ニートの履歴書で空白期間の採用率UPの埋め方と注意点
ニートの私でも就職できた方法とは?
ニートの空白期間を履歴書に正直に書くべきか?家事手伝いと書くべきか?親の介護をしていたと書くべきか?ニート歴があって仕事探しを始める時の大変さは経験者しかわかりません。
求人に応募しようとして履歴書を書こうとしても、
☑ 「過去に2年間ニートの空白期間があるけど就職できるのか」
☑ 「履歴書に空白期間があると受からない気がする」
☑ 「面接で空白期間の説明ができそうにない」
と、空白期間があるために全てが上手くいかない気がして、履歴書を書くことができないのではないでしょうか。しかし、このまま悩んで履歴書を書けない状態が続くと、就職することはできません。
いち早くニート生活から脱却するためには、履歴書の書き方一つで採用率が変わるので、履歴書の空白期間をどう埋めればいいのかを押さえてく必要があります。

私も過去にニート期間があったので、いろんな手を使って履歴書を作っていました。お陰で、最も採用率の高い履歴書の書き方を見つけることができて、正社員の秘書として就職することができました。このページを最後まで読んでいただけたら、空白期間があっても履歴書を書くことができて、更に面接で空白期間をどのように説明すればいいのかを具体的に知ることができます。
ニートの空白期間があるけど就職できる?
空白期間ができてしまう理由も人それぞれです。例えば、進学した専門学校を1年で中退してそれから何もしていない空白期間が2年間できてしまう。
このままではまずいと思い、短期のバイトをしながら4年かけて夜間の専門学校に通いながら税理士の資格を取得。これから就職しようとしても、専門学校を中退した後の何もしていない2年間の空白期間と、4年間のフリーター歴しか職歴もないので、この状態で就職できるのかと不安になる。
実は、空白期間に何もしてない就職未経験者でも、20代であれば就職できます。しかし、1歳年を取る毎に就職率は大きく変わってきます。その根拠としては、リクナビNEXTの行った「未経験なら何歳まで採用するか」という調査があります。
この調査の結果から、23歳から1歳年を取る毎に未経験でも採用してくれる企業数が30%ずつ減っていき、25歳を過ぎると採用してくれる企業数が激減していることがわかります。もしあなたが25歳だとすればいち早く就活に取り組む必要があります。
データからも分かるように、30歳を過ぎれば、就職できる企業の選択肢がなくなってしまうので、今が不安であったとしてもすぐに動き出さないと手遅れになってしまいます。
私も26歳から本格的に就活を始めましたが、それなりに厳しかったです。それでも履歴書をしっかり書くことができれば間違いなく就職するための第一歩を踏むことができるので、履歴書の書き方や面接での受け答えの仕方はしっかり抑えていきましょう。
履歴書にニートの空白期間を正直に書かないとどうなる?
ニートの空白期間があると、どうしても履歴書に嘘をつきたくなってしまいます。こんな空白期間なんか消してしまって、バイトをしていたことにしてみたり、家事手伝いをしていたことにしてみたり、職歴を伸ばしてみたりと。
では、履歴書の空白期間に嘘をつくとどうなるのでしょうか。私もそれなりに嘘をついたらどうなるのか徹底的に調べたことがあります。基本的に履歴書に嘘の情報を書くとバレやすくなっています。
嘘がバレる要素はたくさんありますが、決定的に嘘が明らかになるのは入社後です。嘘がバレるタイミングは「年末調整」と「住民税の天引き」時です。
毎年、どの会社でも年末調整という個人個人の所得税の払い戻し手続きをする必要がありますが、年末になると経理担当者から「前の職場の源泉徴収票をもらってきてください」と言われます。仮に空白期間を職歴があることにしている場合は、給与ももらっていないので、源泉徴収票なんかもらえるはずもありません。
また、2017年6月から住民税支払いの法律が変わったため、今では会社が従業員の代わりに住民税を給料から天引きしています。住民税は前の年の所得に応じた額を収めることになっているので、前年度が無職のニート状態で無収入だと住民税が免除されていることもあります。
経理担当者もそれは把握しているので、住民税の天引き時に会社に履歴書の嘘がバレてしまいます。履歴書に嘘を書けば就職しやすくなるのは事実ですが、入社後にいつバレるかビクビクしながら過ごすことになるので、履歴書の嘘はお勧めできません。
ニートの空白期間を正直に書いてみた
空白期間について一切嘘を書かずに履歴書を書くとどうなるのでしょうか?実は、私が就活を始めた初期段階では、履歴書の書き方も全く分からず、嘘をつける性格でもないので、空白期間を正直に書いていました。
もちろん「ニートをしていました」と正直に書くわけではなく、「平成〇〇年〇月~平成〇〇年〇月 一身上の都合により未就業」と書いていました。
空白期間を履歴書に正直に書いてみた結果、書類選考にすら通りませんでした。面接さえもさえてもらえなかったのです。履歴書は人事担当者にとって、第一印象を決めるための書類です。「一身上の都合」や「未就業」という言葉は、どういう理由であれ、人事担当者にとってはマイナスイメージにしかなりません。
経験上、履歴書に関しては、空白期間を正直に記入する必要はなく、むしろ記入しない方がいいのです。履歴書が書類選考で通らないと元も子もありません。
履歴書にニートの空白期間をアルバイトと書いてみた
履歴書に嘘をつくと会社にバレて経歴詐称になる可能性もあります。当時の私は、履歴書の書き方を変えてみたりと試行錯誤していましたが、書類選考に通ることができずにどうしようもない状態でした。
今思えば本当にダメですが、ニートだった空白期間を履歴書にアルバイトをしていたことにして書いたことがありました。同じような履歴書を作って5社ほど応募するとその内の1社だけ書類選考に通ることができました。
しかし、問題はその後でした。面接日が近づくにつれて履歴書の職歴欄にアルバイトの経歴を書いてしまったことを後悔しては落ち込み。そんな精神状態が続き、ネットで「年末調整や住民税支払い時にバレる」という書き込みを見てから怖くなってしまいました。
一応、面接もしていただきましたが、アルバイトの経歴について突っ込まて質問されて薄っぺらいことしか言えずに、結果は面接で不採用でした。恐らく、受け答えの内容ではなく、私の自信のなさや答える力強さが弱く、私自身のオーラがなかったのが不採用の一番の要因だと実感しています。
やってもいないアルバイトを履歴書の職歴欄に書くのはオススメできません。しかも今は前よりもバレやすい環境になってしまっているので要注意です。
ニートが履歴書の職歴を伸ばすとどうなる?
