仕事行きたくない新人が次に考えるべき手段とは?
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「就職先が介護しかないから就職したけれど、もう仕事行きたくない。。」「新入社員は私一人で、親しく話せる人は一人もいないし、相談できる人もいなくて辛い」と悩んでいませんか?
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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新人として入ったばかりだと、新しい環境に慣れるのにも必死になってしまうので、それだけでも大変です。
その上、職場で無視されたり、怒鳴られたり、仕事押し付けられたり、、という状態だと「仕事行きたくない。。」と思ってしまっても無理はないです。
新人だから仕事辞められない、という気持ちから辛くても我慢してしまう人も多いと思います。でも、大丈夫です。あなたはこの状況を改善することができます。
ちなみに私は、
☑大学中退の高卒
☑既卒でニート期間あり
☑2ヵ月で正社員を短期離職
という経歴・職歴の持ち主です。でも、そんな私でも自分が希望していた事務職に正社員就職できました。
あなたがもし、昔の私のような辛い状況にいるのなら、少しでも早く辛い状況を抜け出して、自分が希望する職場に巡り合ってほしいと願っています。
この記事では、「どうしたら仕事行きたくない。。という気持ちを変えられるの?」と不安に思っている方へ、既卒におすすめの介護以外の職種や、失敗しない既卒就活の方法をまとめました。
介護は未経験でも採用されやすい業界だけど…?
「介護職を勧められた」「介護は職歴がなくても採用されやすいよ」と言われたことがある方もいるのではないでしょうか?
「おすすめの職種」というのが「就職しやすいかどうか」で言うと、未経験歓迎の職種・業界は求人数も多く、採用されやすいといえます。未経験歓迎の理由は、やはり人材不足が大きいでしょう。
介護業界を対象に行われた事業所調査では、平成 25 年以降、5 年連続で「介護に従事する人材の不足感」が増加しています。
つまり、介護職に就きたい人が足りておらず、業界の中でも取り合いになっている状況です。そして、この「人材の不足感」は年々増加しています。
よって、介護職は未経験でも門戸が広く、チャレンジしやすい職種といえるでしょう。
ただ、介護職は未経験でも就職しやすい業界ではありますが、誰でも簡単にできる仕事ではありません。介護を専門とするプロフェッショナルとして、知識をつけ、経験を積む必要があります。
もちろん、お年寄りの中には認知症が進んでいる方もいますし、体が不自由で食事をこぼしたり、排せつ物をもらしてしまったりする場合もあります。
大変な面はありますが、介護職は、利用者だけでなくご家族や親せきなど、色んな方に感謝される仕事であり、人のために役に立っているという実感が直接感じられる仕事です。
「介護職のイメージと現場の状況とは?」
ただ、就職しやすい職種、と言われる一方で、「介護はブラックな業界だというイメージが強い。。」「潔癖なので無理だと思っている。。」など、続けていく上で不安だという声も多く聞かれます。
介護職として実際に働く方を対象とした調査で、労働条件等の悩み・不安・不満で最も高かったのは、「人手が足りない」 54.2%(53.0%)です。そのあとに、「仕事内容のわりに賃金が低い」39.1%(39.6%)、「有給休暇が取りにくい」31.5%(34.2%)と続きます。
「人手が足りない」「有給休暇が取りにくい」という理由は、まさしく介護業界の人材不足が原因だと思われます。
限られたスタッフで職場を回す必要がありますし、施設によっては休みも取りにくいかもしれません。もちろんしっかり労働条件が整った施設もありますが、「ブラック」な状況に陥っている職場もあるでしょう。
介護の職場環境は年々改善しているという結果もありますが、介護は命に関わる仕事と言っても過言ではないです。職場環境が改善されている傾向にあり、離職率は年々低くなっているとはいえ、覚悟をもって仕事ができる方でないと、仕事を続けるのは厳しいかもしれません。
新人の主な離職理由とは?
