【ニートの就職】高卒19歳から正社員になる5つの方法
ニートの私でも就職できた方法とは?
高校を未就職のまま卒業して就職できずに困っていませんか?周りに就職相談できる人がいなくて、就職支援してくれる場所もない。ニート期間が延びていくほど焦ってしまいますよね。
高校卒業後にニート状態になってしまう理由も様々です。例えば、在学中に大学受験が上手くいかずに浪人。浪人中、家庭の事情で、急に大学に行くお金の工面ができなくなってしまう。そうなると、一番の問題は、既卒で就職もしずらくなっていることです。
学生でも社会人でもないニートのような状況では、就職相談できる人が身近にいないので、就職活動をどう進めていいのかもわかりません。特に、進学校を卒業している場合、母校に戻って助けを求めても、大学受験に関する情報はあるけど、就職に関する情報は少ないです。
しかし、大学に行けなくなった事情があって、このまま就職できずに悩んでいるだけでは状況は一生変わりません。今のニート生活から脱出するためには、ニートからでも正社員に就職しやすい方法を知る必要があります。
私も過去にニート歴がありましたが、就活で試行錯誤してきた中で最も効率的に早く就職できる方法を見つけ出しました。
このページを最後まで読んでいただけたら、19歳の高卒ニートでも必ず上手くいく正社員になるための5つの就職方法を理解して、すぐにでも行動できるようになるはずです。
就職してないニートが一人暮らしできる?
特に地方に住んでいる場合、首都圏に出て就職した方が職種もたくさん選べるので、実家から出て一人暮らしをする人も少なくありません。でも、高卒19歳で、実家を出て一人暮らしをする場合、上手くいくか不安だと思います。しかし、19歳はもう立派な大人。最初は慣れないかもしれませんが、初めては誰にでもあるものです。
19歳でも一人暮らしは可能ですが、一つ問題点があります。それは賃貸アパートを契約する点です。19歳は法律上ではまだ未成年です。法律上、基本的には未成年が賃貸アパートを契約することはできません。
でも、裏技を使えば19歳でも賃貸アパートに住むことは可能です。その方法は、親御さんの名義で親御さん自身があなたの代わりに契約者となれば、大丈夫です。両親の名義で契約した後は、あなたがその賃貸アパートに一人暮らしで住んでも問題ありません。
ニートでも就職できる寮の住み込み仕事はNG
もし、両親の許可が下りずに、賃貸アパートが契約できない場合。寮付きで住み込みの就職先を探すことも考えられますが、寮付きの職場ありきで就職先を見つける探し方はおすすめできません。
寮付きの就職先はもちろんありますが、ただでさえ高卒ニートで就活に不利なのに就職先を絞ってしまうと、応募できる仕事もなくなってしまいます。もし、しっかりと事務系の仕事に就きたいという方向性があるのであれば、両親に頼み込んででも、両親に賃貸アパートの契約を協力してもらった方が無難です。
19歳ニートの就職事情
例えば、あなたが19歳で現在無職のニート状態。果たして、19歳のニートでも就職は可能でしょうか?多くの人は「既卒だと正社員への就職は難しい」と考えてしまいがちです。
では、実際の所19歳でニートになってしまった場合就職事情はどうでしょうか?最近では学校を卒業してから3年以内であれば新卒扱いで就活できることになっています。とはいえ、卒業してからの期間が空けばあくほど、正社員に就職できる確率は低くなっていきます。
上の図は、厚生労働省の出しているデータですが、学校を卒業してから何もやっていないニート期間が長くなればなるほど、就職率が低くなっていく図です。例えば、既卒6か月以内だと女性の場合就職率が56.5%だったものが、既卒1年以上になると42.9%になってしまいます。
まだ19歳だから大丈夫と腰を据えていたら、就職できる可能性が時間と共に低くなって、正社員への就職は難しくなってしまうので、すぐ動き出さなくてはいけません。
ニートの未経験でも事務系に就職するのは難しい?
