ニートの履歴書の書き方|職歴なしでも受かりやすい8つの書き方
ニートの私でも就職できた方法とは?
ニート期間があって、職歴もないので履歴書や職務経歴書をどう書けばいいのか困っていませんか?
就職して働きたい気持ちはあるのに、履歴書を書く時になると、
☑ 「職歴がないから嘘をついて書いた方がいいのか…」
☑ 「履歴書を改ざんすべきか…」
などと悩んでしまって、履歴書が書けないので求人に応募することができずニート期間が延びてしまう。
しかし、履歴書を書かないことには何も始まりません。ニート期間があっても受かりやすい履歴書の書き方を知る必要があります。
ニートになってしまう理由は人それぞ。例えば、大卒後に就職したけど4か月ほどで辞めてしまい、精神的にも疲れていて再度就活を始める気力もないために、ニート期間が1年、2年とできてしまうこともあります。
私も大学中退後に、ニート経験があって、ニートの時期ほど辛かった時期はありませんでした。就職活動を本格的に始めようとして就活本を探しても、ニート経験がある人に向けた履歴書の書き方の情報ってほとんどないんですよね。私自身、そういった情報がなかったので、一つ一つ試行錯誤しながら、体験的に良い就活方法を身につけていきました。履歴書の書き方が内定の合否に大きく関わります。
このページでは、私が実際にニート生活を2年経験した中で、バイトや派遣を繰り返し、最終的には正社員までなった経験を生かして、ニート経験があっても受かりやすい履歴書や職務経歴書の書き方をお伝えしていきます。
【ニートの履歴書の書き方1】嘘と改ざんでごまかす?
ニート経験があると、履歴書の職歴欄が真っ白になってしまって、バイトや就活の際に書類選考にも受からないなんて経験があるのではないでしょうか。書類選考にも受からないなら、履歴書の空白期間を改ざんして、働いたという職歴を作ってしまえば、バレないだろうと。
履歴書に嘘をついてまで、働きたい気持ちはよくわかります。本当に。自分の経歴に少しでも職歴を足すことができればどれだけありがたいことか。これは経験値としてわかりますが、私は就活の際に50社以上は面接を受けてきたためか、どれだけ面接官が人を見抜く能力が高いのかということもわかっています。
嘘は、面接官にバレると考えた方がいいです。また、平成29年6月から住民税の支払いが会社からの支払いに義務化されるので、前働いていた仕事がないのにあったように伝えても入社後にバレてしまう可能性が高くなりました。あとバレるとすると年末調整の際に、前の職場の源泉徴収票を持ってきてくださいと言われるので、履歴書での嘘はよくないです。
でも、全てを正直に書くというのも違います。全部嘘はついてはいけないけど、上手く見せる方法を利用しながら、就活は進めていった方がいいです。嘘はつかないけど、正直にもなりすぎない、このバランスを上手くとっていくことが大切です。
ニート経験があれば、履歴書の書き方に関する疑問はたくさんあると思うので、私の経験も交えながら、履歴書の書き方をご紹介していきますね。
【ニートの履歴書の書き方2】手書きではなくパソコン入力で
就職相談員によってアドバイスは違いますが、履歴書はできるだけ手書きではなく、パソコンで入力したものがオススメです。理由は、ニート経験があると、書類選考で落とされることが多いです。そのため、何度も頑張って手書きした履歴書を書くのが馬鹿らしくなってきて、次第に疲れてきてしまいます。
最初は、履歴書や職務経歴書の内容を頭に焼き付けるためにも手書きで書くのは重要ですが、3回も手書きで書けば覚えてきます。大体覚えた段階では、手書きでなく、パソコン入力を印刷した履歴書で就活を進めるようにしましょう。
しかし、会社によっては、「履歴書を丁寧にしっかり書いていると、やる気が伝わってきて、採用するポイントにする」という社長さんも稀ですがいらっしゃるようです。就職相談員がこういった情報は持っていることもあるので、応募する会社ごとで手書きの方がいいのか聞いてみるのもいいです。(私の場合は、本命の会社だけ確認していました。)
【ニートの履歴書の書き方3】職歴なしの定義を踏まえて書く
一番、履歴書の書き方で困るのは、職歴欄だと思います。学生時代にバイトはしていたし、就職経験も4か月と短いけど一応ある。ニート期間にも一応、バイトや派遣も3か月ほどやっていたし、職歴なしに入るか、入らないのかわからない。