もし「介護の仕事がきつくて辛い。。」と感じているなら、仕事内容が自分とマッチしていないのかもしれません。
厚生労働省の調べによると、初めて勤務した会社をやめた理由は、下記のようになっています。
「人間関係がよくなかった」 26.9%
「賃金の条件がよくなかった」 23.4%
「仕事が自分に合わない」が 20.1%
その他にも、「職場で無視されたり怒鳴られたり仕事押し付けられたりするのが辛い」「親しく話せる人が一人もいないから孤独」「フロアーリーダーが怖くてストレス」などもあるなら、それは「人間関係がよくなかった」という理由に入ります。
「仕事行きたくない。。」を改善するための長く続けられる仕事探しのコツとは
では、どうやって長く続けられる仕事を探したらいいのでしょうか?先ほどの「離職理由」を参考に、ポイントを3つ挙げてみます。
【ポイント1】自分の性格に合っている職種を見つける
私は一度、倉庫での在庫整理の仕事で正社員として働いたことがあるのですが、2ヵ月で短期離職してしまいました。体が強い方ではないのに、事務作業だけでなく、倉庫内での力仕事もやらないといけなくなってしまったからです。
【ポイント2】自分に合う会社を見つける
どれだけ自分に合った職種だったとしても、居心地の悪い会社(自分に合わない会社)だと、長くは続けられません。
私の場合、この短期離職をした会社の上司は体育会系で、チクチクするようなこともしょっちゅう言われていました。
【ポイント3】ホワイト企業を狙う
そもそも労働環境が整っていない職場は、体力的にも精神的にもダメージが蓄積されやすいです。
労働時間や休日は適正か、メンタルヘルスの対策は行われているかなど、労働者を守ってくれる会社なのかは見極めないといけません。
既卒でも選びやすい介護以外の就職先【11選】とは?
「やっぱり自分には介護は向いていないと思う」という方は、「介護以外に就職するなら、どんな就職先があるんだろう?」と気になるのではないでしょうか?
先ほどの離職理由にもあったように、その職種が自分に合わないと長く安定して仕事を続けることはできません。
そこで、「自分に向いていること」や「好きなこと」を選んで、やりがいをもって働くことができるように、これから転職する既卒でも選びやすい仕事を、タイプ別にまとめました。
⇒警備員/工場勤務/清掃/ドライバー
2.人と会えるのが楽しい!「人と接する仕事がしたい」という人
⇒営業職/サービス・接客
3.しっかり学んで役に立ちたい!「専門的な職種を選びたい」という人
⇒不動産系/保育系/プログラミング系
4.パソコンでコツコツが得意!「オフィスワークがいい」という人
⇒事務職/エンジニア
1.体力に自信あり!「体を動かしたい」「作業がしたい」という人
じっとしているのは苦手、頭を使うよりも決まった業務を体を使って進めるのが得意、という方は、ここで紹介する仕事を考えたことがある方もいるのではないでしょうか?
職種その1【警備員】
(施設)警備員は、警備保障会社に雇用され、顧客の事務所や工場、商業施設などに常駐し、事故や火災、不法侵入などの防止、早期発見、対応を行います。
職種その2【工場勤務】
工場での仕事は、倉庫作業・梱包作業・包装、ラベル・シール貼付などの種類があります。同じ作業の繰り返しが苦にならない、という方は向いているかもしれません。
職種その3【清掃】
他の職業からの転職や主婦の再就職など、中途採用の方も多い職種です。正社員として入社した場合、経験を積んで現場責任者(作業計画や人員配置計画を立てるなどの仕事)になるとキャリアアップになります。
職種その4【ドライバー】
トラック運転手、タクシー運転手、バス(路線、観光、送迎など)運転手などの種類があります。同じドライバーの業種でも、それぞれ運転するものによって目的が違うので、求められるスキルもそれぞれ違います。共通していえるのは、それぞれの仕事に応じて、必要となる運転免許を取得しなければなりません。
2.人と会えるのが楽しい!「人と接する仕事がしたい」という人
「じっとしているのが苦痛」「ずっと細かい作業をするのが嫌」「決まった作業を毎日繰り返すのはつらい、、」そんな方は、人に接する仕事はどうでしょうか?
