東京都の若者正社員チャレンジ事業ってどうなの?ニートでも就職できるのか?
ニートから正社員を目指して求人紹介を受けても、正直「本当にこの仕事は自分に合ってるのか」「次の仕事は長続きするのか」で悩んでしまって、応募するまでのあと一歩が出ないことも多いものです。
もし、前職を短期で退職していて、20代半ば、「次の職場も合わずに短期で辞めたら、年齢も年齢だし、次の転職は難しい」という状況であれば、東京都の若者正社員チャレンジ事業の20日間の職場体験(10万円の奨励金あり)に参加してみるのも一つの手。
こういう私も元ニート。19歳で大学中退してからニートになり、それから短期のバイトや派遣を続けてきましたが、26歳で就活を始め秘書の正社員になることができました。
このページでは、東京都の若者正社員チャレンジ事業に参加して、実際にニートでも就職できるのか、事業内容も合わせてご紹介します。
東京都の若者正社員チャレンジ事業って何?
東京都の若者正社員チャレンジ事業は、文字通り、東京都が公的に運営している、20代の若者から正社員になることをお手伝いしている就職支援サービスです。
東京都の若者正社員チャレンジ事業に関しては全国的にも珍しい試みで、東京都が民間の人材紹介会社(テンプスタッフ)に事業運営を任せていて、ニート・フリーター・派遣で正社員経験が少ない若者を正社員就職につなげるサポートをしています。他の都道府県では、これだけ大規模にやっている就職支援事業はありません。
さて、東京都の若者正社員チャレンジ事業はどんな事業かというと、100社以上の優良企業から興味のある企業を選んで、そこで20日間の職場体験を行うことができます。20日間の職場体験では1日5,000円(10日で10万円)のお金をもらえますが、実習終了後に、実習先の企業と実習者がお互いに合意すれば、正社員として就職できるという事業です。
「自分に合った職場を選びたいけど、求人選びではわからない」
「次に働く職場は長く続けられる所がいい」
と考えているのであれば、東京都の若者正社員チャレンジ事業は、一度職場体験を経験できるので、職場の人間関係や働き方も正社員になる前に知ることができるので、就活方法としては最適だと言えます。
もし、職場体験を終えて「この職場は合わない」となれば、その企業で働かなければOK。事前に職場環境を肌で感じることができる点は、東京都の若者正社員チャレンジ事業の大きなメリットと言えます。
東京都の若者正社員チャレンジ事業はニートでも参加できる?
若者正社員チャレンジ事業の参加条件ですが、以下のいずれかの条件を満たしていれば参加できます。
☑ ニートで就職経験がない
☑ フリーターや派遣など非正規の職歴のみ
☑ 過去2年以内に正社員としての職歴が通算1年未満である
以上の条件を満たしていれば参加はOK。ニートでも参加できるというのが答えです。実際に若者正社員チャレンジ事業に参加している人は、以下の割合で、職歴が一切なくても大丈夫です。
東京都の若者正社員チャレンジ事業であれば長続きできる職場が見つかるの?
20代前半に短期退職の経験があれば「次の職場で短期で辞めると次はない」と考えてしまいます。特に前の職場でパワハラを受けたり、上司が最悪な性格であれば、「もしかすると、次の会社も同じ目に合うのでは…」と不安になってしまいます。
これから申し込む求人の事業内容がわかっても人間関係だけは事前に知ることは困難です。しかし、東京都の若者正社員チャレンジ事業であれば、20日間の職場体験があるので、会社内部の人間関係も観察することができますし、上司の人間性に触れることもできます。実習先の仲良くなった人に「上司はどんな性格ですか?」と聞けば「ココダケの話…」という裏情報も聞けるかもしれません。
実際に職場に入ってしまう方が、人間関係も体験ベースでわかるので、ミスマッチが起こることは極限まで減らすことができます。つまり、東京都の若者正社員チャレンジ事業であれば、長く働ける職場を選びやすいと言えます。
実際に、東京都の若者正社員チャレンジ事業に参加して、就職した人の70%が正社員として長く働き続けることができているという調査結果もあります。
東京都の若者正社員チャレンジ事業でニートから正社員になる就職率はどれくらい?