ここで、職歴の定義をしっかり押さえておく必要があります。そもそも、職歴とは、働いたことのある経歴という意味であって、明確にどれくらいの期間働いていないといけないという決まりはありません。
一般的に、職歴は半年以上から履歴書に書くようにしましょうというノウハウ本はありますが、ニート経験者にとってはそれは使い物にならない情報です。本物の職歴なしとは、バイトも派遣も1日たりともやったことのないことをいいます。
【ニートの履歴書の書き方4】学生時代のアルバイトを書く
では、学生時代のアルバイトは、履歴書の職歴欄に書くべきかどうか。一般的には、新卒や第二新卒までは、学生時代のアルバイトしか職歴がない場合がほとんどなので、新卒や第二新卒者であれば履歴書の職歴欄にバイト経験を記入すべきです。しかし、転職する場合の就活では、学生時代のアルバイト経験は書かない方が望ましいとされています。一般的には。
しかし、ニート経験があって、職歴がそもそもほとんどない場合は、学生時代のアルバイト経験まで書いた方がいいです。ここで書かないと、アピールするポイントを失ってしまって、本物の職歴なしになってしまいます。ないよりはあった方がいいという考えで、職歴欄を埋めていきましょう。
【ニートの履歴書の書き方5】短いバイトや派遣の期間も書く
例えば、大卒後の就職先で4か月しか勤務しなかった場合は、正社員としての4か月の職歴は書きますよね。でもその後、ニート生活を2年間続けたとして、でもニート期間中、少しでも働こうと思って、バイト3か月、派遣1ヵ月は経験してきたとします。
この場合、バイトや派遣で働いた期間は短いけど、履歴書に書くべきかどうか。これはバイトや派遣で働いた期間が短くても書くべきです。繰り返しになりますが、空白期間のブランクはイメージとしてはよくありません。
もし、勤務した期間が短くてもバイトや派遣で働いているのであれば履歴書に職歴として書くべきです。これは裏技ですが、履歴書には、正社員とかバイト、派遣と書き入れる必要はありません。履歴書には、「○○会社に入社」と書かずに「○○会社に勤務」と書けば問題ありません。
面接官は忙しい中で、大量の履歴書に目を通すので、使う時間は1分以内が多いです。履歴書を斜め読みしていることがほとんどなので、細かいところまではいちいちチェックすることはできません。
バイトや派遣期間が短い場合は、面接でなぜ短いのか聞かれることがほとんどです。しかし、履歴書に書く時点では、その質問の答えを深く考える必要はありません。その点、面接でしっかり対策を立てていけばいいのです。
面接は、短い期間で何を学んだのかを最大限にアピールするチャンスでもあるので、バイトや派遣でやった仕事内容や自分の実績を細かく書き出して、能力の高い人材ということを面接官に印象付けられるように準備しましょう。
私の場合、派遣で1か月間、工場の軽作業で組立作業を永遠にやる仕事をしたことがありますが、組み立て作業のスピードは部署で一番早かったです。特に表彰などはされませんでしたが、これにはカラクリがあって、部署の中には若い人はほとんどいなくて、40~50代の中高年層が多かったので、作業スピード自体は全体的に早くはなかったです。
その中で、私が一番早いといっても、少し頑張れば、小学校の給食時間に牛乳の早飲みで競争して1位になるのと同じぐらい簡単なことでした。自慢できることでもないのですが、履歴書(詳しくは職務経歴書の自己PR欄に書きました)では思いっきり盛って、盛って、盛って、これでもかというぐらい上手く見せるように心がけました。
職務経歴書に書いたことは、「○○社では、業務効率化を徹底的に意識して努力したため、勤務期間中の商品の生成スピードは部署でNo.1で、平均で1.5倍も多く商品を生成することができました。」と自己PR文を書きました。ただの派遣2か月の仕事というイメージと比べると、大分面接官に好印象として捉えてもらうことができました。
まとめると、バイトや派遣の期間が短くても、最低1ヵ月あれば履歴書の職歴欄に書くべきです。職歴欄に書いた際には、その仕事で何を学んだか、どういう成果を残したか、仕事する上でどういうことに心掛けたのかという視点で、職歴の洗い出し作業をしていきましょう。
【ニートの履歴書の書き方6】職務経歴書を合わせて書く