「高卒ニートでバイト経験もないと、事務系の仕事は難しいかな」と思っていませんか?確かに、高卒ニートで、職歴もない19歳が事務になりやすいかと言えば、なりにくいです。
ネット上では「高卒でニートは絶対事務の仕事に就けない」とか「高卒ニートで事務を志望するとか、事務の仕事をナメないで」などの情報を目にしますが、これらの情報は正確に言うと偏っています。
私も事務系の仕事に興味があったので、直接プロの就職支援員に聞いてみました。仕事未経験で、事務経験がなくても事務員として雇ってくれる会社は必ず存在します。
注意点としては、地方よりも都心や関東圏、関西圏の方が事務系の仕事は見つかりやすいです。地方の田舎の地域だと、企業の本社ビルがほとんどなく、あったとしても小規模の事業所なので事務員の求人も少ないです。一方で、都心や関東圏、関西圏になると、本社ビルも多く、その分事務の求人数も多いので、高卒で事務未経験でも十分にチャンスはあります。
しかし、最近ではAIやシステム化の導入によって、事務系の仕事は急激に減ってきているのが現状です。最新の有効求人倍率をみても、事務の求人は0.4倍と大きく1倍を切っています。エージェントの話によると、10人事務系の求人に応募しても3人前後しか受からないそうです。
高卒で未経験だと事務の就職は確かに簡単ではありませんが、面接の数をこなしていけば必ずあなたを必要としてくれる企業は存在しているので、高卒ニートでも事務員の就職先を探し出すことは可能です。ちなみに、私は高卒でニート歴も1年以上ありますが、正社員の秘書として採用されました。
就職のハードルは高いですが、最初事務系の職種を目指すのは悪くありません。ハードルが高いとそれなりに就活を頑張れるからです。事務職への就職が厳しくて、あとでハードルを落として別の職種に変更するのは簡単にできますからね。では、これから、高卒ニートから正社員に就職する5つの方法をご紹介します。
ニートの就職方法その1:正社員登用制度のあるバイト
高卒ニートから事務を目指す場合は、ハードルがとても高いです。だから最初は、正社員登用制度のあるバイトから始めた方が現実的です。正社員登用制度とは、最初の数か月~数年バイト生として働いて、途中で正社員になれる制度のことです。もし事務系のバイトの求人票に「正社員登用あり」と書かれてあれば、要チェックです。
しかし、バイト先に正社員登用制度があるからといって、正社員になるのが確約されているかと言えば、確約はされていません。厚生労働省の「労働経済動向調査(平成30年2月)の概況」調査では、正社員登用制度がある企業で実際にバイトから正社員になった割合は46%しかいないそうです。
つまり、正社員登用制度があっても、半分以下の人しか正社員に移行していないという結果です。もっと詳しく見てみると、同調査で、正社員登用制度がないバイト先だと、9%の人しか正社員にはなれていません。
まとめると、正社員登用制度があるからといって、バイトから事務を始めることはおすすめできません。就職活動を進めていく中で、どうしても事務の正社員が難しいのであれば、正社員登用制度のあるバイトを探していくというのは良い選択肢だと思います。最初から正社員登用制度のあるバイトという選択肢を選ばないということが重要です。
ニートの就職方法その2:就職サイトを使う
正社員登用制度のあるバイトから始めないのであれば、普通に正社員として就職する方法が確実ですよね。正社員の求人を探す方法の一つとして就職サイトを使う方法があります。しかし、高卒ニートの場合、就職サイトを使う就活方法はおすすめできません。
例えば、就職サイトと聞いて思い浮かぶサイトは、リクナビやマイナビだと思います。しかし、これらの就職サイトはピカピカの新卒者用のサイトで、既卒1年とは言え、ブランクが期間がある場合、書類選考の時点で落とされてしまいます。
私も同じように就職活動を始めた初期に就職サイトを使いましたが、長い期間上手くいくことはありませんでした。運よく面接までいけても空白期間について突っ込まれ、全て不採用でした。ニート歴がある場合、別の就職方法を検討すべきです。
ニートの就職方法その3:派遣会社の紹介予定派遣
別の就活方法として、紹介予定派遣という就職方法があります。紹介予定派遣というのは、派遣会社から紹介された会社で、最長6か月派遣社員として働いて、その6か月未満の試用期間のあと、働いている人と派遣元の会社でお互いに合意すれば、試用期間の後から正社員として採用してもらえるという制度です。