職種その5【営業職】
「ノルマがあっても平気!」「ずっと内勤は無理、人と話したり交渉したりするのが得意」という方は、営業職に向いているかもしれません。
職種その6【サービス・接客業】
「人当たりがいいと言われる」「初対面の人にも人見知りせず話せる」など、人と関わることが好きな方には向いている職種といえます。
3.しっかり学んで役に立ちたい!「専門的な職種を選びたい」という人
「スキルを使って、専門的な分野で活躍したい」「学ぶことに苦手意識がない」という方は、専門的な職種を選ぶと良いかもしれません。
職種その7【不動産系】
住宅・不動産営業は、住宅や土地の購入あるいは売却・賃貸を考えているお客に接して、様々な要望に応えながら取引をまとめていきます。住宅に関することはもちろん、購入に際して必要となる金融(ローン)、法律、税金などの問題についても説明を行うなど、幅広い知識が必要です。
職種その8【保育系】
保育士は、保育所や託児施設において、小学校に上がる前の子どもたちの世話や成長を保護者に代わって支援する仕事です。保育業界は、共働き世帯の増加や様々な保育のニーズに対応すべく、引き続き需要が増しています。
職種その9【プログラミング系】
今注目されているIT業界の仕事です。ソフトウェアやスマホアプリの開発、ゲームクリエーター、システムエンジニアなど、幅広く活用されているスキルといえます。2020年から小学校でもプログラミング教育が必修化されており、将来性のある仕事のひとつです。
4.パソコンでコツコツが得意!「オフィスワークがいい」という人
1~3でご紹介してきた業界は、求人サイトで検索した時に見かけることも多いのではないでしょうか?比較的、人手不足で求人が多くある業界になるので、未経験でも採用されやすい職種です。
でも、今までの中には当てはまらない、、「高望みかもしれないけれど、できればオフィスワークがいい」と考える方もいると思います。
職種その10【事務職】
やはり安定的な人気を誇るのが事務職です。文書の作成・整理、伝票の作成など、様々な事務処理を行う一般事務のイメージが強いですが、受付事務や秘書など事務職にも種類があります。
職種その11【エンジニア】
エンジニアには、詳細設計に基づきコーディング(プログラミング言語でコンピューターが処理可能な命令を書くこと)し、プログラムを作成する「プログラマ」と、インターネット環境が正常に動いているか、作ったシステムがちゃんと機能しているかを保守・運用する「インフラエンジニア(ネットワークエンジニア)」があります。プログラマは車を作る仕事で、インフラエンジニアは道路を作る仕事というイメージです。
ブラック企業に転職しないための方法とは?
「確かに環境は変えたい、でも就活を成功させるための具体的な方法ってあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
散々就活に失敗してきた私が正社員就職に成功した方法、それは「就職エージェントを利用する」ことです。
就職エージェントは、カウンセリングを通して、自分に合った求人を紹介してくれるシステムです。
紹介してくれる求人は、就職エージェントが事前に企業を訪問し取材しているので、会社の社風、上司の性格など、細かく把握しています。その段階で、紹介できないようなブラック企業は除外されていることが多いので、ブラック企業にあたる可能性も低いです。
双方の相性を客観的に見極めた上で、こちらの希望に近い求人を紹介してくれるので、ミスマッチが起こりにくいのもメリットです。
また、書類選考なしで面接を設定してもらえるのもポイント。面接も、お互いの意志確認メインの面談形式が多いので、極度に構える必要はありません。
ただ、希望する職種、自分の職歴や経歴によって、利用するエージェントが違います。DODAエージェント・リクルートエージェント・マイナビ転職エージェントなどの転職専門のエージェントを選んでしまって、私には全く意味がなかったです。
これらのエージェントの中でも、私が実際に利用して「ここは良い!」と感じたところをランキングにまとめたのが、以下です。
実際に体験した感想なども載っているので、ぜひ参考にしてみてください。
就職エージェントのデメリットとしては、自分で就職エージェントが持っている求人を検索できない点です。
就職エージェントのシステムは、あなたにマッチすると判断した求人をエージェントがピックアップし、その中から選ぶのが基本です。質の悪い就職エージェントだと、持っている求人数が少ないので、その中から無理に選ばせようと誘導してきます。
また、就職エージェントは地方に少ないので、地方に住んでいる方は利用しづらい面もあります。利用する際には近くに希望のエージェントがあるか確認する必要があります。
ちなみに、「新しい環境なら介護職をやってみてもいいかも、、?」という場合、第二新卒エージェントneoや就職shopで質の良い介護の求人を紹介してもらえます。興味のある方は、体験談なども参考にしてみてください。
就職エージェント以外に併用するとよい機関とは?