東京都の若者正社員チャレンジ事業に参加して、実際に正社員になれる就職成功率は73%。悪くはありません。
厚生労働省の調査によると「ニート・フリーターから正社員への移行率」を調べた所、正社員の就職成功率はかなり低いことがわかっています。
ニート・フリーター期間が3年以上だと、男性の就職率は48.9%、女性だと38.3%とかなり低いことがわかります。
そう考えると、東京都の若者正社員チャレンジ事業の就職成功率73%は倍近く高いです。
東京都の若者正社員チャレンジ事業の求人や参加企業はどうなの?
仕事未経験だと選べる職種は少ないです。しかし、東京都の若者正社員チャレンジ事業に参加している企業数は、100社以上。職種もかなり多いのは良い点です。
具体的にどういう参加企業に職場体験できるかというと、
IT系や人材サービス系、
映像や設備会社の技術職や事務職、
編集・広告制作などの企画・立案など、「未経験でもこんな仕事に関われるの!?」という職種から実習先を選ぶことができます。
ただ、既に「IT系企業に就職したい」と決めているのであれば、若者正社員チャレンジ事業で就活するよりも、プロエンジニアで就職した方が就職率も96.2%と高く効率的です。
東京都の若者正社員チャレンジ事業で就職できるまでどのくらいの期間かかる?
東京都の若者正社員チャレンジ事業では約9割の利用者が6か月以内に就職先が決まっています。56%の人が2か月以内に決まっているので、職場体験がついていてこの期間内で正社員になれるのは早い方です。
東京都の若者正社員チャレンジ事業は地方からでも参加は可能?
この若者正社員チャレンジ事業は東京都の事業ですが、東京都在住でなくても参加は可能です。実習先は東京都になるので、地方からの参加だと東京に移動する必要があります。
もし東京の若者正社員チャレンジ事業への参加が難しくて、同じような事業がないか探しているのであれば、お近くのハローワークで「トライアル雇用制度」のある求人がないか聞いてみる事をお勧めします。
東京の若者正社員チャレンジ事業ほどの求人数はないですが、3か月の試用期間(賃金アリ)後に正社員として8割以上の確率で就職できるという求人も存在します。
東京の若者正社員チャレンジ事業は2週間の実習後に正社員となれますが、トライアル雇用の場合は3か月かかるというイメージです。
東京都の若者正社員チャレンジ事業の実習先が合わなかったら
もし職場体験に参加してみて合わないと感じたら、担当者かジョブリーダーの2人に相談して間に入って解決してもらうことも可能です。
万が一、職場環境が事前に打ち合わせしていたことと違うと感じたのであれば、正直に伝えてやめることもできます。
「担当者に掛け合ったけど、多忙で対応してもらえない」ということを解消するためにも、東京都の若者正社員チャレンジ事業では、サポートする担当者が2人専属でついてくれるので、問題が起こっても大丈夫です。
東京都の若者正社員チャレンジ事業についてもっと知りたい場合は…
まだ実態がわからない、参加を決めかねているという場合は、東京都の若者正社員チャレンジ事業の説明会が毎週開催されているので、一度参加してみるといいですよ。
「職場体験はどういうことをやるのか?」
「実習の様子をしりたい」
など、ウェブには載っていない情報も教えてもらえます。興味のある企業があれば、実習の様子を実際に動画で観る事ができるので、不安な点は解消されやすいです。
参加企業は、ニート期間があったり、正社員未経験であったりしても、経歴を気にしない企業ばかりです。空白期間があっても、「今後のやる気」を重視してくれるので、下手にハロワや就職サイトを使って就活するよりも、就職成功する確率は倍以上高くなります。
若者正社員チャレンジ事業に参加しなくても、情報収集で説明会に参加すると、就職の可能性は広がります。説明会の日程は下の公式サイトから確認できます。しつこい勧誘は一切ないのでその点、安心して参加できます。