過去にバイト経験があったり短期でも正社員経験があれば、その職歴を伸ばして空白期間を説明したいと思うのも自然なことです。
私もフリーター期の職歴を伸ばすことも考えました。しかし前に空白期間をアルバイトをして履歴書に嘘をついた経験もあったので、職歴を伸ばしても精神的に辛く、結果的に面接も上手くいかないとうことが容易に想像できたので試してはいません。
しかし、職歴を伸ばして就職できたとしても、入社後に年末調整や住民税の天引き時にバレる可能性があるので、履歴書で職歴を伸ばすこともおすすめできません。
履歴書の書き方によって変わる書類選考通過率
では、どのようにニート期の空白期間を履歴書に書けばいいのでしょうか。色々履歴書の書き方を試していく中で、通過率が変わることを発見しました。以下が私の試した空白期間の書き方による書類選考通過率ですが、あくまで私個人の就活結果であることをご了承ください。
履歴書に「一身上の都合で未就業」と正直に書いた時
(通過率3%)
一番書類選考の通過率が悪かった履歴書の書き方ですが、マイナス要因が露出している「一身上の都合」や「未就業」というキーワードを書くと、逆に空白期間をアピールするきっかけにもなります。
数多く履歴書を送ってきましたが、1社だけ書類選考に通過できて面接ささてもらえましたが、やはり空白期間についてかなり突っ込まれたので、この書き方はおすすめできません。
履歴書に「家事手伝い」と書いた時
(通過率5%)
履歴書の経歴に「家事手伝い」と書いたこともありました。本来、ニート期間があると「家事手伝い」をしていたと書くことが常套手段でネットの情報でも見つけることができますが、履歴書に書くべきではありません。なぜなら書類選考に通りにくいからです。
家事手伝いをしていたという理由も悪くはありませんが、それは面接時に言うことであって、履歴書の職歴欄に書くべきことではありません。
履歴書に「親の介護のため」と書いた時
(通過率8%)
履歴書に「親の介護のため未就業」と書いたこともありました。もし実際に介護をしているのであれば、もっと通過率が上がってもおかしくないはずですが、私の場合、親の介護と書いても書類選考通過率は10%以下でした。
通過した面接で面接官から聞かれたことは、介護の経験についても聞かれましたが、「就職後に介護が必要になった場合どうするのか」という質問もされました。「親の介護のため」と書くと、雇う立場としては、「就職してもすぐに辞めてしまう可能性もあるのでは」という印象を持たれるかもしれません。
履歴書に「何も書かなかった」時
(通過率10%)
意外に不思議なことですが、履歴書に何も書かなかった時の方が、書類選考は通過しやすかったです。空白期間の理由が家事手伝いであれ、親の介護であっても何も履歴書には書かずに提出した方が受かりやすかったので、面接時に空白期間の理由をしっかり話すという軸を持るのも一つの戦略だと思います。
履歴書に「アルバイトをしていた」と書いた時
(通過率20%)
前にも触れましたが、履歴書の経歴にアルバイトをしていたことにして求人に応募した時、5社中1社書類選考を通過できたので、アルバイトという経歴を書いた方が書類選考には通りやすかったです。
しかし前にも述べた通り、この方法は経歴詐称になって、就職後に会社にバレる可能性が高いのでお勧めできません。
履歴書に「派遣登録員として就業」と書いた時
(通過率15%)
履歴書に何も書かないという方が通過率が良かったのですが、やはり空白期間はできるだけない方が面接でも上手くいくという実感があったので、空白期間を埋めるために日雇いの単発バイトをいくつか始めました。
日雇いバイトを始めたのも、職歴を作って空白期間を埋めるためですが、3回以上実績を作るだけでも「空白期間の間は短期バイトを続けて頑張っていました」と面接で言うことができるからです。日雇いバイトを経験した上で、私の履歴書は以下のように書きました。
「平成○○年○月~平成○○年○月 株式会社A社(派遣登録員として就業)」
1年の内に単発の派遣を3~4回やっただけでも、上の書き方はできますし、面接官からどういう仕事をやってきたかは聞かれますが、何回やってきたという質問はないので、比較的空白期間を強調させない履歴書の書き方だと思います。
それでも、この書き方は嘘をついているようで気が進まないということであれば、通過率は落ちますが、履歴書の職歴欄には何も書かないという方法を試した方が無難です。
