ニートの履歴書に書く志望動機の例文【この書き方で受かりました】
ニートの私でも就職できた方法とは?
志望動機や自己PRをどう履歴書に書けばいいのかわからず困っていませんか?ニート期間があるため、履歴書が真っ白に。本格的に仕事を探そうと思っても履歴書の志望動機や自己PRが思いつかず、一向に就職活動が前に進まない。
志望動機の例文や自己PRの書き方を調べてみても、
☑ 「自分にはこの例文は書けないな…」
☑ 「こんなこと書いて採用されても、あとで嘘がバレて苦労するし…」
☑ 「面接官に自己PRするようなことあれば、とっくに働いているよ…」
と考えていく内に段々と憂鬱になってしまいます。
履歴書が書けない原因は、参考にしている志望動機や自己PRの例文がニート経験者用の例文ではないからです。いち早くニートから脱出するためには、あなたに合った志望動機や自己PR文を見つけることが必要不可欠です。
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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最初は履歴書の書き方が悪かったため書類選考で落とされたり、不採用の連続でしたが、少し書き方を変えただけで、採用をもらうことができました。
このページを最後まで読んでいただければ、あなたに合った志望動機や自己PRの例文を見つけることができ、例文を自分のものにすることで、早く採用に漕ぎつけることができるでしょう。
ニート(私)が履歴書を書けなかった理由とは?
これまで何度も履歴書を書こうとしても、「書けない!」とペンが止まってしまう経験はありませんか?働きたい気持ちは強いのに、履歴書が書けないと前に進むことはできません。ではどうして履歴書を書くことができないのでしょうか。書けない理由は4つあります。
(1) 志望動機が思いつかない
「どうしてもこの会社で働きたいと思ったのか」という視点で履歴書の志望動機を書く必要があります。しかし大抵の場合は、「この仕事に前から興味があって…」のような美しい動機ではなく、「安定した仕事だから」「生活費を稼ぐため」のような現実的な動機の場合がほとんどです。
でも、正社員になって安定した仕事を就きたいと正直に言うと、面接では落とされてしまいます。ありきたりな志望動機として「他社よりもデザイン性に優れた商品を扱っている貴社に魅力を感じて…前職の経験を生かすためにも…ので貴社を志望しました」と書きたいけど、空白期間があるため強く書けないので薄っぺらい志望動機になってしまいます。
しかし、ニート経験がない人でも、履歴書を書く際は同じように志望動機を無理やり作っている人がほとんど。面接官もそれはわかっています。志望動機で重要なことは、面接官を納得させられるかどうか、その視点だけで十分で、心の底から思っていなくても大丈夫なんです。
(2) 自己PRできない性格
履歴書が書けない理由として、他人に自己PRするような長所が見つからないからと、自分に自信がなく、人前に出てアピールすることが苦手な性格である可能性が高いです。もし自己PR欄にできもしないことを書いて採用されたら、あとで嘘がバレバレになるのが怖いと考えるのも当然です。
しかし、重要なことをお伝えしておくと、ほとんどの求職者が自己PRは150%以上は”盛って”書くことがほとんどです。そして、採用された後、面接官が自己PRを覚えていることはほぼ皆無です。面接官も忙しい業務の合間をぬって面接の時間を設けています。多忙な中の数分の出来事なんか覚えている時間はありません。どんどん自己PRしてOKです。
(3) 履歴書に書く職歴がない
大学を卒業してから職歴は短期の派遣の仕事だけ。あとは無職のニート期間。このような場合だと、短期間の派遣の仕事以外は職歴がなく、自分の年齢に見合った職歴の量ではないので職歴欄が真っ白になってしまいます。
しかし、職歴は隠せません。職歴に嘘をついてはいけないので、ありのままの職歴を書きましょう。自慢できるような職歴がなくても採用してくれる会社は山ほどあります。職歴が真っ白になったとしても大丈夫です。
(4) 面接の事を考えてしまう
履歴書を埋めたとしても、「面接で空白期間についてツッこまれたらどうしよう」と不安になり、面接官に突っ込まれないような文章を考えている内に、また履歴書の書き方がわからなくなってしまいます。
私も経験済ですが、空白期間について悩んでいたり、志望動機や自己PRをどう書けばいいのか迷っていたりしていても、面接官はそれほど気にしていない場合も多いです。履歴書の内容はそれほど見ていなくて、話し方や風貌、服装などを中心に合否を考える人事もいるぐらいです。面接はやってみないとわかりません。
履歴書を詐称したらどうなる?
