既卒就職の始め方に関する8つの疑問を解説!元既卒ニートが正社員就職に成功した就活方法とは?
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既卒の私でも就職できた方法とは?
「新卒での就活に失敗して、既卒として就活を継続しているけれど、応募できる企業さえなかなか見つからず、現役の時以上に苦戦している。。」「既卒での就活は何もかも初めてで、何から手を付けたらいいのかわからない。。」と悩んでいませんか?
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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既卒で成功体験ができないまま就活を進めていると、「自分はもう正社員就職なんてできないのでは、、?」と不安になってしまうお気持ちはよくわかります。
でも、大丈夫です。既卒でも、今から就職活動の始め方を正しく理解すれば、正社員就職することは可能です。
ここからは、既卒就職に関する8つの疑問に答える形式で、私の経験談をふまえつつ「既卒でもスムーズに成功できる就職活動の始め方」をご紹介したいと思います。
既卒就職の始め方:疑問1「なんだか新卒よりもやりにくくなった?既卒の自分はどういう枠で入社するべき?」
「新卒でも失敗したのに、既卒になったら更にやりにくくなっている気がする。。」「大学を卒業して間もないけれど、自分って今どんな枠で応募するべきなの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そもそも「既卒者」の定義はあるのでしょうか?
実は、厚生労働省でも明確にはしていないのです。ただ、厚生労働省が公表している調査資料の中では、学校卒業後すぐに就職する人以外(35歳未満)で、勤務経験の有無は問わない、となっています。
ただ、新卒、第二新卒(一度新卒で就職した会社を退社した卒業3年以内の人)との区別をつける意味で、卒業しているが社会人経験のない卒業3年以内の人を既卒と呼ぶことがあります。
つまり、学校を卒業している状態であれば「既卒」と捉えるのが一般的なようです。
また、既卒の悩みとして大きいのが、「中途採用に応募できるほどのキャリアがない。。」という点ではないでしょうか?
既卒でも応募可能!?新卒枠の仕組みを解説
では、大学を卒業したての既卒はどんな枠に応募したらいいのでしょうか?
実は、新卒就職に失敗した既卒でも、「新卒」枠で応募できる企業があります。
厚生労働省が公表している「青少年の雇用の促進等に関する法律」において、以下の文言があります。
つまり、既卒3年以内であれば、新卒と同じ条件で雇用するように、と国が企業に対して要請しているということです。
この調査の中で、『過去1年間(平成29 年8月から平成30 年7月まで)に、新規学卒者の採用枠での正社員の募集に「既卒者は応募可能だった」とする事業所の割合は、調査産業計で43%となり、そのうち「採用にいたった」のは47%となった』とあります。
この調査からも、既卒者でも新卒者枠に応募できる会社は存在し、実際に採用実績もあることがわかります。
ただ、応募できる権利があるとはいえ、既卒は新卒と同じように公平に見てもらえる訳ではありません。
新卒枠に応募してくる層は、当たり前ですが新卒であり、純粋な「新卒カード」を持っている人がライバルになります。たとえ既卒が同じ土俵に立てたとしても、やはり既卒は新卒に比べて不利な状況にあるのが現実です。
ある説明会に参加した際に聞いた話なのですが、企業側が持っている既卒者に対するイメージはかなり悪く、既卒者を受け付けてはいるけど、内定は出していないという実態があるようです。
2017年卒マイナビ大学生内定率調査によると、新卒者と既卒者の内定率を比べてみるとかなりの差があり、
【既卒者の内定率】48.9%
新卒が95%を越えるのに対し、既卒は半分以下です。
ただ、ニートやフリーターだと3年未満の退職率が44.2%と高くなっているので、企業側が既卒者の採用するのを躊躇するのも無理はないかもしれません。
既卒に対して企業側が抱くイメージとしては、
・「新卒の時にすぐ就職せず既卒になったのは、仕事に対する意欲、モチベーションが低かったからではないか」
など、悪い印象が先行してしまうことが多く、既卒3年以内の既卒に対して応募を受け入れてはいるけど、新卒採用に踏み切れていないことが多いと考えられます。
例えば、
☑ 大学在学中にやむを得ない事情(怪我、親の介護等)で就活できなかった
☑ 名門大学(早慶、旧帝大など)を卒業している
このように、特別なスキルや留学などの経験がある場合は可能性はありますが、そうでない場合はやはり既卒は厳しいといえそうです。
実は既卒は中途採用の方が内定しやすい!?