ニートは履歴書の職歴欄よりも志望動機を意識するべし
これまで履歴書の職歴欄で、空白期間をどのように書いていくべきかを解説してきましたが、実は、空白期間の書き方より志望動機や自己PRの書き方の方が重要です。志望動機や自己PRをどう書くかによって書類選考率も大きくUPしますし、面接での採用率も変わってきます。
空白期間に注意するあまり、志望動機や自己PRがおろそかになってしまうことはよくあるものです。しかし、空白期間の書き方もそうですが、最も時間をかけるべき部分が志望動機や自己PRなので、手を抜かず、職業研究や自己分析を行って上で履歴書は書くべきです。
ニートの面接では空白期間をどう説明するかがカギ
履歴書を上手く書けたとして、書類選考も無事通過できたら、次に待ち構えているものは面接です。履歴書は書類選考を通るための書類に過ぎませんが、面接ではその履歴書を基に質問されます。
空白期間については何も書かずに履歴書を提出したのであれば、空白期間に何をしていたのか、どうして空白期間ができたのかをしっかり説明できないと採用されることはありません。面接においては、空白期間についてはある程度正直になった方が受かりやすいです。
ニートの空白期間ができてしまったことについては反省している旨を伝え、その上で今後どうしていきたいかを面接官にアピールして、それ以上に志望動機や自己PRをしっかり伝えることができれば採用される確率は大きく上がります。
もし、ニートからいきなり就職するのが不安であれば、アルバイトから始めるのもいいでしょう。
アルバイトから始めるのも一つの方法ですが、もし既卒3年以上であなたの年齢が25歳であれば、正社員として就職できる可能性がある内に早めに就職されることも視野に入れていきましょう。
ニートが履歴書なしで就職できる裏技とは?
「履歴書なんか書かないで、そのまま面接してもらえないかなぁ…」
ニートだった頃は、書類選考で落とされて、履歴書を手書きで書き直す度に、そう思ってました。もちろん面接は緊張しますし怖いですが、履歴書を提出した時点で面接もできずに終わってしまうのは、とても残念です。
履歴書や職務経歴書の提出が免除されて、そのまま面接できるのであれば、面接の回数も増えますし、より良い企業に出会える可能性も高くなります。ただ、ニート期間があるだけで就職が不利になる。
実は、履歴書や職務経歴書なしで優良企業と面接する裏技があります。書類選考なしで面接までできるので、無駄な選考過程が排除されている分、ニートでも就職に結びつきやすいです。
しかも、経歴重視ではなく、人物・人柄重視の面接をしてくれる企業がほとんど。空白期間をあまり気にする必要がなく、これからどう頑張っていきたいかが重点になるので、ニートから就職する場合は、書類選考なしの就活がオススメです。
履歴書なしで就職できる裏技は「就職Shop」を利用する方法です。。就職Shopは未経験OKの求人を中心に揃えています。
実は、私の就職先が決まったのも就職Shop。提携先の企業数は8370社で、一社一社訪問取材しているため、ブラック企業をしっかり排除してくれている点は大きなメリットです。
就職Shopで紹介される企業との面接は、他の企業と違って、圧迫面接などで落とすための面接ではなく、採用するための面接なので、企業側から「ウチの会社はこういった事業内容だけど、興味ありますか?」というお互いを知るための話し合いなので、かなり気が楽でした。
面接してくれる企業も、ブランクがあることを知っているので、経歴ではなく、完全に人物重視の面接になります。なので、あなたが空白期間があったとしても、気にすることなく自己PRに集中できるため、就職成功率も高いです。
まとめ
就活が思ったように前に進まず、ニート期間が長くなってくると、将来が不安になって毎日胸が苦しく辛いですよね。履歴書だけではなく、面接が上手くいくのか不安で、就職できても仕事に馴染むことができるのか、周りの人と上手くやっていけるのか、自分に仕事が務まるのかなど。
私もそうでしたが、実際に働いてみれば、今ある不安はほとんど解消されます。今想像している悩みが現実に起きることはほとんどありません。もちろん、最初は緊張もしますし、仕事も覚えられません。
しかし、最初から仕事なんてできる人はいませんし、仕事のミスは当たり前。怒られることだってあるでしょう。それは時間が解決するもので、慣れていけば必ず仕事は務まるようになります。あなたの能力は低くないはず。就職したいという思いがあれば必ず上手くいきます。