就活の際は、履歴書と職務経歴書の2つが必要になってきます。本物の職歴なしであれば、職務経歴書は必要ありませんが、少しでも学生時代にバイト経験があったり、短くてもバイトや派遣の仕事をしたのであれば、職務経歴書は書くべきです。
私の場合は、バイト3か月、派遣1ヵ月の経験を膨らませて見栄えが良いように職務経歴書を作成しました。履歴書には、簡単な仕事内容や役職は記入しておきますが、「詳細は職務経歴書に記入」と書いておいて、職務経歴書に自己PRをぎっしり書くという流れで書きました。
特に職務経歴書の書き方は、一対一で、ハローワークや転職エージェントの相談員に見てもらって何度も添削してもらった方が絶対にいいです。添削作業をしてもらわないと、ニート経験がある場合は、ほとんど書類選考に受かることは難しいです。
一つ、重要なことを書いておきます。職務経歴書には、空白期間の理由については書かない方が書類選考は通りやすかったです。何度か職務経歴書に空白期間の理由もしっかり書いた時期がありましたが、何も書かなかった時の方が圧倒的に書類選考は通りました。
どちらにしろ、空白期間を面接で聞かれるので、職務経歴書には空白期間を書く必要はありません。よく、ニートの履歴書の書き方のサイトで、職務経歴書には正直にニートの期間を書きましょうと指示しているところもありますが、私は経験上オススメしません。
書類は何度も読み直しされることもあるので、記憶に残りやすい情報です。そこに空白期間があった理由を書くと、面接官に最初の段階でマイナスイメージがついてしまいますよね。面接で、空白期間の質問をうまくかわすことができて、自分の良い点をそれ以上にアピールできれば、空白期間を気にしないで好印象で終わることもありました。
最後に、バイトの面接であれば、履歴書のみでいい場合がほとんどですが、就活で会社に就職する場合は、しっかり職務経歴書も作っていきましょう。
【ニートの履歴書の書き方7】職歴なしの理由は書かない
もし、職歴がなくて、職歴欄に空白期間だらけで真っ白の場合、理由を記入する必要はありません。職歴欄に書くことがなければ、そのままにしておいていいのですが、面接時に必ず空白期間がある理由を聞かれます。
ただ、私の経験談なのですが、10社に3社ほどは、空白期間の理由を聞いてきませんでした。恐らく、あまり履歴書に目を通していなくて、話した感じで採用しようと決めている面接官であれば、それほど空白期間に注目しないこともありました。
空白期間があることがどうしても不安で就活することができなくても困っているのであれば、取り越し苦労です。もちろん空白期間が不利に働くことが多いですが、面接を続けていくと、必ず空白期間を気にしない会社が現れるので、粘り強く気長に続けていきましょう。
【ニートの履歴書の書き方8】空白期間を職歴ありに変える魔法の方法
履歴書に空白期間があると、やはり面接時の返答に困ってしまいます。しかし、ニート期間の空白を職歴ありに変える魔法の方法があります。履歴書に嘘を書くことはできませんが、面接時に役に立つ方法です。
ニートの空白期間を職歴ありに変える方法とは、面接前に、2~3日でいいので日雇いバイトをやっておくことです。さすがに数日の日雇いバイトであれば、履歴書の職歴として書きません。しかし、面接時に「この期間は何をしていましたか?」と聞かれたときは、「日雇いのバイトをしていました」と答えると、2~3日しか働いていなくても、日雇いバイトを続けていたんだなと面接官に印象づけることはできます。
ここで、「実際に何日間日雇いバイトをしていましたか?」という質問はまず来ません。聞かれたとしても「数えていないのでわかりませんが、空いた日に入るようにしていました」と答えておけば、嘘はついていないですし、職歴なしから最低限の職歴はあるんだなという印象に変わります。
日雇いバイトをやった理由を聞かれれば、「自分の仕事の適性を知るためにいくつも試した」のように答えると、「空白期間のお陰で私自身の適性を知ることができて、今ではやりたいことがはっきりしたので、御社に応募しました」という流れに持っていきやすいです。
私の場合、日雇いはショットワークスに登録しておいて、数日日雇いで働きました。ショットワークスであれば書類選考なしの面接なしですぐに仕事ができました。
履歴書・職務経歴書なしで優良企業と面接する方法とは?