新卒枠に関しては、もちろん応募できなければチャンスはゼロなので、その門戸が既卒にも開かれていることは良いことです。でも、新卒枠だけを頼りにして、無職期間が長くなるのは危険だということも知っておく必要があります。
実は、最近は中途採用で内定をもらう既卒の方は多いです。
中途採用と聞くと、実務経験のある転職者の就活のイメージがありますが、未経験の既卒で職歴がなくても、中途で採用する企業も数多くあります。研修が整っていれば、社会人未経験でも問題ありません。
特に営業、販売、IT系、商社、トップベンチャー企業、事務職、秘書などの職種は、既卒枠で求人を探した方が見つかりやすいことが多いです。
後で詳しくご紹介しますが、実は私も、就職shopという就職エージェントを利用して、既卒の中途採用で外資系企業の秘書として就職しました。
既卒就職の始め方:疑問2「上手くいかないのは、何も経験がないから?」
中途採用の道があるとはいえ、既卒は新卒より厳しい状況になっているのは否めない。。「新卒カードがない既卒の状況ならば、何かプラスでもっていないといけないのでは、、?」と焦ってしまうかもしれません。
もしかして既卒の就活が上手くいかないのは、経験がないから、、?
既卒就活を始める前に、何か具体的な行動をしておいた方がいいのではないか、、?
ではここで、疑問を検証してみましょう。
その1「アルバイトを経験する」
「既卒はアルバイトで一度職歴を作った方が就職しやすいのかな?」「もしかしたら既卒でもアルバイトから正社員になれるかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、正直望みはかなり薄いです。
例えば、「今まで外に出ていなかったからいきなり正社員からやるのが怖い」「まずは働くことに慣れたい」という場合は、アルバイトという始め方もいいかもしれません。
でも、既卒でアルバイトをしている期間が長くなればなるほど、フリーターとして過ごしていた経歴が長くなることになります。つまり、経歴として見られたときに不利になる可能性が高いのです。
しかも、アルバイトから正社員へ移行する確率は、正社員登用制度(アルバイトから正社員になれる制度)がない企業の場合、男性だと平均9.2%、女性は平均3.4%とかなり低いのが現状。
「労働経済分析レポート No.1正規雇用へ転換した方の特徴と影響」
その2「派遣社員・契約社員を経験する」
「既卒はずっとフリーターよりも、派遣社員や契約社員で一度就職してしまうのはどうだろう?」と思う方も多いのではないでしょうか?
ただ、こちらもおすすめできません。正社員に比べると雇用のハードルは低いですし、勤務地や勤務時間なども融通がきくというメリットもありますが、これらは雇用期間に限りがある有期雇用です。
雇用に期限があるということは、派遣や契約社員が任されるのは「数年で人が入れ替わっても大丈夫な仕事内容」です。正社員とは責任も裁量も違うため、身につくスキルは正社員に活かせるとは言い切れません。
また、一度派遣社員や契約社員として働くと、このままでいいかと満足する方もいます。ただ、一見アルバイトに比べて制度が整っているように見えても、やはり不景気になると一番に契約を打ち切られてしまうのは非正規雇用の層。正社員のように会社に守ってはもらえません。
そして、よっぽどの実力や確約がない場合、派遣社員がそのまま正社員に移行するのはかなり難しいです。
派遣社員から正社員になる道として、紹介予定派遣(※注1)という制度があります。
ただ、この方法を利用するのはかなり難易度が高いです。
派遣会社は、まず紹介予定派遣の求人に応募してきた人の書類選考を内部で行い、その企業へ派遣する人を決定しています。紹介予定派遣は、待遇も良く正社員への移行率もいいので、競争率が高くなります。
例外を除いて、よっぽどの実力がないと派遣社員がそのまま正社員に移行するのはかなり難しいと考えておいた方がいいでしょう。
その3「資格を取得する」
「既卒は就職にこだわらず、資格を先にとればいいのでは?」と考えている方もいらっしゃると思いますが、資格があっても、就職に有利になるかは別です。
専門的な職種に就きたい場合はまた別ですが、優先されるのは「資格」よりも「若さ」です。
下の図はリクナビNEXTが行った「未経験者を採用するなら何歳までか」という調査の結果ですが
23歳頃を境に、未経験を採用すると答えた企業の割合が減っています。これは、年齢が高くなればなるほど就職できる確率が下がる、ということを示しています。
つまり、既卒が正社員の就職を目指すのであれば、早い段階で就活する方が採用される確率は高いのです。
前に挙げた「アルバイトを経験する」「派遣社員・契約社員を経験する」というパターンにも言えることですが、未経験でも若ければ受け入れてもらいやすいのであれば、既卒は「正社員になるための就活を続ける」のが一番賢いといえます。
ちなみに、「フリーターを正社員として採用する際に重視した点」という厚生労働省の調査(複数回答あり)があります。15~34 歳の年齢層に対して、企業が重視する能力は以下のうちどれでしょうか?