これまでの経歴を履歴書に書いても落とされる可能性が高いからと、履歴書を詐称しようと考えたことはありませんか?正直に告白すると、私は履歴書を詐称しようと何度思ったことか。しかし、履歴書を詐称して採用されると以下の点であなたが困ってしまうことになります。
年末調整や住民税支払いの際に詐称がバレる
例えば、親や親せきの自営業を手伝っていたと履歴書に書いても、給料が実際に支払われていないと、給与明細票が出ないので、年末調整で経理担当者に詐称がバレる可能性があります。どの会社でも年末には年末調整があって、あなたが違う職場から転職してきたとなると、経理担当の方から「前職の源泉徴収票をもってきて」と言われるので、働いていないと源泉徴収をもらうことはできません。
また、平成29年6月から会社が従業員に変わって住民税を支払うことが義務化されたので、無職で収入がない場合、あなたの住民税の支払いが免除されていることも多いので、あなたが住民税を支払っていないことに気づいてしまいます。いずれにしても経歴の詐称は経理面でバレる可能性が高いということです。
採用されても嘘がいつバレるかとビクビクしながら働く
実際の所、経理担当者と面接官を担当した人事担当者があなたの経歴について話をしなければ、あなたの経歴詐称がバレることはないでしょう。しかし、バレる可能性というのはどこにでもあります。そんな中で「いつバレるのか不安」という状態で働くプレッシャーは物凄いでしょう。
経歴詐称がバレると解雇される可能性がある
会社に経歴詐称がバレると解雇される可能性もあります。あなたが頑張って働いていて、会社にとって有益な存在になっていたとしても、いきなり解雇もあり得ます。経歴詐称があって、辞めさせられないとしても、バレた時点であなたの信用はゼロになってしまいます。解雇が怖いというよりも、会社からの信用を失うことの方がずっと怖いですよね。
会話の中で同僚に前職について聞かれて詐称が発覚
「〇〇で働いていたって聞いたけど、あそこで私の友達働いているんだよね~」という流れで、話を振られたときに急に対応できるでしょうか?世界は狭いです。最近では、「知り合いの知り合いを辿れば松本人志に会える」という番組もありましたが、詐称が会話でバレることも可能性としてはあります。
履歴書が真っ白でも大丈夫?
ニート期間があるため、志望動機や自己PRを埋めたとしても、履歴書の経歴欄が真っ白になるので不安になってしまいます。志望動機や自己PRが1~2行と薄ければ問題ですが、経歴ばっかりは仕方ありません。職歴欄以外の履歴書はすべて丁寧に埋めることを心がけましょう。
とは言っても、履歴書の一部でも真っ白な項目があるとやはり目立ってしまいます。私の場合、経歴欄が真っ白だったので、「ある対策」をすることで、経歴欄を埋めました。
履歴書の職歴欄の書き方とは?
