ニートが人と関わらない仕事(楽な仕事)に正社員就職するためには?
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「コミュ障だから人と関わらない仕事がしたい。」「でも、学歴無し、目立った資格無し、職歴無し。。どういう仕事に向いていて、どういう仕事をしたいかも分からない。。高学歴じゃないと仕事は選べないの?」そんな風に悩んでいませんか?
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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私も、一体何から手を付けたらいいのかわからず、引きこもりのニート期間も経験しました。
でも、大丈夫です。そんなどん底の私でも、既卒から26歳の時に正社員就職することができました。
この記事では、何から始めればいいのかわからない、と迷っている既卒ニート・フリーターの方でも、
☑高卒でもできる「人と関わらない仕事」
☑既卒フリーターから自分の希望の職種で正社員になるための方法
などを、実際の私の経験をふまえてご紹介していきたいと思います。
高卒のニートでもできる人と関わらない仕事とは?
「営業や肉体労働はやりたくない。。人と関わらない仕事をしたい」「資格や免許はなにもないけれど、大学中退の高卒でもできる仕事が知りたい」という方もいるのではないでしょうか?
人と関わることが苦痛な人は、「人と関わらない仕事がいい」と考えるのは当たり前です。
まずは人間関係を気にせず、自分のペースで仕事がしたいと思っている人に、「人と関わらない仕事」にはどんな種類があるのかをご紹介したいと思います。
・工場のライン作業員(食品、部品など)
・倉庫での仕分け、ピッキング、梱包
・ビル内の施設内警備
・夜間警備員(常駐警備)
・施設清掃員
・トラック運転手
・自動販売機の補充員
・配達ドライバー
・タクシードライバー
・新聞配達員
【クリエイティブ系】
・伝統工芸職人
・作家
・漫画家
・小説家
・ハンドメイド作品の制作販売
・音源・動画制作系
・翻訳家
【IT系】
・インフラエンジニア
・システムエンジニア
・プログラマー
・WEBデザイナー
【専門技術職系】
・ビルメンテナンス(ビル管理)
・電気、ガス、水道の検針員
・通関士(国家資格)
【在宅クラウドソーシング系】
・フリーライター(Webライターなど)
・データ入力
・ポイント・アンケートモニター
・文字校正・校閲
・Webデザイナー
【起業系】
・在宅ワーカー(せどり、アフィリエイト、Youtuber)
・投資系(FX、株、トレード)
【その他】
・内職
・養蚕農家
・農業
「楽な仕事」の定義とは?
でも、人と関わらない仕事の中でも「給料は高望みはしないから、週休2日、残業なしの楽な仕事がいい」という条件を望んでいる方もいるのではないでしょうか?
では、「楽な仕事」とはどんな仕事なのか、整理しておきましょう。
☑営業のようにノルマがない・プレッシャーがない
営業職は人とコミュニケーションを取る仕事なので検討している方も少ないかと思いますが、一般的に営業職はノルマが課せられることが多く、そのプレッシャーを楽しめるような人が向いています。
☑肉体労働ではない
肉体労働は、体力のある人でないと厳しいです。また、若いうちは良くても、年をとれば体力的にきつくなってくるため、長く働き続けることができない可能性もあります。
☑仕事内容が難しすぎない
ややこしい対応が必要だったり、神経をすり減らす作業が必要な仕事は「楽な仕事」とは言えないかもしれません。
☑残業がない
多忙な仕事だと残業があったり休日出勤がある可能性もあります。
上記の条件は一例ですが、このように自分自身が求める条件を整理することは、就活においてもなこと必要です。
楽な仕事で生活できるだけの仕事なら「フリーター」でもいいのでは?