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神
柔軟な発想
マナー・社会常識 組織への適応性
業務に役立つ専門知識や技能(資格・免許や語学力)
業務に役立つ職業経験・訓練経験
コミュニケーション能力
従順さ・会社への忠誠心
体力・ストレス耐性
結果は、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が最も高く、全体の68.7%の企業が重視する、となっています。つぎに「マナー・社会常識」(59.8%)、「コミュニケーション能力」(52.5%)の順です。
つまりこの結果は、職業経験や専門知識・難しいスキルが大事なのではなく、これからのやる気・将来に期待している、ということなのです。
既卒の方も、焦らなくても大丈夫。あなたの既卒就活が上手くいかないのは、今何も持っていないことが原因ではないからです。若さは武器であり「このまま正社員就職をめざして就活を続ける」のが一番の近道である、ということを頭に置いておきましょう。
既卒就職の始め方:疑問3「どんな方法が一番スムーズ?」
「では、既卒が就職活動を始めるなら、どんな方法をとるべきなの?」そう考えた時に、一番に思いつくのは「広告求人や就職サイトの求人に応募する」ことではないでしょうか。
既卒就活には様々な方法がありますが、特に「就職支援サイト」は手軽に利用できますし、新卒の就活では一般的な方法なので利用したことがある方も多いでしょう。
ただ、既卒として就活する場合、なかなか既卒が利用できそうなサイトが見つからないと感じた方がほとんどだと思います。
結論から言うと、フリーターや既卒が就職支援サイトに手を出しても、就活を成功させることは難しいです。
例えば、新卒向けの就職支援サイト(リクナビ、マイナビ)は、学歴や「新卒」のカードを持った人を採用したい企業が集まるサイトなので、既卒は同じ土俵では戦えません。
また、転職者向けの就職支援サイト(DODA、リクナビNEXT、マイナビ転職など)は、スタートの時点でこれまでのキャリア(職歴)を重要視しており、採用する側も即戦力を求めているので、既卒には向きません。
私の場合、未経験OKと書かれているサイトでも、いざ登録しようと思ってもできなかったり、運よく面接までいけても経歴でライバルに負けてしまって上手くいかず、学歴や職歴の壁を感じる結果になりました。。
やはり、経歴や職歴の面から言うと、既卒やフリーターにはどうしても不利なのです。
既卒就職の始め方:疑問4「ハローワークを利用するのは実際どうなの?」
既卒で就活を始めるなら「まずはハローワークに行くべき」というアドバイスをもらったことがある方もいると思います。
ハローワークは国が就職支援する施設のことで、各都道府県にあり、もちろん既卒やフリーターの方も利用することが可能です。
中でも「新卒応援ハローワーク」は、若年層を対象とした機関であり、既卒3年以内であればより丁寧なサポートを受けられる機関となっています。
全国56箇所にあるので、自分の住んでいる地域や就職したい地域にある新卒応援ハローワークを利用してください。
ここではジョブサポーターという新卒専門の相談員が、個別に担当制で対応してくれます。既卒でも、自己分析や企業分析、志望理由書やエントリーシートの添削、面接対策などきめ細やかにアドバイスがもらえるのは利点です。
また、スキルアップのためにセミナーや講座も定期的に開催されているので、就活の情報を手に入れるのに最適な場所だといえます。
地域の中小企業と連携しているので、地元に密着した求人が集まってくるのもポイント。地域によっては、地元の会社の採用担当と直接話ができる面接会や説明会という機会もあります。
また、地元の求人だけではなく全国の求人も見られます。
新卒ハローワークでは、既卒3年以内なら「新卒枠の求人」を紹介してもらえます。最初に述べた注意点を念頭に置きながら、新卒枠を見てみるのも一つの手でしょう。
ただ、もう既に利用した方の中には「ハローワークは利用してみたけど結局何も進展してないような気がする。。」「本当に既卒でも就職できるの?」としっくりきていない方もいるのではないでしょうか。
