【フリーター必見】介護職の実状5選と高卒フリーターが正社員就職できる方法
フリーターから正社員になる時に、就職しやすい職種として「介護職」良く取り上げられます。
比較的需要もあるので、介護職の正社員を目指して就職活動を始める人もいるのはないでしょうか。
しかし、いざ就職活動を始めると「介護職」について心配になることが多くありませんか。
例えば…
□未経験でも雇ってもらえるのか
□資格がない状態で介護職の正社員になれるのか
□介護職は給料が安くて大変なのではないか
□そもそも、正社員として働くのに介護職が良いのか
もし、学生時代にこんな心配事があれば就職相談室にいけば解決できますが、フリーターの場合は、不安や心配を相談できる相手がいなく行き詰ってしまうことも多くあります。
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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「介護職」については、インターネット上で様々な情報があり困惑する職種かと思います。
しかし、そこで一番忘れて欲しくないことはあなたにとって介護職が合っているかどうかです。
仕事を選ぶ際には、良い点と悪い点のどちらか一方だけで判断するのではなく、しっかりと調べ両側面を見た上で自分に向いている仕事かじっくり考え選ぶことが大切です。
今回は、「介護職」のことについてご紹介していきます。この記事を読んで、あなたが就職活動をする上でのお手伝いができれば嬉しいです。
高卒フリーターからでも介護職に就職できる
フリーターから介護職の就職を目指す時に、「高卒のフリーターでも正社員になれるか」不安になることはありませんか。
また、高校を卒業してから数年間もフリーターをやっている場合、その不安はさらに大きくなるかと思います。
介護職というと資格が必要になるイメージがあり、未経験で資格もないと採用してもらえないかと思いがちです。
結果からお伝えすると、高卒のフリーターでも介護職の正社員になれます。
そして、フリーターの期間が長くても、年齢に関係なく介護職で正社員として就職することが可能です。
また、未経験でも資格がなくても「正社員就職」できます。(あなたの心配を大きく裏切るようで逆に申し訳なるくらいですが…。)
1.最終学歴が高卒でもOK
2.未経験で資格がなくてもOK
3.正社員条件に年齢問わず、フリーター期間が長くてもOK
なぜ、こんなにも正社員就職しやすいかというと、介護職の極度の人手不足が影響しているからです。
平均的に、就職における求人倍率は1.12倍ですが、介護職の場合だと3倍です。
言い換えると、介護職に就きたい人が現在足りておらず、業界の中でも取り合いになっている状況なのです。
この不況下でも人口の高齢化に伴い求人倍率は増えているので、「介護職」は今後も需要がますます高まっていく職種だということが予想されます。
実のところ「未経験でもやる気があれば来てほしい」というのが企業としての本音です。
その場合だと、就職後に必要になる資格習得の支援をしてくれたり、知識習得までのフォローをしっかりしてくれる企業が多いです。
なので、就職することだけをみると、特に資格は必要ではありません。実際に、未経験でも歓迎している企業が多くあります。
介護職がきついは本当?徹底解説「介護職」5つの実情
介護職で正社員を目指していることを周りに言うと、「介護職はきつい」「介護職は仕事内容に対して給料が安い」とマイナスな事ばかり言われることはありませんか。
まして、年齢が20代だと「20代なら介護職以外でもやれることがある」「まだまだこれから」「若いんだから」「就職先は他にもあると思う」というようなことを言われてしまうことも少なくないと思います。
そこまでイメージが良くないと「本当に介護職を目指して良いのだろうか」と不安になりますし、人材不足の理由は「介護職がきつい」という裏返しなのではないかとも考えてしまいます。
しかし、介護職だけではなく仕事には良い点と悪い点がそれぞれにあります。
ここで、大切なのは「介護職があなたに合っているか」です。つまり、他の人にとって良くないと感じる点でもあなたにとっては良い点に感じる場合もあるということです。
就職するのは、周りではなくあなたです。
自分が良いと思えれば、それで良いと私は思います。私自身、就職活動で最終的にいくつか内定をもらいましたが、その中から自分で就職先を選びました。
【介護職の実状その1】介護職はきつい仕事?