「あまり高い給料を望まないのならフリーターの方が融通もききやすそうだし、残業も休みもちゃんと取れそうな気がするけど。。?」「正社員よりプレッシャーも小さいのでは?」と思う方もいるかと思います。
確かに
「週休2日で残業はなしがいい」
「仕事は楽な方がいい」
「生活さえできたらいい」
このような場合、アルバイトや派遣社員など「時給で働く」働き方の方が合っているように感じるかもしれません。
まずは非正規雇用と正社員の違いを確認してみましょう。
正社員とフリーターの差
パート、アルバイト、派遣・契約社員など正社員以外の雇用形態で働く人のことをフリーターと言います。
フリーターのような非正規雇用として働く場合、一番怖いのがいつ契約を切られても仕方がないという点です。
また、フリーターと正社員では、以下のような違いがあります。
【1】収入の違い
【2】制度の違い
【3】教育環境の違い
厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」
厚生労働省「平成 26 年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況」
厚生労働省「正社員?フリーター?何が違うの??」
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」
実は厚生労働省の資料にも、「非正規雇用には、雇用が不安定、賃金が低い、能力開発機会が乏しい等の課題」があると書かれていて、生活に響く不安定な働き方だと国が認めています。
もちろん、国も非正規雇用の正社員転換・待遇改善を進めていく方針を表明していますが、まだまだ差があるのが現状です。
私も大学中退をして、全くやる気が起きず、また就活も上手くいかずでフリーター・ニート期間を経験していますが、正社員のメリットはとても大きいと感じます。
仕事を選ぶ時に注意しておくべきポイントとは?
ただ、もちろん「正社員であれば、自分の条件に当てはまればどんな仕事でもいい」という訳ではありません。
ポイント1:将来性がない職種
将来、機械化されるであろう仕事を選んでしまうと、数年後解雇される可能性もあります。経験も活かしにくく、その後の転職先も見つかりにくくなってしまいます。
ポイント2:スキルが身につかない職種
どれだけ長い期間その仕事をやっていたとしても、誰にでもできてしまう仕事は、安い賃金の労働力に取って代わられる可能性が高いです。
ポイント3:離職率が高い職種
離職率が高い職場・職種は、簡単に就職できる傾向にあります。ただ、それに飛びついてしまって短期退職することになれば、後の転職が難航する可能性があります。
4:不安定な収入の職種
例えば、在宅での仕事などは不安定な収入になりがちです。
内職やポイント・アンケートモニターなどの仕事では、一人で暮らすだけの生活費を稼ぐのはかなり大変です。投資系や起業に関してはリスクが高く、初期段階で資産がないと厳しいです。
また、在宅ワークで「クラウドワークス」を利用するのも手ですが、未経験だと最初の1年は思ったように稼ぐことができない可能性が高いです。
それらをふまえると、
☑ 最低限の給与がある
☑ 将来性がある
☑ スキルが身につく
☑ 離職率の低い職種
上記の条件が、私の考える正社員を長く続けられる仕事選びの重要なポイントです。
「人と関わらない仕事(正社員)×楽な仕事」おすすめの職業とは?
以上の条件を考慮した上で、実際に役に立つ資格・仕事をご紹介します。
その1:エンジニア
近年注目されているのがIT業界です。エンジニアの仕事として、大きく開発系と運用・保守系の2つに分けられます。
【開発系】プログラマ(PG)
プログラマは、詳細設計に基づきプログラムを作成する仕事です。プログラミング言語と呼ばれるコードで、コンピューターが処理可能な命令を書く、という作業をしています。
ちなみに、IT系の応募条件で最も重要視されるのが「年齢が若い」点です。IT業界は人材不足なのもあり、未経験であっても採用してくれる会社が多いです。
研修制度のしっかりしている就職先を選ぶか、プログラミングスクールなどでプログラミングを学んで就職することができれば、スキルアップし高給になることも多いです。
プログラマは理系で数学や理系科目が得意な人が向いていると言われています。
【運用・保守系】インフラエンジニア
インフラエンジニアは、インターネット環境や作ったシステムを保守・運用する仕事です。機械が並んだ部屋でサーバーに不具合がないかを見守るのがメインの仕事で、ランプが点滅したら対処します。
IT系職種の中では未経験でも始めやすいのがインフラエンジニアです。資格を取得していけば昇給したり、将来性もあります。仕事内容も難しくないのに、スキルは身につく仕事というのも魅力です。
こちらはマニュアルに沿ってコツコツ仕事をしたい人に向いているので、文系の方にもおすすめできます。インフラエンジニアの就職先は、給与水準もプログラマー並みに高いので安心です。
その2:施設内警備員
警備員には様々な種類がありますが、あまり人と関わらない仕事で最もおすすめなのが「施設内警備」です。事務所や工場、商業施設などに常駐し、事故や不法侵入などの防止、早期発見、対応を行います。
最近は女性警備員も増加傾向にあり、30歳未満の女性比率は約15%にもなります。
社会的なセキュリティ意識の高まりもあり、安定的な需要が見込まれています。現場で経験を積みながら、専門の資格を取得して専門性を高めていくことで、キャリアアップできます。
警備に関する資格には『警備員指導教育責任者』、『機械警備業務管理者』、『警備員検定』があり、警備員になる前に警備員検定2級を取得することができます。
警備業者に就職するために必須の資格は特にありません。警備業法に定められている「欠格事由」に該当していなければ大丈夫です。ただ、警備業務の内容によっては普通自動車運転免許が必要となる場合があります。
⇒職歴がなくてもOK!未経験から警備員に正社員就職する方法とは?