この紹介予定派遣制度も正社員への採用が確約されているわけではありませんが、確率的には7~8割ほどは正社員へ移行できているようです。
バイトとしての試用期間ではなく、派遣としての試用期間で働くので、試用期間と言えど、給与面や社会保障面の待遇がいいので、紹介予定派遣は人気があります。
しかし、紹介予定派遣のデメリットとしては、職歴がなかったり学歴が低い場合は、紹介予定派遣に応募しても落とされることも多いです。派遣会社で何度か働いてみるという実績作りが必要になるので、時間がかかってしまう点もデメリットです。既卒1年目であれば、時間が重要です。実績作りで時間を使うよりは、別の就活方法を検討した方が無難です。
ニートの就職方法その3:ハローワークのトライアル雇用
ニートから就職する3つめの方法は、ハローワークの「トライアル雇用制度」を使うことです。トライアル雇用制度というのは、働いた経験がない人が企業で原則3か月の試用期間(賃金もちゃんと出ます)働いてみて、3か月後に働いている人と企業がお互いに合意すれば、試用期間の後正社員として採用してもらえる制度です。
イメージでは、紹介予定派遣の3か月の試用期間バージョンといったイメージです。紹介予定派遣の方が試用期間中の待遇がいいですが、トライアル雇用の方が競争率が低く、正社員への移行率は8割ほどと高いです。
しかし、トライアル雇用のデメリットとしては、まだまだトライアル雇用を採用している企業が少ないので、選べる職種も少ないということです。事務系の求人だと、トラアイル雇用を利用しなくてもすぐに人が集まるので、事務系の求人はほぼないと考えた方がいいです。ただ、他の職種であれば正社員になりやすい制度なので、覚えておいた方が良いです。
ニートの就職方法その4:新卒応援ハローワーク
ニートの就職方法の4つめは、ハローワークの「新卒応援ハローワーク」というサービスを活用することです。新卒応援ハローワークは、19歳はもちろん、既卒3年以内であれば利用可能です。
「新卒応援ハローワーク」とは普通のハローワークの就職支援サービスに加えて、個別の担当制のサポートがついてくれて、応募書類の添削や面接対策をマンツーマンでサポートしてくれます。一番の魅力は新卒枠で応募できる求人を紹介してくれる点です。新卒者と同じ枠で就職活動できるのは利用するメリットとしては大きいです。
ハローワークのデメリットとしては、求人探しを自分で進めないといけないところです。というのは、ハローワークは国が運営しているので、ハローワークのスタッフが「この会社はあなたに合っていると思いますよ」と民間の会社を個人的な視点でアドバイスをするのは禁止されています。
熟練のハローワークの相談員であれば、ある程度あなたのお悩みや希望を聞いていけば、どういう会社が合っているということはわかってしまいます。ただ、ハローワークは立場上、特定の職種や求人をお勧めすることはできません。
ニートの就職方法その5:就職エージェント
ニートから就職する5つ目の方法が、就職エージェントを利用する方法です。就職エージェントは就職相談から履歴書の添削や面接練習まで、個別の担当制のサポートを無料で受けることができます。
ある程度どういう仕事が自分に合っていて、どういう業界で就職先を探していきたいという状態であれば、一番最短で就職先を見つけられる可能性が高いです。
エージェントを利用する一番のメリットは、自分に合っている会社をマッチングしてくれるところです。例えば、業界や就活の方向性が決まっていても、「この会社とこの会社では、どっちがいいんだろう」と悩みますよね。
でも、エージェントは毎日のように企業の人事担当者と顔を合わせて話していたり、情報収集しているので、対面で利用者の希望や性格を把握すれば、どの会社があなたには向いていますとアドバイスしてくれます。
ハローワークにはできないサービスを就職エージェントが担っているので、ハローワークとエージェントの両方を併用した方が仕事探しがはかどります。
エージェントの中には、高卒・ニート・既卒者専用の優良企業を中心に紹介してくれるエージェントも少数ですが存在します。高卒・ニート・フリーター・既卒でも正社員の就職率が96%と高いエージェントもあります。
就職エージェントのデメリットは?
