短期退職後の転職活動それで大丈夫?上手くいかない理由と即就職する方法
短期退職した私でも就職できた方法とは?
新卒で入社した会社を短期退職してしまい、転職活動を続けるものの紹介される求人は派遣や工場勤務の職種のみ。書類選考や転職面接でも上手くいかず、職期間が長くなってくると転職できないかもしれないと焦ってしまいます。
前職を短期退職していると、転職活動は不利になってしまいます。しかし、これまで転職活動が上手くいかなかったのには理由があります。短期退職していても、転職活動の方法を変えるだけで就職しやすくなります。
こんな私も過去に何度か短期退職した経験があり、次の転職先(正社員職)を見つけるまでに長い時間を要してしまいました。
このページでは、少しでも転職先を早く見つけられるために、なぜ短期退職後の転職活動が上手くいかないのかその理由と、最速で転職する方法を私の経験を基にご紹介します。
転職活動が上手くいかないのは短期退職したせい?
短期退職と見なされるのは、入社して3年未満に会社を辞めた時と言われています。短期退職した後の転職活動をしていると、「石の上にも3年っていうけど、なんでこれだけ早く辞めちゃったの?」と短期退職してしまった職歴に否定的な見方をする面接官は少なくありません。
短期退職してしまうと、辞めた理由がブラックな労働環境やパワハラが当たり前の上司などが原因であったとしても、「忍耐力がない」という烙印を押されてしまうのは事実です。
逆に、転職面接で辞めた理由を全て前職の会社のせいにしてしまうと、前職の悪口は自分たちの会社の悪口を言う可能性もあるとして、面接官から悪い印象を持たれてしまう可能性が高いです。
短期退職したことが原因で転職活動が上手くいかない就活生は非常に多いのが実態です。とはいえ、短期退職していても転職できる人も多いです。短期退職だけが転職活動が上手くいかない理由とは言えないのです。
短期退職後の転職が上手くいかない5つの理由
転職活動していると、書類選考に落とされる確率が高く、面接まで行けても面接官の採用意欲が全くないといった経験があるのではないでしょうか?短期退職した職歴が影響していることも理由として考えられますが、転職が上手くいかないのは以下の5つの理由も考えられます。
【短期退職後の転職が上手くいかない理由1】転職サイトで求人探しをしている
短期退職していると、普通に転職サイトで求人を探していると転職活動は上手くいきません。転職用のサイトといえば、マイナビ転職やリクナビNEXT、dodaなどが挙げられますが、これらの転職サイトは短期退職経験があると書類選考に通りにくいです。運よく面接まで行けても採用されにくい。
どうして短期退職していると、これらの転職サイトで受かりにくいのかというと、ターゲットが違うからです。マイナビ転職やリクナビNEXT、dodaなどの転職サイトのターゲットは、主に3年以上の正社員経験があって、在職中に転職活動を進めている人がメインターゲットです。
3年以上経験を積んできた転職希望者で20代の若手だと、どの企業でも喉から手が出るほど欲しいというのが今の転職時事情です。これらの転職サイトの求人を見ると年収が高く、好条件の求人が多くあります。「未経験OK」と書かれてある求人もありますが、本当の意味は、「別の業界で3年以上勤務経験があれば、この分野で未経験であっても採用します」という意味合いが多いです。
このような理由から、転職サイトで求人探しをしていると、転職活動が上手くいかない場合が非常に多いのです。
【短期退職後の転職が上手くいかない理由2】ハローワークの求人に依存している
複数の転職サイトに登録しつつ、ハローワークでの求人探しに依存しているのであれば、そこも要注意です。
ハローワークは求人数が多く、無料で何度でも就職相談できる点は利用するメリットです。しかし、どんな企業でも無料で求人を掲載できるため、悪質な求人も多く含まれており、良い求人を見分けにくいという側面があります。
また、ハローワークの求人に掲載している企業の考えとして、「無料で掲載していて、良い人材が来てくれたらラッキー」と考えていることも多いため、今すぐ雇う必要もなく、採用確立も低いと言えます。
すぐにでも中途採用として人材が欲しい会社は、転職エージェントなどに人材紹介費用を払ってまで求人を掲載している会社です。ハローワークだけの求人紹介に依存していると、転職成功率は低くなってしまいます。
【短期退職後の転職が上手くいかない理由3】志望動機や自己PRに一貫性がない