その3:ビルメンテナンス
ビルメンテナンスはオフィスビルや商業ビルなどにおいて、電力設備、空調設備、給排水設備などの運転・調整や管理を行い、トラブルに対処します。
ビルメンテナンスは専門的な技術職なので、点検作業などを行うために保有すべき専門資格が多数あります。
1)二級ボイラー技士
2)危険物取扱者乙種4類
3)第二種電気工事士※あると就職に有利
4)第三種冷凍機械責任者
この上記4つの資格があれば、かなり専門性は高いです。女性でも資格を取る人はいます。ただ、資格がなくても就職できるので、まずは就職を優先させるとよいでしょう。
その4:通関士
「通関士」は、貨物の輸出入の際の手続の専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査などを行う仕事です。
各試験の満点の60%を取れば合格です。ただ合格率は10~15%程度と難関資格と言えます。
その5:電気、ガス、水道の検針員
検針員とは、担当地域の各家庭や事務所を定期的に巡回し、電気やガス、水道のメーターの数字を読み取って、郵便受けに伝票を入れるのが仕事です。
必要な資格はありませんが、家を巡回するので運転免許があると便利です。
仕事内容も難しくなく給与は高めなのですが、雨天時関係なく点検しなくてはいけません。人と関わらない仕事の中でも、なるべく室内よりも外に出て動きたいという人に向いている仕事です。
資格がなくても大丈夫?
「先に資格を取っておいた方が正社員就職に有利になるなら、おすすめの資格を教えてほしい」と思った方もいるかもしれませんが、必ずしも資格が有利になるとは限りません。
下の図はリクナビNEXTが行った「未経験者を採用するなら何歳までか」という調査の結果ですが
23歳頃を境に、未経験を採用すると答えた企業の割合が減っています。これは、年齢が高くなればなるほど就職できる確率が下がる、ということを示しています。
未経験でも若ければ受け入れてもらいやすいので、正社員就職への一番の近道は就活です。
大学中退の既卒がホワイト企業の正社員に就職する方法とは?
それは、既卒用の就職エージェントを利用することです。私の経験上、この方法が既卒からの就職成功率・断トツのNO.1です。
実際に、既卒ニートで資格や経歴がない私でも、既卒用の就職エージェントでは自分に合った条件の求人を紹介してもらうことができました。結果的に、その中の求人から今の職場を見つけて、正社員就職しています。
既卒が就職エージェントを利用した方が良い理由とは?
就職エージェントは、求職者とのカウンセリングを通して、エージェントが持っている求人の中から求職者に合ったものを選んで紹介する、というシステムです。
事前に条件や自分の希望などを考慮してもらえるので、「ここは条件に合わない。。」「ここはどんな会社だろう?」などと様々なことを検討しながら自分で選び、応募するという手間が省けます。
他にも、就職エージェントを利用した時のメリットを見ていきましょう。
【1】事前に企業を訪問・取材しているため、ミスマッチが起こりにくい。
エージェントが求職者に紹介する求人は、事前に企業を訪問・取材しており、会社の中をしっかり把握しています。双方の相性を客観的に見極めた上で、求職者の希望に近い求人を紹介できるので、ミスマッチが起こりにくいのです。
また、会社の社風や上司の性格など、ただ求人を見るだけでは分からない部分を知っているので、本当に求職者の希望や性格に合っているのかを判断できます。
【2】事前にブラック企業を排除するため、就職後も定着率が高くなる。
事前に訪問・取材し、中の事情を把握しているため、求職者に紹介できないようなブラック企業は紹介する求人から排除されています。求職者自身が会社の中を把握するのはかなり難しいので、自分で探すよりもブラック企業を選んでしまう確率がぐっと下がります。
【3】書類選考なしや未経験OKの求人が豊富なエージェントがある
書類選考なしで面接にいけるのは、経歴に不安がある既卒にとって大きなメリット。面接も、お互いの意志を確認するのがメインの面談形式が多く、合うか合わないかを自分で確かめるのが目的というところがほとんどです。
必要な対策はエージェントが整えてくれるので、極度に構えなくても大丈夫です。
