既卒は合同説明会に出るべき?効率のよい就活方法を元既卒ニートがご紹介!
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既卒の私でも就職できた方法とは?
「大学を卒業後、半年ほど既卒として就活をしているけれど、まだ内定をとれない。。」「合同説明会に行ってみようと思うけれど、既卒の自分が行って意味はあるの?」と悩んでいませんか?
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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上手くいかない時期が続けば焦りますし、このまま就職できなかったらどうしよう。。と不安になってしまう、そんなお気持ちはよくわかります。
でも、大丈夫です。既卒でも正社員就職することは可能です。
今回は、「既卒が合同説明会に参加するのはどうなの?」という疑問から、既卒が参加できる合同説明会や、私が経験してわかった既卒就活の就職成功率NO.1の方法、既卒がやってはいけない就活方法などをお伝えできたらと思います。
これを読んだあなたが、正しい就活方法で次の一歩を無事に踏み出し、自分に合った企業に正社員就職できるよう、解説していきますので、良ければ参考にしてみてください。
既卒は合同説明会に出てもいいの?
「既卒は合同説明会に出られるの?」「そうゆうのって、やっぱり新卒を募集している企業ばかり?」と気になっている方も多いと思います。
合同説明会に参加したいという方もいるかもしれませんが、もちろん既卒でも参加できる説明会はあります。
例えば、2021年卒業予定の方を対象としてるけれど、「第二新卒の方も可」としている合同説明会もあります。
また、
■2021年3月卒業予定の大学(院)、短大、高等専門学校、専修学校等の学生、外国人留学生
■既卒3年以内の若者
■転職希望者
■仕事と家庭の両立を目指す方 等
このように、対象者を広く募っている合同説明会もあります。
ただ、「学生向け」などと名称がついていると、新卒者のみを対象としている場合がほとんどです。このような場合、やはり既卒の場違い感は否めません。。
でも、ここまで対象者を分けて実施してあると、「自分もほぼ新卒みたいなものなのにな。。」と感じる方もいるでしょう。
新卒と既卒ってそんなに違う?
第二新卒って何?
自分ってどんな立場なの?
このような探している中でぶつかる疑問について、ここから順番に解説していきたいと思います。
⇒既卒が参加できる合同説明会とは?紹介してくれる3つの場所をご紹介
⇒どんな就活方法がベスト?既卒ニートが頼った就職成功率NO.1の方法とは?
正社員経験がなければ既卒ではない?
「正社員経験がないと、既卒とは言わないの?」「既卒ってどういう立場の人のことを言うんだろう?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。ただ、厚生労働省は既卒の定義を明確にはしていません。
厚生労働省が公表している調査資料の中では、学校卒業後すぐに就職する人以外(35歳未満)で、勤務経験の有無は問わない、となっています。
ただ、新卒、第二新卒(一度新卒で就職した会社を退社した卒業3年以内の人)との区別をつける意味で、卒業しているが社会人経験のない卒業3年以内の人を既卒と呼ぶことがあります。
つまり、学校を卒業している状態であれば「既卒」と捉えるのが一般的なようですが、会社によって既卒の扱いは違うので、その都度確認は必要です。
既卒が新卒者対象の合同説明会に行っても意味はない?