私も既卒でハローワークは利用しましたが、書類選考になかなか通過しなかったり、面接も連続で落とされることもありました。
実はその原因は、ハローワークが取り扱っている求人の質が関係しているかもしれません。
ハローワークは、全国の求人を扱っており、求人数に関しては就職支援機関で断トツの量です。その分、会社の内情を全て把握することは不可能なので、求人票の情報だけが頼りです。
求人票は改ざんされている可能性もあるので素性を知らないということはとても危険なのですが、ハローワークにはそのチェック機能がないため、ブラック企業が混ざっていてもそのまま求職者に紹介してしまっているのです。
そして、ハローワークは公的機関のため、個人的な思想などを交えて紹介することはできません。条件以外で「こっちの方がいいよ」などと肩入れできないのです。
情報収集の場や就活スキルの向上のためにはとても使える機関ですが、既卒就活をハローワークだけで完結させてしまうのは危ないでしょう。
既卒就職の始め方:疑問5「一番良い手段って、結局何なの?」
「それなら、ハローワークの他に最適な既卒就活の手段はあるの?」ということになりますが、もちろんあります。
就職エージェントは、カウンセリングを通して、自分に合った求人を紹介してもらえるシステムです。
既卒を支援している就職エージェントは、
☑会社を細部にわたって把握しているため、求職者の希望に近い求人を紹介できる。
☑事前にブラック企業を排除してくれているため、就職後も定着率が高い。
☑書類選考なしや未経験OKの求人を扱うエージェントがある
このような特徴があるので、既卒にとって有利な就活方法といえます。つまり、
・既卒でも職種を幅広く選べる
・フリーターから質の高い求人に応募できる
・未経験でも自分に合った仕事が探せる
というような、就職支援サイトにはない利点があります。
フリーター・既卒専門の就職エージェントは、全国でも8社のみです。
今回はこの中から3つ、ご紹介したいと思います。
既卒の味方その1「就職Shop(就職ショップ)」
就職ショップは未経験歓迎の求人が充実しています。ちなみに、私が既卒未経験から正社員就職することができたのは、この就職ショップのおかげです。
提携している企業の職種も幅広く、事務系、IT系、商社、メーカー、専門コンサル、企画なども紹介してもらえます。
また、それらの会社には100%訪問し取材しているため、ブラック企業は事前に排除されています。私が実際に紹介してもらった求人の質も、かなり高かったです。
また、求職者のことを第一に考えた親身なアドバイスをしてくれます。私も最初は「やりたい仕事がわからないんです…」と相談しましたが、大丈夫でした。
また、既卒だと通りにくい書類選考も、就職ショップで紹介される求人では一切なしで面接へ進めます。また、この面接も「面談」に近い感じで、お互いが合意すれば就職決定です。
もちろん、もし面接で違和感を感じた時は、内定を辞退することもできます。
詳しくは、就職shopにニートが行ってみた体験談を読んでみてください。
既卒の味方その2「第二新卒エージェントneo」
既卒者やフリーター、短期退職の経験者など、正社員未経験者の支援が強いのが第二新卒エージェントneoの特徴。
未経験OKの求人は5000件以上。既卒で未経験でもほぼ書類選考なしで正社員になれるのもポイントです。
また、第二新卒エージェントneoは、他のエージェントのサポートと比べても丁寧で手厚いサポート面が強みです。
私の場合、初回面談の時間は約1時間半。「何でも聞いてください」という雰囲気だったので、話しやすくて助かりました。
ちなみに、第二新卒エージェントneoの面談は、素のままの自分で相談すると、より良い求人を紹介してもらえました。特に譲れないポイントは、最初の時点で担当者に伝えると良いです。
15,000以上の豊富な求人をもっていて、実際に紹介してくれる求人数は、一切の出し惜しみなく他のエージェントの2~3倍。連携している会社は100%事前に訪問しており、ブラック企業でないかをチェックしています。
