生などのバイト生もメンターの中に含まれている感じです。
一応、メンターの人当たりや接し方などはとてもフレンドリーで、嫌な感じはしませんでしたが、Ruby以外のプログラミング言語でより専門的な質問をしたときには対応できないかなと感じたのが正直な所です。
また、メンターの質もバラバラで、かなり分かりやすく教えてくれる人もいれば、ハズレのメンターもいるということなので、その点は注意が必要です。経験豊富な元エンジニアが直接教えてくれるプロエンジニアの方が、メンターの質は高かったです。
テックキャンプの料金は3か月で【19万1,808円(税込)】
テックキャンプの料金ですが、入会金が14万8,000円で月額の受講料が別途1万4,800円かかります。
1ヵ月目は受講料が無料なので、入会金しか料金はかかりませんが、2か月目以降は月額が発生します。なので以下のように受講期間が長くなると料金も高くなっていきます。
【2か月受講した場合】17万5,824円(税込)
【3か月受講した場合】19万1,808円(税込)
【テックキャンプの返金制度】7日以内の退会は全額返金される
もし「テックキャンプの受講に興味があるけど、どうしよう…」と迷っているのであれば、受講して7日以内にキャンセルすれば、支払った料金の全額が返金される制度があるので、少しは安心できます。
ただ、私の場合、個別面談でかなりゴリゴリに勧誘されたので、「7日以内なのでキャンセルさせてください」とお願いしても、また無理やり引き留められるのではないか…と疑ってしまい、テックキャンプの受講には至りませんでした。
ちなみに、途中でスクールを退会しても違約金が一切かからなくて、完全無料のプログラミングスクールは1つだけあります。プログラマカレッジであれば、無料で尚且つ、違約金の心配をする必要がありません。
テックキャンプ4つのデメリット
(2) メンターに大学生が多い
(3) エクスパートコースへの勧誘が激しい
(4) Javaは勉強できない
【テックキャンプのデメリット1】質問対応時間が短い
「テックキャンプでは質問し放題」という点はメリットとして挙げられますが、その質問対応時間が他のスクールと比べると極端に短い点は大きなデメリットだと言えます。
教室利用時間も【平日16-22時、土日祝日13-19時】と短く、オンラインでの質問受付も【全日13-22時】と極端に短いです。未経験からプログラミングを学習する上で大事なポイントは、「いつでも質問できて、すぐにわかりやすい答えが返ってくるか」という点です。
更に、AIコースの教室質問は渋谷校のみで、WEBデザインの質問応対はオンラインのみとかなり制限されているので、少し利用しづらい点が多いかなと感じます。
【テックキャンプのデメリット2】メンターに大学生が多い
テックキャンプのメンターはエンジニア歴の長い人は少なく、大学生やテックキャンプの卒業生が教えていることが多いので、年齢が20代後半で「年下に教えられるのには抵抗がある…」と感じる人にとってはデメリットだと言えます。
特に当たり外れが多いとされているテックキャンプのメンターですが、「できれば現役エンジニアやエンジニアとしての職歴がある人に教えてもらいたい」と希望してるのであれば、私が利用してきたスクールの中ではプログラマカレッジのメンターが総合的には良かったです。
【テックキャンプのデメリット3】エクスパートコースへの勧誘が激しい
ただ、就職・転職を希望していなくて、フリーランスや副業スキルを身につけたいという方にとっては、心配無用だと言えます。
【テックキャンプのデメリット4】Javaは勉強できない
テックキャンプで学習するメインとなるプログラミング言語は「Ruby」と呼ばれる言語です。ただ、できるだけ就職率を上げたいのであれば、RubyよりもJavaとい言語を学ぶことをお勧めします。
根拠としては、プログラミング言語別で求人検索してみるとわかりますが、Rubyの求人数よりもJavaの求人数の方が約4倍近く多いからです。下の表は世界最大の求人数を誇るIndeedでプログラミング別の求人数を調べた結果です。
【プログラミング言語別の求人数ランキング】
順位 | 言語 | 求人数 |
---|---|---|
1位 | Java | 41,477 |
2位 | C言語 | 33,746 |