「卒業して1年経っている自分が仮に合同説明会に行って企業に応募するのは無駄なの?」「受かる確率はやっぱり少ないのかな、、」と悩むところだと思います。
もちろん、「既卒3年以内を対象」など、対象に合っている合同説明会であれば、そのような方を募集している企業が合同説明会に参加しているということなので、採用されるチャンスはあると考えていいです。
一方で、既卒者が新卒対象の就職説明会に行くとなると、残念ながら「対象外」と見られてしまうことになるでしょう。
ただ、合同説明会に参加できなくても、既卒3年以内であれば既卒でも「新卒」枠で応募できる企業があるのはご存じでしょうか。
これは、厚生労働省が公表している「青少年の雇用の促進等に関する法律」にある文言です。既卒3年以内であれば、新卒と同じ条件で雇用するように、と国が企業に対して要請しているのです。
実際にこの調査から、既卒者でも新卒者枠に応募できる会社は存在し、実際に採用実績もあることもわかっています。
ただ、応募できる権利があっても、必ず既卒が新卒と同じように公平に見てもらえるという保証はありません。
新卒枠に応募してくるライバルは、あくまで新卒が主です。純粋な「新卒カード」を持っている人と戦います。たとえ既卒が同じ土俵に立てたとしても、やはり既卒は新卒に比べて不利な状況にあるのが現実です。
そんなにも違う?新卒のイメージと既卒のイメージの差とは
合同説明会をすでに検索した方は感じたと思いますが、やはり「2021年新卒」という枠組みが設定されているところが多いです。大学や専門学校に寄せられる求人でも、「〇〇年卒業予定の方」と限定されていることが多いのが現状です。
ある説明会に参加した際に聞いた話なのですが、企業側が持っている既卒者に対するイメージはかなり悪く、既卒者を受け付けてはいるけど、実際に内定は出していないという会社が多くあるようです。
2017年卒マイナビ大学生内定率調査によると、新卒者と既卒者の内定率は
【既卒者の内定率】48.9%
新卒が95%を越えるのに対し、既卒は半分以下。比べてみると、かなりの差があるのは明白です。
ニートやフリーターだと3年未満の退職率が44.2%と高い事実もあるので、企業側が既卒者の採用するのを躊躇する要因にはなっているかもしれません。
「新卒時に就職できなかったということは、何かしらの問題があるから既卒になったのではないか」「新卒の時にすぐ就職せず既卒になったのは、仕事に対する意欲、モチベーションが低かったからではないか」など、悪い印象が先行してしまうことも。
例えば、
☑ 大学在学中にやむを得ない事情(怪我、親の介護等)で就活できなかった
☑ 名門大学(早慶、旧帝大など)を卒業している
といった場合は別として、やはり既卒3年以内の既卒に対しては「応募を受け入れてはいるけど、新卒採用に踏み切れていない状況」があると考えておく必要があります。
既卒は合同説明会でも中途採用を狙った方がいい!?
このような現状から、既卒は新卒枠だけを頼りにするよりも、中途採用を狙った方がいいということを知っておくべきです。
実は、既卒3年以内の応募可能の新卒枠の求人を狙って、なかなか内定が出ないケースはよくあります。一方で、最近は中途採用で内定をもらう既卒の方の方が多いのです。
もちろん経験者を対象とした採用枠もありますが、社会人未経験の既卒で職歴がなくても、中途で採用する企業も数多くあります。研修が整っていれば、社会人未経験でも入社後はスムーズです。
特に営業、販売、IT系、商社、トップベンチャー企業、事務職、秘書などの職種は、既卒枠で求人を探した方が見つかりやすいことが多かったりします。
既卒として就活するためにも、実はコツがあるのです。
既卒が参加できる合同説明会とは?紹介してくれる3つの場所をご紹介
では、既卒はどんな合同説明会に参加したらよいのでしょうか?
ネットで検索すると、業者がPRしている合同説明会も多くヒットするかと思いますが、なかには公的な機関で既卒も参加できる合同説明会・会社説明会も実施されています。
ここでは、既卒が参加できる合同説明会を紹介している公的機関を、いくつかご紹介したいと思います。
既卒が参加できる合同説明会を紹介している場所その1「新卒応援ハローワーク」
ハローワークとは、国が就職支援する施設のことで、各都道府県にあります。
もちろん既卒やフリーターの方も利用することが可能なのですが、中でも「新卒応援ハローワーク」は、若年層を対象とした機関であり、既卒3年以内であればより丁寧なサポートを受けられる機関です。
ジョブサポーターという専門の相談員が個別に担当制で対応してくれたり、既卒でも提出書類の添削や面接対策などをみてもらえたりします。
ここでは、新卒応援ハローワークは地域の中小企業と連携しているので、地域によっては、地元の会社の採用担当と直接話ができる面接会や合同説明会が実施されていることがあります。
特に地元の会社を考えている、という方は積極的に足を運んでみるとよいでしょう。
既卒が参加できる合同説明会を紹介している場所その2「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー」
「わかものハローワーク」「わかもの支援コーナー」は、おおむね45歳未満を対象に、就活支援サービスを提供している公的な機関です。もし既卒3年を過ぎている場合は、こちらを利用できます。
基本的には新卒応援ハローワークと同じような内容で運営されており、地元企業との面接会や合同説明会が企画されることもあるので、チェックしておくと良いでしょう。
既卒が参加できる合同説明会を紹介している場所その3「ジョブカフェ」
ジョブカフェとは、「若年者のためのワンストップサービスセンター」という名称で、国ではなく都道府県が主となって運営している機関です。
こちらも役割はハローワークとほぼ同じですが、都道府県が運営しているので、見られる求人はその都道府県に限定されます。ただ、ハローワークと同じ場所に設置されている地域のジョブカフェでは、求人も全国で検索することが可能です。
また、都道府県が運営しているからこそ、ジョブカフェはより地域の特色を強く出すことが多いです。その地域に多い職種や求人に合わせて、合同説明会のフェアを組んでいたりします。
どんな就活方法がベスト?既卒ニートが頼った就職成功率NO.1の方法とは?