【4】書類選考なしで優良企業と面接できるから、就職成功率が高く、就職までのスピードが早い。
採用に至るまでには「求人検索⇒書類選考⇒面接⇒内定」というプロセスがありますが、既卒で「書類選考が通らない」「会社の体質が合わなさそうだと面接で感じた」「ブラック企業だったことがわかり内定辞退したい。。」などの理由でつまづくと、スムーズには進みません。
でも、就職エージェントはそのつまづきの確率を事前に減らしてくれるため、スピード感をもって就職できます。
【2】事前にブラック企業を排除するため、就職後も定着率が高くなる
【3】書類選考なしや未経験OKの求人が豊富なエージェントがある
【4】書類選考なしで優良企業と面接できるから、就職成功率が高く、就職までのスピードが早い
これまで既卒就活が上手くいかなかった経験がある方ならお分かりになると思うのですが、やはり自分だけの力でやると良い求人に巡り合うことができず、もし見つかったとしてもブラック企業だったり、ということがあります。
既卒就活は情報戦なので、方法さえ知っていればスムーズにいく!ということを、私も痛感しました。
ちなみに、就職エージェントは自分で求人を検索できないので、求人選びを全部自分で進めたいという人には向いていませんので、おすすめしません。
また、質の悪いエージェントを選んでしまった場合、求職者の希望とは違う求人を勧めてくる可能性が高いので、既卒就活においてのエージェント選びは慎重になるべきです。
利用してみてわかった!役に立った既卒用就職エージェントはどこ?
既卒就活において、良くないエージェントを利用してしまったら、就活自体が失敗してしまいます。では、どの就職エージェントを使えばいいのでしょうか。
実は、就職エージェントは業界で約2万社存在します。その中には扱っている求人が外資系に強かったり、看護など専門職のものだったりと、様々な種類のエージェントがあります。
その中でフリーター・既卒専門の主な就職エージェントは、全国でも8社のみです。
「就職Shop(就職ショップ)」
企業には100%訪問し取材しているため、ブラック企業は事前に排除されています。
詳しくは、就職shopにニートが行ってみた体験談を読んでみてください。
「プロエンジニア(プログラマカレッジ)」
プロエンジニア(ProEngineer)はIT専門の就職・転職エージェントとしてかなり質の高いエージェントで、プログラマカレッジというプログラミングのスクールを運営しています。
求人の質にもかなりこだわっているのもすごいところで、ブラック企業を徹底的に排除して、厳しい審査を通った優良企業を紹介してくれます。就職後の定着率も95%です。
興味がある方は、プログラマカレッジ(プロエンジニア)暴露体験談も参考にしてみてください。
「第二新卒エージェントneo」
求人の質に関しても、連携している会社は100%事前に訪問しており、基準をクリアしているかどうかをチェックしているため、ブラック企業にあたる確率はかなり低いです。
正直に言うと、条件の良くない会社が全くない訳ではなかったのですが、割合はかなり低いので選ばないようにすれば大丈夫です。
第二新卒エージェントneoに既卒ニートが行ってみた!体験談も参考にしてみてください。
求人の探し方には注意!
もちろん、就職エージェントの他にも世の中にはたくさんの就活方法があるのですが、私の経験上、これらはあなたにはおすすめできません。
特に、「求人サイト」は利用する方も多いと思うのですが、既卒が手を出してもいい求人を探すのは難しいです。
新卒向けの求人サイト(リクナビ、マイナビ)や、転職者向けの求人サイト(リクナビNEXT、マイナビ転職など)は、最初の時点で経歴や職歴が重要になってきます。
既卒の私の場合、サイトに登録しようと思ってもできなかったり、運よく面接までいけても経歴でライバルに負けてしまうので、面接官にもボロボロに言われました。。
でも、今回ご紹介したランキング上位の既卒用の就職エージェントでは優良企業の求人も紹介してもらえました。「既卒はブラック企業しか就職できないんだ。。」などと思うのはもったいないです。
今のあなたにとってベストな方法を選んでいきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの既卒就活が上手くいくことを願っています。