ここまでで、履歴書や職務経歴書の書き方を詳しくお伝えしてきましたが、実は履歴書や職務経歴書なしで優良企業と面接できる方法もあります。
これまでご紹介してきた方法は、職歴なしで空白期間があっても比較的受かりやすい方法ではありますが、書類選考で不利になることは変わりありません。特に職務経歴書なんかは、バイト経験だけだと正直厳しいのが現状です。
これは途中で気づいたことなのですが、就職エージェントを利用すると履歴書や職務経歴書なしで企業との面接を組んでくれます。もちろん正社員求人で、まともな企業を紹介してくれます。
履歴書や職務経歴書の書き方はネットに書いてあるテンプレートを使っても、ほとんどが自分の経歴に沿った書かれ方ではないので上手くいきません。つまり、良い履歴書や職務経歴書を作り上げるためには、プロの就職支援員に相談しないと難しいので、時間がかかります。
それよりも、就職エージェントを利用して、履歴書・職務経歴書なしで面接を組んでもらった方が、就活の効率性はグンと上がるのです。なぜ、履歴書・職務経歴書なしで面接できるのかというと、エージェントが経歴重視ではなく人物重視の企業を中心に提携しているからです。
私も、最終的には就職エージェントを利用して就職が決まりましたが、これまでの苦労が嘘のように、簡単に面接ができるので、「何でいままでエージェント利用しなかったの…」と自問自答したほどです。
注意点として、どのエージェントでも履歴書・職務経歴書なしで面接できるわけではありません。「就職Shop」「DYM就職」「ジェイック」のみです。
この中で最も質の高いエージェントは「就職Shop」だと断言できます。実際に私の就職先が決まったのも就職Shopですし、求人の質もかなり良かったです。
履歴書・職務経歴書の書き方まとめ
・本物の職歴なしは、バイトや派遣も含めて1日でも働いたことのない場合を言う
・ニート経験がある場合は学生時代のアルバイトも職歴として書いた方がいい
・バイトや派遣の期間は短くても履歴書に書いた方がいい
・職務経歴書は職歴なしでない限り、履歴書と一緒に書くべき
・本物の職歴なしの場合、履歴書に職歴なしの理由は書く必要はない
・日雇いバイトを数日だけでもやれば、空白期間の言い訳を作れる
・履歴書や職務経歴書は手書きではなくパソコンで入力したものを使う
・就職エージェントは書類選考なしで就活ができる
ニート経験があると、どうしても就活で不利になります。会社が一番最初に目にする書類が履歴書や職務経歴書になります。しかし、空白期間があると書類選考で落とされることがほとんど。空白期間がある場合は、少しでも採用されやすい履歴書の書き方があることを理解しましょう。
また、書類選考が必要なく、面接のみの就活ができる転職エージェントも合わせて利用してみると、負担が少なく就活を進めることができます。やっぱり書類選考でもたくさん落ちてしまうと自信を失っていきます。
私の場合、ハローワークと合わせて転職エージェントも活用したので、より効率よく就活を進めることができました。焦る必要はないので、自分のペースで少しずつ進んでいってくださいね。