ここまでご紹介してきたのは、「合同説明会に行く」という就活方法です。
確かに、合同説明会に足を運んで「直接、自分の目で見ることは大切です。ただ、既卒の就活方法はそれだけではありません。
例えば、先ほどご紹介した公共の就職支援機関、特にハローワークを利用した方もいらっしゃるのではないかと思います。
中には「ハローワークは利用してみたけど結局何も進展してないような気がする。。」「本当に既卒でも就職できるの?」としっくりきていない方もいるのではないでしょうか。
私も既卒でハローワークは利用しましたが、書類選考になかなか通過しなかったり、面接も連続で落とされることもありました。
既卒がやってはいけない就活方法も後からご紹介しますが、既卒の就活は、やり方や利用の仕方によって上手くいかない場合があります。
たとえば、ハローワークの場合は、このように合同説明会や就活に関する個別の支援などは大いに利用すべきなのですが、ハローワークの求人については注意が必要なのです。
ハローワークは、全国の求人を扱っており、求人数に関しては就職支援機関で断トツの量です。その分、会社の内情を全て把握することは不可能なので、求人票の情報だけが頼りです。
求人票は改ざんされている可能性もあるので素性を知らないということはとても危険なのですが、ハローワークにはそのチェック機能がないため、ブラック企業が混ざっていてもそのまま求職者に紹介してしまっているのです。
そして、ハローワークは公的機関のため、個人的な思想などを交えて紹介することはできません。条件以外で「こっちの企業の方がいいよ」などと肩入れできないのです。
情報収集の場や就活スキルの向上のためにはとても使える機関ですが、既卒就活をハローワークだけで完結させてしまうのは危ないという現状があるのです。
一番頼れるのは、「就職エージェント」
では、どんな方法があるのでしょうか?
私は多くの就活方法を試して、たくさん失敗をして、かなり時間を無駄にしてしまったのですが、
そんな私の経験上、既卒がやるべき就活方法のNO.1は「就職エージェントに相談すること」です。
就職エージェントは、カウンセリングを通して、自分に合った求人を紹介してもらえるシステムです。
既卒を支援している就職エージェントは、
☑会社を細部にわたって把握しているため、求職者の希望に近い求人を紹介できる。
☑事前にブラック企業を排除してくれているため、就職後も定着率が高い。
☑書類選考なしや未経験OKの求人を扱うエージェントがある
という特徴があるので、既卒にとってかなり有利な就活方法です。ハローワークのように、たくさんの中から求人を選ぶことはできませんが、「多すぎてどれを選んだらいいか基準がわからない」ということもなく、「条件だけを見て応募したらブラックだった、、」という可能性は低くなります。
フリーター・既卒専門の就職エージェントは、全国でも8社のみです。
この中のすべてを経験した上で、体験談を書いたので参考にしてみてください。
もし、合同説明会のようにたくさんの企業と会って直接話したい!という方は、「ジェイック」という就職エージェントがあります。
ジェイックがすでに選び抜いた優良企業20社と一気に面接することができるので、ブラック企業のことは心配せずに面接に臨めます。
もう一度「合同説明会」という考え方から離れて、じっくり条件を整理して、個別に自分に合う企業を紹介してもらいたいという方は、就職shopや第二新卒エージェントneoなどもおすすめです。
ネット上の口コミはとても良いのに、実際に利用してみるとイマイチだった、ということもありますので、このような経験談も参考にしてみてください。
最後にチェック!既卒がやってはいけない就活方法4選
最後に、既卒がやってはいけない就活方法を4つ、ピックアップしてご紹介します。
その1「アルバイトから正社員をめざす」
「既卒はアルバイトで一度職歴を作った方が就職しやすいのかな?」「もしかしたら既卒でもアルバイトから正社員になれるかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、正直望みはかなり薄いです。
アルバイトから正社員へ移行する確率は、正社員登用制度(アルバイトから正社員になれる制度)がない企業の場合、男性だと平均9.2%、女性は平均3.4%とかなり低いのが現状。
「労働経済分析レポート No.1正規雇用へ転換した方の特徴と影響」
その2「派遣社員・契約社員から正社員をめざす」
「既卒はずっとフリーターよりも、派遣社員や契約社員で一度就職してしまうのはどうだろう?」と思う方も多いのではないでしょうか?