よく介護職は3K(きつい、きたない、きけん)だと言われています。
就職しやすくても、仕事環境がブラックでは就職した意味がありませんし、潔癖であれば汚いイメージがある仕事は向いていないと考えると思います。
実際に何がきついと思われるのでしょうか。
介護職で実際に働いている人が対象の調査で、労働条件等の悩み、不安、不満で最も高かったのは「人手が足りない」でした。
1.「人手が足りない」 54.2%
2.「仕事内容のわりに賃金が低い」39.1%
3.「有給休暇が取りにくい」31.5%
また、介護職を離職する理由としては「身体的にきついこと」や「仕事内容が汚い」という理由が主ではありませんでした。
1.「職場の人間関係に問題があったため」20.0%
2.「結婚・出産・妊娠・育児のため」18.3%
3.「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」17.8%
介護職を離職するきっかけになるのは、実は給料の低さや業務内容が原因なのではなく「職場の人間関係や職場の理念や運営のあり方への不満」などにあったのです。
介護職は、基本的に2交代制のシフトを組まれていることが多いです。シフトで夜勤に入ると生活リズムも崩れやすい為、身体的にきついという人もいます。
しかし、実際の離職理由には「夜勤がきついから」という人はほとんどいません。また、「介護は汚い仕事だから」という理由で辞める人も少数です。
介護職がきついと感じる部分は、身体的はなく精神的な部分が大きいと考えられます。
「自分と合わない人がいる」ということはどの職場でも仕方のないことですが、職場環境によっては人間関係がこじれやすいことも離職の原因の1つかもしれません。
【介護職の実状その2】介護職の仕事内容
介護職は未経験でも就職しやすい職種ではありますが、誰でも簡単にできる仕事ではありません。
・基本的な仕事は、施設の利用者がより自立した生活を送れるように援助していくこと。
・ケアする人の状況に応じて身体介助や生活全般の援助をする。
・単に介助をするだけではなく、本人の能力や気力を引き出すように働きかけて楽しく前向きに暮らせるようにする。
・介護の記録をつけたり、報告書や会議を通して、様々な分野のスタッフ(医療機関、看護師など)と連携を取りチームワークで仕事を進める。
高齢者や障害のある人など、日常生活や心身の機能に困難のある人と接することが多いので、それぞれの状況について深い知識と理解が必要です。
また、障害の内容や程度について正確に知っていること、全ての利用者に公平に接していくことが求められます。
同時に、利用者を介助するための体力と責任感も必要になってきます。
一言でいえば「介護」ですが、その介護の中には様々なスキルや知識が求められます。
様々なスキルや知識が求められるという点で、「介護職はきつい」と感じてしまう人も多いのだと思います。
また、状況に応じて「深い知識と理解」をもって公平に接していかなければならないという点で大変さを感じる場合も多いと考えられます。
性格の向き不向きもあるので、これらの点が一概に「良い点、悪い点」とは言えません。
しかし、様々な経験やスキルが活かされる職種であることは間違いありません。
【介護職の実状その3】高卒フリーターの介護職の給料は低い?
介護職がきついと言われる原因の1つに「介護職は給料が安くて大変」だということがあります。働く人の中には、労働の割には賃金が低いと不満を持っている人もいないという訳ではありません。
高卒の主な初任給 | |
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ITエンジニア | 171,000円 |
不動産 | 167,400円 |
介護系 | 165,400円 |
ビルメンテナンス | 167,400円 |
他の業種に比べると確かに賃金は低いです。高卒に関係なく全体の賃金で比較した場合でも、介護職は他の業種に比べると決して高くはありませんでした。
大卒だった場合だと、初任給は20万6900円でした。高卒に比べると初任給は高いですが、他の業種と比べた場合だと高くはありません。
また、介護職の大きな悩みである人手不足は、結果的に働く人の「人手が足りない」「有給休暇が取りにくい」という不満に繋がっています。
施設の中には、やむ負えず職場環境が厳しくなってしまうところもあると思います。
しかし、ここ数年の介護の職場環境は年々改善されていて離職率は毎年低くなってきています。
なぜかというと、将来確実に必要になる「介護人材」を確保するために国が介護業界のサポートを始めたからです。
国のサポートもあり、賃金についても年々増加しています。平均給与額は、300,970円(基本給(月額)181,220円+手当71,330円 +一時金(4~9月支給金額の1/6)48,420円)である、という調査結果があります。
平成27年の時点では、平均給与が280,250円だったので約4年間の間に2万円程給与が上がっていると考えられます。
ただし、手当は「職務手当、処遇改善手当、通勤手当、家族手当などが含まれるほか、時間外手当(早朝・深夜・休日手当等)も含まれる。」とあるので、実際にもらえる賃金は人によって異なってくるのでご注意ください。
介護業界全体で、積極的に待遇改善が図られているので「労働の割にお給料が低い介護職」というレッテルは、近い将来無くなっていくと思います。
【介護職の実状その4】介護職の今後は?