履歴書の職歴欄に書くことがない場合、間違っても「ニートをやってました」と書いてはいけません。では、職歴欄が真っ白の場合、どう書けばいいのでしょうか。以下の書き方を参考にしてみてください。
「平成○○年○月~平成○○年○月 株式会社A社(派遣登録員として就業)」
ポイントは、派遣会社やバイト求人サイトなどを通して、単発の仕事を数回経験しておく必要があります。この書き方であれば、面接の際に、「この期間は何をやっていましたか?」と聞かれても「派遣で単発・短期の仕事を続けてきました」と答えれば、面接官の印象としては空白期間があるよりもマシにはなります。
その後面接官に突っ込まれて質問されたとしても、「どんな仕事内容だったか、仕事から何を学んだのか」などとある程度想定される質問で、「単発バイトは何回やったのか」などの質問はきません。来たとしても「数えきれないくらいやってきました」と反らせば大丈夫です。
実は、私はこの方法を使いましたが、経歴を詐称しているわけではありませんし、取りあえず、短期のバイト経験については記入して、その後は派遣会社に登録して単発で仕事をしていたことにすれば問題ないでしょう。
いつ派遣会社に登録したのか調べることはできませんし、「ずっと単発・短期のバイトを続けてきた」というセリフも2~3回以上経験しておけば嘘にはなりません。
もし、上の方法が自分には合わないと感じたのであれば、職歴欄には何も書かない方がいいです。面接で「この期間は何をしていましたか?」と聞かれると思いますが、「日雇いバイトを続けてきました。」と答えると同じ効果があります。ポイントは実際に日雇いバイトを数回経験しておくことが大切です。
ニートの履歴書に合った志望動機例文
具体的に、ニート期間の長かった私が正社員として採用された時の志望動機の例文をご紹介します。職種毎に志望動機の文書を少し変えることで、書類選考はすべて通っていて、事務系とIT系の会社からは内定をもらいました。
★志望動機の例文★
「他社よりも広告キャッチコピーに力を入れいている貴社の姿勢には、独自のブランドをお客様の目線に立って広げていくという意思を感じて強く共感していました。
私は、元重役秘書から売れっ子のブランドプロデューサーとして活躍されている柴田陽子さんという女性起業家の本を読んだことをきっかけに、気配りや支える力の重要性を学んだことで、人生の使命を見つけることができました。
これから貴社の進める事業に少しでも貢献できるよう、周りで働く人への気配りを率先して行い、また”頼まれた仕事は断らない”というプロ意識をもって事務職に関わりたいと考え、貴社に志望しました。」
【ポイント】
☑ 経験がないのでとにかく意欲や情熱のみを伝える
☑ とにかく業界研究を行って、他社との違いを徹底的に比較する
☑ 「事務職は未経験ですが…」「経験は少ないですが…」などのマイナス要素はNG
☑ 「気配りを率先」や「頼まれた仕事は断らない」と役立つイメージを印象付ける
この志望動機を考えるには必死で、本を読んだり、業界研究も時間をかけて行いました。それでもかけた期間は1週間ほどです。ニート歴があって採用を狙うためには最低限準備に1週間はかけないと採用は厳しいです。
本音で上のような志望動機を思っていたわけではありませんが、自分自身のストーリーを作ることを心掛けて、やる気をアピールするような志望動機にしました。逆に言うと、志望動機に書き入れるのは情熱だけでいいと思います。資格に関しては面接時の材料になるので、もし資格を持っているのであれば、面接で「御社で活躍するためにも、独学でMOSや簿記の資格を取って…」と伝えるだけでもやる気アピールになります。
履歴書は書面で相手の記憶にも残りやすいので、記憶に残りやすい書面上には「未就職の期間が続いた理由は…」などのマイナス要素を書いてはいけません。最初書類選考で落とされたときは、マイナス要素を書いていたことが原因でした。答えにくい所は履歴書に書かず、面接で上手く答えていくことが重要です。
ニートの履歴書に合った自己PR例文
自己PRはニートにとっては難所です。仕事経験もあるわけではなく、資格もスキルもないのであれば、自己PRする所がほとんどと感じてしまいます。
ニート経験者の場合、既卒1年未満であれば大学在学中の経験を話しても問題ありませんが、既卒3年以上となると大学在学中のバイトやサークル活動を基にアピールしても、面接官としては「いつの話をしているんだろう」と思ってしまいます。
