【22歳ニート脱出の突破口】カメラを片手に美しい風景を写真に。
ニートの私でも就職できた方法とは?
女性で現在フリーランスで仕事をしている者です。大学卒業後に1年弱ニート期間がありました。
パワハラから退職。ニート経験者ならわかる「あるある」
就職活動で数十社面接受けてやっとのことで採用されたインテリアの会社でしたが、毎日の営業ノルマは非常にきつく、ときには私のかわりなどいくらでもいるなどと、今で言うパワハラ発言を繰り返して受けているうちに体調を崩して2ヶ月ほどで辞めてしまいました。
家族はとがめることもなく私を受け入れてくれたので、まずは療養して体の調子を整えることにしました。精神的にも肉体的にも疲れ果てていたので、最初のひと月は朝から晩までカーテンを開けることもなく暗い部屋でテレビをつけ音だけ聞いて寝ているか、少し調子の良い時は部屋の本の整理などをして過ごしました。
ニート状態を経験して分かったのですが、人間は学校や職場など毎日の生活に時間的に縛りがあってこそ規則正しい生活ができます。いつまでもゴロゴロしていい状況を続けていると、人間の思考はより楽な方を選択するのでとことん怠惰な生活に向かってしまうのです。
自分の薄っぺらさに気づき涙することも。感謝の一言が第一歩
数ヶ月ほどして体調が落ち着いてきた時に私がまず始めようと思ったのが規則正しい生活を送ることでした。毎朝決まった時間に起床して朝食前に近所の公園を一周、夕方までに本1冊読破するというルールを作ったのですが、数日もすると出かける気にもならなくなり、読書前に30分だけゲームをしようとしたら夜までしてしまったり、自分の意志の弱さに愕然としました。
このような生活をされた方なら分かっていただけると思うのですが、ニートは長引けば長引くほどいつの間にか自分のペースで生活をしそこから抜け出すのが至難の業となってしまうのです。そして自分のペースが世間一般のそれと大きくかけ離れていることに気付いたとき焦燥感と絶望感が襲ってきました。
私が過ごしている日々が世の中の誰よりも薄っぺらく価値のないもののように思え、涙が出ることもありました。イライラは自分で抱え込んではいけないと思い、こんな思いをしなければならないのは大学の就職課のせいだ、ブラック会社のあいつのせいだなどと家族に対して愚痴を言い続けましたがそんなことをしても気持ちが晴れることは一切ありませんでした。
周囲のせいにしている間は、自分が前に進まなければならないということから逃げてしまっているのでニートから抜け出すことができないのです。
またニートになってしまうと、気おくれからか他人と接することが苦手になってしまうので、近所の人に会ったら挨拶をしたり、買い物に行った時などはレジ打ちの人などにありがとうと一言感謝の言葉を伝えてみるのを習慣にするといいと知ったのですが、やはり自分がどのように見られているのか不安になって他人を避けがちになってしまいました。
レンズを通して見える景色。そして出会い、仕事も。
そんな毎日でも唯一心が和んだのが、公園の風景です。学生時代から毎日何気なく通っていた公園ですが、ニートになり様々なものへの興味が薄れ他人に警戒心を持つようになったとき、季節や天候によって本当に様々な顔を見せてくれることにだんだんと気づきました。
挫折を繰り返した規則正しい生活を送ることも、カメラを持って美しい風景を写真に収める楽しみを知ってからは達成できる日が増えてきました。結局はそれが突破口だったと思います。
カメラで撮影していると、また会ったねと声をかけてくださる方が現れ、毎朝のラジオ体操のグループにも誘われました。
規則正しい生活を取り戻し、自信を少しずつつけていった結果、長い時間かかりましたが今の仕事につながるアルバイトを始められるようになりました。
ニートから正社員になる就職成功率が最も高い方法とは?