エージェントを利用するデメリットもあります。エージェントは民間企業なので、できるだけ多くの利用者を企業に結び付けた方がエージェントの利益にはなります。できるだけ利用者の希望を聞いてから企業とマッチングはしますが、回転率の速さが求められています。民間は利益を出さないといけないので当たり前ですよね。
そういった背景があるので、人によっては、「会社選びを焦らされて決めている感じがする」となってしまうこともあります。しかし、ハローワークを利用していてなかなか就職できない人が、転職エージェントを利用してすぐに就職先を見つけるケースも多いです。
高卒ニートから正社員にすぐに就職したいなら
ニートから正社員になるための5つの就職方法をご紹介しましたが、できれば早く就職できる方法を選びたくないですか?周りの同級生は大学に行っていたり、すでに就職して働いている人もいる中で、周りに早く追いつきたい思いの方が強いはずです。
学歴が高卒で、ニート歴があったとしても、すぐに動き出せば、優良企業で勤めることも可能です。高卒ニートから正社員にすぐ就職したいのであれば、転職エージェントを使った方が断然就職までのスピードが早いです。エージェントによって、就職までのスピードが異なりますが、書類選考なしの求人を紹介してくれるエージェントだと早い人で1週間で就職が決まります。平均しても3週間~1ヵ月以内では決まります。
また、就職成功率が高い点も魅力的です。提携企業数が多いエージェントを選べば事務系の求人を紹介してくれる可能性もあります。私が利用してきたエージェントのほとんどは事務系の求人が少ないので紹介してもらえませんでしたが、唯一事務系の求人があったのが「就職Shop」というエージェントです。
未経験OKの事務系の求人があるだけでもすごいことなのですが、もしどうしても事務職に就きたいということであれば、就職Shopを利用する方が一番の近道です。
まとめ
- 高卒19歳でも一人暮らしは可能だが、両親の協力が必要
- 仕事未経験でも就職は可能だが、事務系の就職は難しい
- 事務系の仕事は都心や東京都に多い
- 【ニートの就職方法その1】正社員登用制度のあるバイト
- 【ニートの就職方法その2】派遣会社の紹介予定派遣
- 【ニートの就職方法その3】ハローワークのトライアル雇用
- 【ニートの就職方法その4】ハローワークの「新卒応援ハローワーク」
- 【ニートの就職方法その5】就職エージェント
- 高卒ニート即就職したいなら就職エージェントが近道
事務の就職先を見つける場合、面接も少なくとも20社以上は受けないと採用は難しいです。逆に、ハローワークやエージェントを利用して50社受けて、全く採用の手ごたえがなかったり、住んでいる地域にまったく事務職の募集がなかったりした場合、別の就職先の探し方も視野に入れておいた方がいいです。
浪人中に大学受験の準備をしていたけど、家庭の金銭的な事情で就職しないといけなくなると、就職できるのか将来的にも不安になりますよね。そんな状況でもしっかり正しい就職活動をしていけば難しい職種であっても、採用される可能性はグンと上がります。
私も、高卒で大学中退後ニートになってしまったので、この宙ぶらりんな状況の辛さは痛い程わかります。周りの情報に振り回されずに、ハローワークやエージェントを合わせて利用してみてください。
あなたの状況をしっかり理解してくれて、採用してくれる会社は必ず存在します。まずは、最初の一歩から踏み出しましょう。
厚生労働省の「労働経済動向調査(平成30年2月)の概況」