大切なのは今です。ではどうするか。単発・短期バイトの経験を掘り出して自己PRできればいいですが、1ヵ月未満の仕事を掘り出すのも限界があります。私の場合は、日常生活や友人関係などから自分の長所をひねり出して、自己PRに繋げました。
さっきの志望動機の例文と同様、自己PRの軸も「気配り」と「頼まれた仕事は断らない」に決めました。志望動機と自己PRは繋がっていた方が面接でも一貫性があって話やすかったです。では、私が使った自己PRの例文をご紹介します。
★自己PRの例文★
「私の一番の取り柄は周りへの気配りにあります。小さい頃から人を喜ばせることが好きで、友達の誕生日や両親の結婚記念日、祖父母へのサプライズなど、長い時には準備に3ヵ月かけて周りの人に感謝を伝えるために気配りを心掛けてきました。
また、柴田陽子さんの本に出会ってからは、支える力の重要性も学んだので、日常的に小さな出来事に関しても”頼まれた仕事は断らない”ということを徹底して実践してきました。例えば、友人に頼まれた”入手困難と言われるコンサートチケットの入手”も実現することができました。
縁の下の力持ちと言われる事務職で、貴社で働く周りの人へ気遣いの心を忘れずに、業務が円滑に進むようにどんな仕事でも笑顔で対応して支えていきたいと考えています。」
【ポイント】
☑ 志望動機と自己PRは繋がっていることがベスト
☑ 既卒3年以上で仕事経験がない場合は日常生活の中から長所を見つけ出すこと
☑ 自己PRにストーリー性があって、その例も入っていること
☑ 「気配り」と「頼まれた仕事は断らない」という役に立つという印象を付けること
以上の例文のように、例え話があると満点です。理由としては面接時の話題になるからです。ストーリー性のない履歴書は相手の印象に残りませんが、身近な人の例え話やストーリーがあると、面接での質問で「具体的にどんなことをしましたか?」などと聞かれやすくなるので、好印象になるケースが多いです。
また、空白期間の質問に意識させないためにも、ストーリー性を持たせた方が面接官の意識もそこに向きます。上のような例文に変えてからは面接が上手くいきました。
履歴書の志望動機や自己PRを履歴書に上手く書きこむことができれば、次は面接対策が重要になります。下の記事で、空白期間についての答え方などを詳しく解説しています。
履歴書なしで面接に受かる裏技
これまでご紹介した方法で、就職率は大幅に上げることはできますが、それでもニート期間があれば不利に働くことには変わりありません。
「履歴書なしで、そのまま面接してもらえないかなぁ」
書類選考で落とされるたびに、新しく履歴書を作るのは本当に苦痛です。しかし、就活を進める内にわかったことなのですが、実は、履歴書を書かなくても書類選考なしで、面接に受かる裏技がありました。
書類選考だけではなく、職務経歴書も書かなくてOK。どんな方法かというと、就職エージェントを利用する方法です。ニートでも利用できて、ほぼ書類選考なしで優良企業を紹介してもらえるのは3社だけ。「就職Shop」「第二新卒エージェントneo」「ジェイック」の3つです。
私は実際に全てのエージェントを利用してきましたが、「就職Shop」が総合的に良くて、求人の質もかなり良かったです。
履歴書の書き方も大事ですが、SPIなどの就職試験、今後一次面接、二次面接、集団面接など過酷な就活の道のりはまだまだ続きます。
それに比べて、就職Shopだとその選考過程がほとんど排除されていて、経歴ではなく人物重視でみてくれる企業のみを集めているので、「落とす面接」ではなく、「採用する面接」をしてくれる点は、ニート(私)にとってよかったです。
就活のやり方が全く分からない場合、まずは相談から始められるので、いきなり求人を紹介されるということはありませんでした。また、ボロボロの経歴の私でも就職Shopを通して就職先が決まりました。
ニートの履歴書の書き方まとめ
- 履歴書が書けない理由は、考えすぎな性格と自己PRが苦手な性格にあり
- 履歴書を詐称すると、会社にバレる可能性が高く常に精神的なプレッシャーを受ける
- 履歴書は職歴欄以外は真っ白にしてはいけない
- 履歴書の職歴欄は最悪真っ白でも良いが、日雇いバイトの経験を作るのがベスト
- ニートの履歴書に合った志望動機と自己PRがある
ネット上に書いてある志望動機や自己PRはどれも、ニート歴があって職歴がない人にとっては役に立たないものばかりです。しかし、履歴書にちょっとしたノウハウを足すことで、人事担当者の印象も変わります。
履歴書が書けないために就職活動が進まなくて困っているのであれば、ぜひこれまで紹介してきた志望動機や自己PRを参考にしてみてください。