転職活動が上手くいかない理由としては、職務経歴書や履歴書の志望動機や自己PRに一貫性がないことが考えられます。
例えば、志望動機に「前職で○○のような経験を積んできたため、貴社の○○に興味を持ち…」や、自己PRに「学生時代の部活動で忍耐力を培ってきたので…粘り強い性格には自信があります」など書いていても、短期退職の経験があると、「短期の勤務経験で本当に経験を積んでこれたの?」「忍耐力を培ってきたのにすぐに辞めたの?」と信頼性がありません。
短期退職したという事実は変えることはできないので、志望動機や自己PRに書くことは短期退職していても突っ込まれないようなことを書くべきです。この点をクリアしないと書類選考に通ることはできません。
【短期退職後の転職が上手くいかない理由4】高倍率の求人だけを希望している
今希望している職種が事務系や秘書系などの高倍率の求人だと、短期退職という職歴が理由でライバル(他の応募者)に負けてしまうことが多いです。
とはいえ、前職が過酷な環境で、働きすぎとストレスが原因で体調を崩し、退職後も医者から「体力を使うような仕事はダメ」だと言われた場合などは、事務職などのオフィス内で働く職種を選ばざるを得ません。
どうしても高倍率な求人で就職したいという場合は、応募する求人数を増やしたり、転職成功率の高い方法を粘り強く続けていく必要があります。
【短期退職後の転職が上手くいかない理由5】求人数の少ない地方に住んでいる
職種を事務系などに絞って求人を探している場合は特に、転職が上手くいかない理由が「住んでいる地域が地方だから」ということが多いです。
事務系の求人は、会社に急な欠員が出た時にしか求人が出ません。地方の場合、企業数の母数が少ないので、事務の求人などは、応募者が殺到して、確率的にも採用されることが少ないです。
短期退職の職歴があって、本気で事務職に就職しようと考えるのであれば、地方から出て、事務求人の多い都心に出て転職することも検討する必要があります。
短期退職した転職理由を面接官が納得しないと受からない
書類選考には通っていて、面接まではいけるけど、短期で辞めた退職理由を上手く答えることができずに落ちてしまう場合、転職理由をしっかり考える必要があります。
面接官が短期退職した理由を納得してくれないと「ウチの会社でもすぐに辞めるだろうな」という判断になってしまうので、面接官にどのように退職理由を伝えるかは最重要といえます。
面接が上手くいかないという場合は、前職から転職しようと思った理由をしっかり固めていきましょう。
短期退職後の転職面接でよく聞かれる5つの質問と答え方
では、短期退職経験者が転職活動中の面接でよく聞かれる質問はどういったものがあるのでしょうか。私の経験を基にまとめてみました。
(1) 短期退職した理由は?
ド直球で短期退職した理由を聞いてくる面接官が多いです。大抵は、前職はどんな会社でどんな仕事をしていたのかを聞いた後に、退職理由を聞いてきます。答え方は、前職の不満や悪口から言わないことが大切です。「新卒で焦って就職先を決めてしまった」など退職理由には必ず一貫性を持たせましょう。
(2) もう少し前職を続けた方がスキルが身についたのでは?
この質問はごもっともな質問です。「ご指摘をいただいた通り、もう少し続けた方がスキルも身についたと思います。新卒で焦って入社してしまい、スキルも身につかない内に短期で退職してしまったことは反省しております」と非を認めた上で、「前職の経験があったお陰で、本当に自分のやりたい仕事について考える時間ができ、今度は一生モノのスキルを身につけるためにも、御社で長く腰を据えて、一から頑張っていこうと思い、応募致しました。」と付け加えると好印象です。
(3) また今回の仕事もすぐやめるのではないか?
この手の質問も多いです。短期退職経験がある場合、面接官が一番心配なことは「ウチの会社もすぐに辞める可能性がある」という点です。
逆に言うと、「今回はすぐに辞める心配はなさそうだ」と面接官を納得させることができれば、「短期退職」という職歴が不利に働くことはなくなります。ここは「どうしても長く働かないといけない理由」を熱意を込めて面接官に訴えかける必要があります。
例えば、
など、熱意をもって面接官に伝えれば、「この意気込みであれば、長く続けそうだ」という印象になります。情熱は必ず相手に伝わります。「今度こそは絶対に長く働きたいというあなたの想いを思いっきりぶつけていきましょう。
(4) 前職で学んだことは?