第二新卒エージェントneoに既卒ニートが行ってみた!体験談も参考にしてみてください。
既卒の味方その3「ジェイック(JAIC)」
現在は、コロナの感染予防のため、説明会から面談、研修、面接会など全てをWEB上でできるようになっています。研修期間は7日間から5日間に短縮されています。
ジェイックの既卒・フリーター・未経験・大学中退からの就職成功率は81.1%とかなり高い数値を出しています。
その理由が、就職カレッジという独自の研修。学ぶ内容は、
挨拶の仕方、身だしなみ、名刺交換の仕方、入社後のマナー、ビジネスシーンでの敬語の使い方、上座下座のルール 等
◆就活スキルを学ぶ◆
自己分析、自己PR練習、企業の選び方、面接でのマナー、面接対策 等
と、ビジネスマナーから就活スキルまで学べるので、入社した会社でスムーズに仕事に入れる状態までスキルアップできます。
研修後は、ジェイックが選抜した20社の企業全部と集団面接を行う「面接会」という形式で、面接が実施します。既卒でも書類選考なしで優良企業20社と一気に面接できるのは、ジェイックだけで、他にないメリットです。
仮に良い企業が見つからなくても、、傷つけられることなく場数を踏むことができます。
また、ジェイックの就職支援は専任の就職アドバイザーや就職後のサポート専門のスタッフが就職後もサポートしてくれるので、安心感があります。
既卒就職の始め方:疑問6「既卒でも、大手就職って狙えるの?」
「既卒だし身の丈に合った企業にとは思うけれど、やっぱり新卒で良い会社に入った大学の友人のように大手企業に入りたい」「新卒で失敗した分、既卒でもなるべく挽回したい」と思う気持ちを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
先ほど、就職エージェントを3つご紹介しましたが、その他にも質の良い既卒専門の就職エージェントがあります。
もちろん新卒でも大手企業に就職できる人数は限られていますし、「大手だから絶対に良くて、中小企業に魅力がない」ということはありません。こだわりすぎないように注意していただき、選択肢を広げる意味で以下の2つをご紹介します。
方法1「いい就職ドットコム(いい就職プラザ)の利用」
いい就職プラザでは、既卒者でも、離職率の低い優良企業を紹介してくれます。
社会人経験のないニートやフリーターの20代の既卒者でも、離職率の低い優良企業に絞ってマッチングしてくれます。入社後の定着率を重視しているため、ブラック求人を徹底的に排除してくれているのも安心です。
また、カウンセラーの質もかなり高いので信頼できます。アドバイザーとしての長年の経験と職種・業種の深い知識が頼もしく、マッチング能力も圧倒的に高かったです。
とにかく慎重で丁寧で念入りに、という印象です。書類選考に使う応募書類もしっかり添削してもらいましたし、面接対策も企業に合わせて細かくアドバイスをもらえます。
ただ、求人の質も高く、離職率の低い求人を厳選しているので魅力的なのですが、レベルが高い分、書類選考があり、面接で内定が出る確率は大体2割前後くらいと低め。
他のエージェントよりも難易度は高くなるので、できるだけ良い求人にチャレンジしたいという方でも、いい就職の求人に受かったらラッキーだという気持ちでいるのがいいかもしれません。
書類選考があるので、就職までに1~2か月ほどかかります。その間に選択肢を広げることもできるので、他のエージェントと合わせて利用するのが良いでしょう。
ただ、先ほど紹介した既卒の就職エージェント、特に「就職shop」などは、就職スピードや就職率、定着率が高く、優良企業の割合も高いので、まずは利用してみることをおすすめします。
大手企業にこだわりすぎて、時間を無駄にしないよう気をつけましょう。
方法2「プロエンジニア(プログラマカレッジ)の利用」
プロエンジニアはプログラミングスクールを運営する、IT専門の就職・転職エージェントです。
エンジニアの業界は、未経験の状態のままでは正社員としての採用は厳しいため、プログラミングスクールなどに短期間通ってから就職します。プロエンジニアは、スクールから就職まで一貫して頼れるエージェントです。