労働環境が年々改善されている介護職ですが、今後の介護職全体のことや職場環境が気になるところではないでしょうか。
厚生労働省では、2025年までに約38万人の介護職の人材が必要になると予測していることから、今後も国として介護業界をサポートしていきます。
ロボットの力によって、身体的負担が軽減され年齢に関係なく働けるようになったり、介護記録などの事務作業をIT導入で効率化を図ることで業務時間の削減につながっていきます。
これらが実現するだけでも働く人にとっては、かなりの職場環境の改善になります。実際に働く人の勤続意欲年々上昇しています。
施設としては、「事故・トラブルへの対応マニュアル等の作成」や「個々の気づきを踏まえた勤務環境やケア内容の改善」を実施することによって労働環境の改善に取り組んでいます。
こうしてみてみると、環境は年々良くなってきており介護職の今後は明るいと言えます。
【介護職の実状その5】フリーターが介護職でキャリアアップする方法
高卒のフリーターで介護職に就いた場合、他の業種と同様にキャリアアップを目指せるのか疑問にこともあるのではないでしょうか。
どんな仕事でもせっかく長く働くのであれば、キャリアプランを立て確実にステップアップしたいと思う人が多いと思います。
(0) 未経験・無資格介護士
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(1) 介護職員初任者研修
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(2) 介護福祉士実務者研修
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(3) 介護福祉士
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(4)介護支援専門員(ケアマネージャー)/認定介護福祉士
介護系の資格だと「介護職員初任者研修」がよく知られているものです。
介護職として働く上で最低限の知識や技術、実践する際の考え方を身につけて基本的な介護業務を行うことができるよう
にする研修
資格を取得するためには、講義と演習がある約130時間の研修を受講すること、全課程修了後の修了試験に合格することが必要です。
数多くある資格の中で、この「介護職員初任者研修」は最も取得しやすい資格で「介護の入門資格」のようなものです。
介護福祉士からは実務経験が必要になるので、実際に働きながら資格習得を目指していくという流れになります。
介護職は、誰でも資格や経験を積み重ねていけば昇給できます。「介護福祉士」は介護職の中で唯一の国家資格で、給与面での手当がつきます。
また、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を習得すれば、年収が400~500万になることも可能です。
「介護職員初任者研修」の資格を取得してから介護職に就職する方も少なくないですが、就職してから企業に資格取得に向けて支援してもらうケースも今は増えています。
私個人の意見としては、企業が資格習得を支援してくれるのであれば先に就職活動をした方が良いと思います。
フリーターが介護職以外に正社員就職できる方法
需要があるからという理由で、フリーターでも正社員就職できると考え介護職への就職を目指していませんか。
自分自身で介護職について調べて「介護職を一生の仕事にして良いのか」と悩んでしまい、行き詰っている人も少なくないかと思います。
「介護職以外に選択肢はあるのだろうか?」
そう、頭によぎった場合は「介護職を目指すことを思い直してみてください」。
介護職も素敵な仕事です。誰でも就職できる可能性はありますし、やりがいのある仕事だと思います。
しかし、どんなに素敵な仕事でも自分に合っている仕事でなければ意味がないですし、長く続きません。
私の経験から言えることは、就職活動は「自分に合う仕事や企業に出逢う為にするもの」だという事です。
短期退職後、心もボロボロになった私を助け支援してくれたのが「就職エージェント」でした。
就職エージェントといっても、正社員の経験がない人を対象としている就職エージェントを利用する必要があります。
個別面談を行っていく中で、プロ目線から自分にあった求人を紹介してくれるので、悩み相談から始めても問題ありません。
就職エージェントの魅力は書類選考なしで面接に進むことができるということです。(面接に進めるという事は、企業は肩書ではなくあなた自身をみてくれます。)
また、多くの就職エージェントは「高卒」「既卒」「フリーター」でも受かりやすい優良企業を集めてくれているので一番確実に早く正社員就職を目指すことができます。
そのおかげで、自分にある選択肢の幅を広げることもできましたし、納得のいく就職活動をすることができました。
就職活動を全面的にサポートしてくれる就職エージェントですが、利用料は無料です。
疑いたくなりますが、就職エージェントは紹介した企業から紹介料をもらっているので利用者に特別な請求をすることはありません。何回利用しても何社利用しても無料なので安心してください。
私は、就職エージェントを何社か利用して内定をもらい、事務系正社員として就職することができました。
働き始めて3年程経ちますが、仕事内容も職場環境も満足しています。
私の就職先が実際に決まった就職エージェントは『就職Shop』というエージェントですが、介護職に特化して就活するのであれば、現役介護士である『介護士ママ』という方が運営しているブログ「介護転職7回で本当に役立った!転職サイト・転職エージェント比較ランキング」の記事でも紹介されている『マイナビ介護職』というエージェントが良いかなと思います。
※外部リンク:マイナビ介護職に行ってみた!口コミ評判,求人の質,マイナビ介護を利用すべきか本音でレビュー
フリーターの場合、就職活動において自分に合っているかどうかを一人で調べて考えることは、とても労力が必要です。それ故に、時には行き詰ってしまうこともあるかと思います。
フリーターから正社員として仕事を選ぶ時に共通して忘れて欲しくないことは、良い点と悪い点のどちらか一方だけで判断しないということです。
今回ご紹介した「介護職」もイメージしていたものと違うと感じた人も多いのではないでしょうか。
しっかりと調べた上で両側面をみて「自分に向いている仕事」かどうか判断することが大切です。
もし、判断に迷った時や行き詰った時、誰かのアドバイスが欲しいと思った時は「就職エージェント」を利用してみてください。
自分に合った就職先で、正社員就職できることを陰ながら応援しています。