短い勤務期間とはいえ、「学ぶ力はあるのか」を確かめる質問をしてきます。しかし、短期でしか働いていないから「何も学んでいません」と答えると問題です。
おススメの答え方は、「〇〇の難しさを学びました」というように、働くことの奥深さや難しさを感じたことを伝えれば大丈夫です。「接客の仕方を学びました」というよりも、「接客の難しさを学びました」という方が「もっと学びたかった」という余韻を残せるので、こういった答え方の方が短期退職経験者にとって最適だと言えます。
(5) 前職で辛かった、大変だった経験は?
この手の質問は、面接官があなたの本音を聞きたがっている質問だと理解しましょう。退職理由が「自分が進路選択を焦ってしまったため」と答えても、それは建前の退職理由であることは面接官も知っています。
「実際は、前職のブラックだったことも原因でしょ?」という部分も面接官は総合的に知りたいと考えています。前職の悪口や不満はあまり言わない方がいいですが、「残業時間が月に80時間という点は大変でしたが、どれだけ仕事を効率的に終わらせるかを考える点では学びになりました」と答えれば、前職の悪口にもならずに、「こんな大変な職場環境でも、働けたんだ」と好印象になります。
短期退職後に派遣やアルバイトをすると転職活動に影響する?
転職活動には就活費用としてのお金がかかります。派遣やアルバイトをしながら転職活動をすると、何かしら転職に影響しないかと考えてしまいます。一般的には、派遣やアルバイト経験が職歴としてあると、正社員としての転職は不利になるという見方もありますが、短期であれば問題ありません。
転職活動中の派遣やアルバイトは生活費を稼ぐためにやっていたと答えれば問題ありません。しかし、転職先がなかなか見つからずに、派遣やアルバイトを転々としていると、それは転職活動に悪影響を及ぼすので、転職先を見つけるのは短期間で集中した方がいいでしょう。
短期退職後から書類選考に通らない…その理由とは?
短期退職してから、かなりの数の求人に応募しているけど、書類選考になかなか通らず困っているという場合は、就活の転職活動の仕方に問題がある可能性があります。
転職サイトやハローワークを利用しても上手くいかないから、転職エージェントを利用してみてることに。
そういって、リクルートエージェントやリクナビ就職エージェント、dodaエージェントなどを利用していませんか?これらのエージェントを利用しているのであれば、書類選考に通らない一番の理由がエージェント選びに失敗しているという点です。
リクルートエージェントやリクナビ就職エージェント、dodaエージェントは短期退職経験があると適さないエージェントです。リクルートエージェントやdodaエージェントは正社員経験が長い転職希望者がターゲットで、リクナビ就職エージェントは新卒者が対象です。
短期退職専門の転職エージェントは?
短期退職経験がある場合は、「就職Shop」や「DYM就職」などが最も適した転職エージェントと言えます。これらの転職エージェントは、職務経歴書や履歴書などの書類選考なしで、転職を希望する企業の人事担当者と即面接できるので、書類選考で落とされる心配もなく、短期で転職先を決めることができます。平均の就職スピードは3週間ほどで、早くて1週間で決まるケースも少なくありません。
求人の質は、リクルートエージェントやdodaエージェントには劣りますが、ハローワークや転職サイトの求人に下手に応募するよりは優良な案件があります。「就職Shop」であれば事務求人も紹介してもらえるので、事務未経験で短期退職経験があっても、就職成功率が高い点は評価できます。
私も就職Shopからの紹介で、秘書の正社員職が決まりました。就職Shopからは以下の写真のように、初回面談で10社ほどの求人を紹介してもらえました。
短期退職後の転職を成功させる方法とは?
短期退職後の転職を成功させるためには、一つの就職支援機関に依存しないことが重要です。特に高倍率の求人を希望している場合は、ハローワークだけでなく、転職エージェントに2~3登録して、就職相談した方が確実に転職成功率を上げることができます。
上で説明したように、転職エージェント選びも重要なので、短期退職者専門のエージェントを活用するようにしましょう。
転職エージェントは地方にない場合が多いので、もし転職活動がどうしてもうまくいかないということであれば、都心に出て就活する方が一番良い解決方法です。
以上の点を踏まえて、転職活動に取り組むと1か月以内に転職先を決めることも難しくありません。良い就職先が見つけられるように、陰ながら応援しています。