既卒から大手企業をめざす方法のひとつに、未経験からエンジニアになる方法があります。これは、他の職種や業種で大手就職を狙うよりは、かなり現実的です。
「エンジニア、、?」と不安になった方もいるかもしれませんが、今このコロナ禍で不景気な世の中でも、IT業界は業績の良い業界であり、将来性のある仕事のひとつです。
数学や理系科目が得意な方は「プログラマ」が向いていますし、マニュアルに沿ってコツコツ仕事をしたい方は「インフラエンジニア」という文系の方でも挑戦できる職種もあります。
エンジニアの業界は、未経験の状態のままでは正社員としての採用は厳しいため、プログラミングスクールなどに短期間通ってから就職するのが通常の流れです。
プログラミングスクールを利用する方が就職は最短で、大手企業への客先常駐などの求人も紹介してくれます。
プロエンジニア(プログラマカレッジ)は、既卒で未経験でも正社員への就職成功率が96.2%と高いです。実際に、私も2社内定をもらえました。
無料で受講でき、途中でやめても一切のキャンセル費用や違約金なし、有料のスクールよりも圧倒的に質が高い、というコスパの良さを誇っています。
現在は、コロナ予防でオンライン受講も可能です。興味がある方は、プログラマカレッジ(プロエンジニア)暴露体験談も参考にしてみてください。
既卒就職の始め方:疑問7「面接対策は?既卒になった理由はどう答えたか」
ここまでご紹介した話で、経歴や職歴のことは関係なく、フラットにあなたのやる気や将来性を見てもらえる方法が、既卒にとって有利な就活方法であるということを感じていただけたかと思います。
ただ、もしチャレンジしたいと思った企業の選考に面接があり、既卒になった理由を聞かれた場合、答えにつまってしまうと上手くいきません。
ただ、書類よりも何よりも、重要なのは、面接での答え方。おそらく面接では、卒業からここまでの「空白期間」のことを高い確率で聞かれます。
「空白期間に何をしていたのか」「どうして空白期間ができたのか」をしっかり説明できないと、採用されることはありません。
面接官を納得させるためには、どのように返答するべきなのでしょうか?
実は、面接で空白期間について聞かれたら、ある程度正直になった方が受かりやすいのです。
「新卒では上手くいきませんでした」なんて言っても大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、もちろんストレートに言っても印象は良くないです。そこで、以下のポイントを押さえて説明してみましょう。
1.空白期間ができてしまったことについては反省している旨を伝える
2.今後どうしていきたいかを面接官にアピールする
3.志望動機や自己PRをしっかり伝える
この3つ(特に3つ目)ができれば、採用される確率は大きく上がります。
ただ、これらをしっかりサポートしてくれて、もっといえば書類選考や面接対策が必要ない就活方法が、就職エージェントを利用した方法です。
あなたには辛い状況から早く抜け出してもらいたいです。
既卒就職の始め方:疑問8「既卒で入社して、今どんな風に過ごしているの?」
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。私の経験を含め、既卒就職の始め方を考える役に立ったでしょうか?
ちなみに、「既卒が就活をして、無事正社員になれたはいいけど、その後上手く働けているの?」と不安に思っている方もいると思うのですが、安心してください。
大学中退の高卒で、既卒として就活し、正社員就職をした私の場合ですが、
(ニートで引きこもり期間もあり、フリーターとして短期バイトを繰り返し、26歳までは上手くいかずどん底にいた、私の場合です)
今、とても安定し、良い職場環境で働いています。
これは、「私にとって良い企業で働けているから」であり、上手くマッチした結果なのだと思います。紆余曲折あったので、そのような職場を見つけられて、今とても幸せです。
私ができたのだから、きっとあなたも大丈夫です。