公務員から民間への切り替え|既卒1年目からの就活方法とは?
既卒の私でも就職できた方法とは?
公務員から民間企業に切替えると決めたのであれば、できるだけ早く就職先を見つける必要があります。しかし、公務員試験対策のため、アルバイトで生計を立てていたり、働かずに試験勉強に打ち込んでたりするので、民間への就活は新卒者より厳しい状況にあります。
このブログでは、公務員から民間に切り替える際、最も早く、良い会社に就職するためのノウハウをご紹介しています。
現在28歳。大学中退後、しばらくニート期間を過ごして短期バイトや派遣を続けていくが、25~26歳まで再度ニートになってしまう。合計2年のニート歴がある中、26歳で就活を始め、秘書の正社員として就職する。同じ悩みを持つ方に向けて役に立つ情報を配信中。
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企業の人事採用担当を経験後、キャリアコンサルタントの資格を取得し、これまで15年間、20代の就職相談に関わる。
☑ 「これから民間就職に切り替えて就活を始めても採用してもらえるのか」
など、公務員試験の倍率が高いと受かる気がしないので、どの進路に進むべきか悩んでしまうからです。
例えば、
しかし再度、公務員試験が全落ち。周りの友達は就職して新入社員1年目なのに、自分だけがどこにも所属していない状態。
この記事では、公務員から民間企業へ切り替えた学生や既卒者を、これまで15年以上サポートしてきたプロの就職アドバイザーからも直接取材した内容をまとめ、私の経験も踏まえて、民間への就活に切り替えた時から最速で就職できる方法をご紹介します。
→公務員から民間企業に切り替えても就職できるの?その答えとは?
公務員試験失敗!来年も全落ちしたらどうなる?
特に、公務員試験の倍率が高い都道府県ではなおさらです。しかし、大学を卒業して1年目で、どこにも所属していない無職の状態。来年同じように公務員試験を受験して失敗するリスクを抑えておきましょう。
既卒3年ルールから外れ、新卒ではなくなっていく
数年前までは、大学卒業したての学生を新卒と呼んでいました。2010~2013年頃の就職氷河期で、多くの就活生が大学卒業後に就職できずに無職になってしまいました。採用れなかった就活生の残された選択肢として、中途採用枠からの就活。大不況のせいで、ぴかぴかの新卒生が就職できないという社会的な大問題になったのです。
それから国は既卒3年ルールを設けて、企業側に協力を要請しました。最初は、既卒3年ルールに協力してくれる企業は1~2割程度でしたが、最近になってようやく7割台の企業が既卒3年ルールに協力してくれるようになっています。
ただ、今は売り手市場と言って、大卒者1人を企業2社が取り合うほど、働き手が不足している状態です。なので7割以上の企業が既卒3年ルールに乗っかっているという方が現状かもしれません。
この既卒3年ルールですが、企業によっては、既卒1年以内を新卒扱いとするところもあれば、既卒2~3年以内を新卒とするところもあります。長い所で既卒5年までを新卒とするとこともありますが、こういった企業は稀です。
民間での就活は来年の方が不利になる
意識すべきポイントは、既卒1年目、2年目、3年目と既卒からの期間が長くなればなるほど、民間での就活は不利になります。一方で、既卒3年を超えてしまうと新卒扱いでなくなってしまうので、より民間企業の就職は難しくなるということが現状です。
公務員試験の集中力は次第に落ちていく
大学4年生の在学中に受ける初公務員試験は、絶対ストレートで就職してやるぞという意欲をもって受験します。しかし、残念ながら公務員試験の結果が伴わないで既卒1年目で受験する試験はここで落ちたら本当にマズイという危機感をもって受験します。既卒1年目の公務員試験も残念ながら全落ちしてしまった場合、次の試験からは焦燥感に変わります。
気持ちが焦燥感に変わった段階からプレッシャーが大きくなるというよりも、落ち込みの方が激しく、無気力になって3度目の勉強に打ち込む気になれず、公務員試験にかける集中力は年々下がっていきます。3度目の公務員試験がダメだった場合、もう次回からは【落ち慣れ】します。倍率が高い地域であれば、このマインドになると絶望的といっていいでしょう。
周りの友達と連絡を取らなくなる
既卒1年目であれば、多少人と比べることはあっても、周りの友達は気にならず、公務員試験に打ち込めていたかもしれません。しかし、既卒2年目からの公務員試験受験の際は、周りの友達は入社2年目で仕事も覚えてテキパキこなせるようになっている時期でもあるので、焦燥感で押しつぶされそうになります。自分だけ何しているんだろうと。
実際、友達の方は既卒2年目であっても3年目であっても応援してくれると思いますが、本人の気持ちとしては、「どうせ周りは私のことをバカにしているんでしょ」となってしまい、友達からの気にかけの連絡などを、こちらから避けてしまうことは多いです。結果として、周りの友達と自分から離れてしまうことも珍しくありません。
→公務員から民間企業に切り替えても就職できるの?その答えとは?