ハローワークは国が就職支援する施設のことで、各都道府県にあり、もちろん既卒やフリーターの方も利用することが可能です。
そして、20~30代の方は、以下の若年層を対象としたハローワークや公的な就職支援機関を利用することをおすすめします。
新卒応援ハローワーク
「新卒応援ハローワーク」は既卒3年以内を対象とした就職支援機関で、フリーターでも個別で丁寧な就職支援を受けることができます。
まず、ジョブサポーターという専門の相談員が、個別に担当制で対応してくれます。自己分析や企業分析、志望理由書やエントリーシートの添削、面接対策などきめ細やかにアドバイスがもらえるのは利点です。
スキルアップのためのセミナーや講座も定期的に開催されているので就活の情報が手に入りやすいですし、地元に密着した求人が集まるのもポイント。
また、地元の求人だけではなく全国の求人も見られます。既卒3年以内なら「新卒枠の求人」も紹介してもらえるのもメリットです。
わかものハローワーク・わかもの支援コーナー
「わかものハローワーク」「わかもの支援コーナー」は、おおむね45歳未満を対象に、就活支援サービスを提供している公的機関です。
基本的には新卒応援ハローワークと同じような内容で運営されています。
ジョブカフェ(若年者のためのワンストップサービスセンター)
国ではなく、各都道府県が運営する「ジョブカフェ」という機関もあります。だいたい35歳前後までの若者を対象とした就職支援サービスです。
役割は新卒応援ハローワークやわかものハローワークとほぼ同じですが、よりその都道府県に特化しています。
地域に特化した求人だけでなく、都道府県が運営しているからこそできる「地元密着」型のイベントも多数あり、その地域に多い職種や求人に合わせて、セミナーや講座を開催しています。
地域によっては、国と都道府県が連携して、一つの大きなワンストップサービスの就職支援施設をつくっているところあり、情報が集約されていて利用しやすいところもあります。
公的な就職支援サービスで注意すべき点
ただ、もう既に利用した方の中には「ハローワークは利用してみたけどあんまりうまくいかなかった。。」としっくりきていない方もいたかもしれません。
私も紹介してもらった求人に応募しましたが、書類選考になかなか通過しなかったり、面接も連続で落とされることもありました。
その原因は、ハローワークが取り扱っている求人の質が関係しているかもしれません。
ハローワークは、全国の求人を扱っており、求人数に関しては就職支援機関で断トツの量です。その分、会社の内情を全て把握することは不可能なので、求人票を全面的に信頼するしかありません。
ただ、求人票は改ざんされている可能性もあるので素性を知らないということはとても危険です。ブラック企業が混ざっていてもわからず、そのまま求職者に紹介してしまっている可能性もあるのです。
そして、ハローワークは公的機関のため、個人的な思想などを交えて紹介することはできません。「こっちの方がいい」と条件以外の理由でアドバイスすることはできないのです。
ハローワークの求人だけを見て就活するのは危険があることを知っておいた方がいいでしょう。
求人サイトで探すと上手くいかない理由
ちなみに、「よく求人サイトで未経験OK!など書いてあるけれど、求人サイトを使ってはいけないの?」と考えている方は、注意した方がよいでしょう。
学歴やこれまでの職歴に自信がある方は、視野が広がっていいと思いますが、それらに自信がない人が利用できる求人サイトが見つからない。。と感じることが多かったです。
転職者向けの求人サイト(DODA、リクナビNEXT、マイナビ転職など)は、これまでのキャリア(職歴)を問われます。採用する側も即戦力を求めているので、おすすめできません。
私の場合、未経験OKと書かれているサイトでも、いざ登録しようと思ってもできなかったり、運よく面接までいけても経歴でライバルに負けてしまって上手くいかず、学歴や職歴の壁を感じる結果になりました。。
そして何より、求人サイト上だけでは「本当に自分にマッチしているのか」「ホワイト企業なのか」がわかりません。
長く働ける職場を見つけるのを目的とするなら、「ただ一生懸命に仕事をしたい」という自分の思いをしっかりくみ取ってくれる就職エージェントに頼るのが近道でしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「介護って挑戦してみてもいいかも?」と思った方も、「やっぱり自分は介護以外の職種で頑張りたい!」と思った方もいらっしゃると思いますが、どちらもとても嬉しいです。
今の段階で職種が決まっていなくても就職エージェントは利用できるので、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。