ただ、こちらもおすすめできません。雇用に期限があるということは、派遣や契約社員が任されるのは「数年で人が入れ替わっても大丈夫な仕事内容」です。正社員とは責任も裁量も違うため、身につくスキルは正社員に活かせるとは言い切れません。
また、一度派遣社員や契約社員として働くと、このままでいいかと満足する方もいますが、やはり不景気になると一番に契約を打ち切られてしまうのは非正規雇用の層です。
そして、よっぽどの実力や確約がない場合、派遣社員がそのまま正社員に移行するのはかなり難しいです。
派遣社員から正社員になる道として、紹介予定派遣(※注1)という制度があります。
ただ、この方法を利用するのはかなり難易度が高いです。
派遣会社は、まず紹介予定派遣の求人に応募してきた人の書類選考を内部で行い、その企業へ派遣する人を決定しています。紹介予定派遣は、待遇も良く正社員への移行率もいいので、競争率が高くなります。
例外を除いて、よっぽどの実力がないと派遣社員がそのまま正社員に移行するのはかなり難しいと考えておいた方がいいでしょう。
その3「資格を取得してから正社員をめざす」
「既卒は就職にこだわらず、資格を先にとればいいのでは?」と考えている方もいらっしゃると思いますが、資格があっても、就職に有利になるかは別です。
専門的な職種に就きたい場合はまた別ですが、優先されるのは「資格」よりも「若さ」です。
下の図はリクナビNEXTが行った「未経験者を採用するなら何歳までか」という調査の結果ですが
23歳頃を境に、未経験を採用すると答えた企業の割合が減っています。これは、年齢が高くなればなるほど就職できる確率が下がる、ということを示しています。
つまり、既卒が正社員の就職を目指すのであれば、早い段階で就活する方が採用される確率は高いのです。
未経験でも若ければ受け入れてもらいやすいので、既卒は「正社員になるための就活を続ける」のが一番賢いといえます。
ちなみに、「フリーターを正社員として採用する際に重視した点」という厚生労働省の調査(複数回答あり)があります。15~34 歳の年齢層に対して、企業が重視する能力は以下のうちどれでしょうか?
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神
柔軟な発想
マナー・社会常識 組織への適応性
業務に役立つ専門知識や技能(資格・免許や語学力)
業務に役立つ職業経験・訓練経験
コミュニケーション能力
従順さ・会社への忠誠心
体力・ストレス耐性
結果は、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が最も高く、全体の68.7%の企業が重視する、となっています。つぎに「マナー・社会常識」(59.8%)、「コミュニケーション能力」(52.5%)の順です。
つまりこの結果は、職業経験や専門知識・難しいスキルが大事なのではなく、これからのやる気・将来に期待している、ということなのです。
その4「求人サイトの求人で正社員をめざす」
特に「求人サイト」は手軽に利用できますし、新卒の就活では一般的な方法なので利用したことがある方も多いと思います。
ただ結論から言うと、フリーターや既卒が就職支援サイトに手を出しても、就活を成功させることは難しいです。
例えば、新卒向けの就職支援サイト(リクナビ、マイナビ)は、学歴や「新卒」のカードを持った人を採用したい企業が集まるサイトなので、既卒は同じ土俵では戦えません。
また、転職者向けの就職支援サイト(DODA、リクナビNEXT、マイナビ転職など)は、スタートの時点でこれまでのキャリア(職歴)を重要視しており、採用する側も即戦力を求めているので、既卒には向きません。
私の場合、未経験OKと書かれているサイトでも、いざ登録しようと思ってもできなかったり、運よく面接までいけても経歴でライバルに負けてしまって上手くいかず、学歴や職歴の壁を感じる結果になりました。。
やはり、経歴や職歴の面から言うと、既卒やフリーターにはどうしても不利です。そう考えると、先ほどご紹介した就職エージェントには
・既卒でも職種を幅広く選べる
・フリーターから質の高い求人に応募できる
・未経験でも自分に合った仕事が探せる
というような、求人サイトにはない利点があるので、一度利用してみていただきたいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。