3位 | PHP | 31,068 |
4位 | C# | 22,035 |
5位 | C⁺⁺ | 20,480 |
6位 | JavaScript | 16,914 |
7位 | Python | 16,851 |
8位 | Ruby | 11,833 |
※2019年4月23日時点
私のように、「プログラミングコースの内容よりも、就職先の方が大事!」というのであれば、Javaを学ぶ方が就職の幅も広がります。
ただ、テックキャンプでは残念ながらJavaは学べません。Javaを学びたいということであれば、GEEK JOBやプログラマカレッジの方がJavaを学ぶためのカリキュラムもしっかりしているので最適です。
テックキャンプ(TECH::CAMP)の評判・口コミを集めてみた【悪評あり】
私だけの体験談だと、情報が偏る可能性もあるので、ツイッターでどんな口コミや評判があるのか調べてみました。
テックキャンプの良い評判
普通のテックキャンプ通ってるけど、満足してますよっヽ(・∀・)ノ
— ゼロガ丸@地上最大の美少女 (@zerogamaru) 2019年5月22日
控えめにいってテックキャンプ最強だわ
— okazawa poi (@okazawaryusuke) 2017年1月14日
今日はこれから三重県の伊勢に一泊旅行です。
旦那さんとの待ち合わせの時間までに #HTML5 の基礎終わり!#ドットインストール は一本が短く、説明をサクッとしてくれるのでわかりやすいですね🙆♀️
テックキャンプで散々基礎やったお陰で飲み込みが早かった!— はせゆ@毎日継続チャレンジ (@yuhasehase) 2019年5月29日
テックキャンプの悪い評判
テックキャンプは数ヶ月前にunityコースとアプリコースが廃止になって、今はAIとWEBデザインのみの内容しか学べません。セミナーも縮小傾向なので他のスクールでスキルを身につけた方が良いと思います。お互い頑張りましょう! pic.twitter.com/YTiE2quHfG
— たかゆき@メイカー (@moriyakick) 2019年5月20日
あんまりディスると怒られるからいいとこも言っておこう
・テックキャンプは教材の質は微妙だが、メンターに質問をたくさんできるのが良い。だから教材なんてさくって終わらせてメンターの弟子みたいになるやり方がよい。
メンターは基本そんなに実務経験豊富な人ばかりではないが当たりメンターもいる— ばーちー4.2 (@nanamoto7483) 2019年5月22日
テックキャンプの教材もみてみましたが、画像での説明が多く使われていたので、個人的には教材は分かりやすいと感じました。メンターに関して、実務経験が豊富な方は少ないという評判に関しては同意見です。
プロのエンジニア集団が実際にメンターとして教えてくれるスクールという視点で言うと、私が比較してきたスクールの中では、プロエンジニアが最も力を入れていました。
テックキャンプの無料体験会・説明会の流れと注意点
就職・転職を最終的に考えているのであればテックキャンプはお勧めできませんが、「プログラミングを教養として学びたい」「今後フリーランスとして起業したい」「副業スキルを身につけたい」と考えている方にはピッタリです。
テックキャンプの無料体験会・説明会の予約は公式サイトから1分ほどでできて、予約後は確認メールが届くだけで、特に電話がかかってくることもありませんでした。無料体験・説明会の後は、下のような流れになります。
テックキャンプ(TECH::CAMP)の店舗|東京駅前・新宿・渋谷・池袋・名古屋・大阪梅田
渋谷校以外にも、東京駅前・新宿・池袋・名古屋・大阪梅田に教室があります。
東京都渋谷区道玄坂2丁目10番12号 新大宗ビル3号館8階
※渋谷駅から徒歩4分
【新宿校】
東京都新宿区新宿2-19-12静銀ビル5F
※新宿駅から徒歩10分
【池袋校】
東京都豊島区南池袋3-13-8ホウエイビル9F
※池袋駅から徒歩5分
【東京駅前校】
東京都中央区京橋1-11-2八重洲MIDビル7F
※東京駅八重洲中央口から徒歩5分
【名古屋校】
愛知県名古屋市中村区則武1-9-19 協和名駅ビル6F
※名古屋駅から徒歩7分
【大阪梅田校】
大阪府大阪市北区中崎西2-4-43 山本ビル梅田5階
※梅田駅から徒歩7分