既卒1年目は公務員浪人か民間切り替えか?適切な時期とは?
。
既卒1年目で悩むこととしては、このまま来年も頑張って公務員浪人をするか、それとも民間企業に切り替えるべきか、その時期について悩みます。進むべき選択肢は以下の3つに分けれられると思います。
(2)公務員浪人して来年公務員試験に再度挑戦
(3)来年の公務員試験を全落ちしたら他県外で倍率の低い所を考える
(1)民間企業に切り替える
まず、考えるべきポイントが、民間に切り替えるか、それとも公務員を諦めずに試験を受け続けるかです。民間企業で、既卒からの無職期間が2年、3年と空白期間ができてしまうと、就職率は落ちていきます。
民間企業で就活するのであればできるだけ早く行動することが必要条件です。今年の公務員試験も努力したけど、採用されるラインまでまったく届かない場合は、民間企業を視野に入れてもいいかと思います。
→公務員試験から民間就活に切り替えて最速で優良企業に就職する方法とは?
(2)公務員浪人して来年公務員試験に再度挑戦
やはり、どうしても公務員の仕事が諦めきれず、3度目の正直で来年も今年以上に頑張って公務員試験を受けるのも一つの選択肢です。しかし、この選択肢をするのであれば、絶対公務員一本でいく!という強い意志を持っていないと来年も厳しいです。
「もし来年ダメだったら民間に切り替えよう」という考えであればあまりお勧めできない選択肢です。
(3)来年全落ちしたら他県外で倍率の低い所を考える
公務員一本に絞って、来年度の公務員試験に失敗してしまった場合、考えられるのは周りの倍率が高く、学力でかなわない場合や、勉強の仕方が悪いことが考えられます。勉強の仕方が悪くて結果が出ないのであれば改善のしようはいくらでもあります。
しかし、全落ちした原因が倍率が高いということであれば、次からは他県外も視野に入れて倍率の低い地域を受験することも考えることをお勧めします。あまり県外から出たくない気持ちもわかりますが、背に腹は代えられないので、県外の受験も視野にいれていくと可能性は広がりますよね。
以上3つの流れで進路を考えると頭も整理されて動きやすいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
公務員から民間企業に切り替えても就職できるの?
既卒1年目で、大学卒業後、試験勉強のため無職のニート期間がある。そんな場合でも民間企業は採用してくれるのか。答えは、採用されます。もちろんぴかぴかの新卒生と比べると就職率は低くなりますが、今は売り手市場です。企業側の本音としては、大卒で既卒3年以内であれば、使えそうな人材であればのどから手が出るほど欲しいのです。
大企業はやはり競争率も高く、無職期間があれば採用されにくいです。しかし中小企業やベンチャー企業であれば、しっかり就活すれば採用されるので心配しないでください。
中小企業やベンチャーは給料面では大手と比べると劣りますが、最近ではベンチャー企業で売上の高い企業も山ほど出てきているので、そういった分野で活躍するのも良いかと思います。
「未経験者なら何歳まで採用するか」というリクナビNEXTの調査によると、23歳を機に、採用する企業が1年毎に少なくなっているのがわかります。20代後半になると23歳の頃と比べて4分の1の求人数しかなくなってしまいます。
公務員から民間の切り替えの理由を面接でどう答える?
既卒1年目の無職期間についてや、なぜ公務員から民間に切り替えたかについて、切り替えた理由を用意しておく必要があります。
例えば、面接時に既卒1年目の無職期間やなぜ民間に切り替えた理由を聞かれた場合は、
「昔から地域の社会貢献ができる仕事がしたいと考え、公務員を目指してきましたが、競争率の高い地域で私にとって試験は難関であったので、試験勉強に専念できるようにバイトも辞めて、試験対策をしていたため無職期間があります。
民間に切り替えた理由としては、元々地域の社会貢献できる仕事がしたいという理由で公務員を目指していましたが、再度地域に社会貢献できる仕事はないか模索したところ、公務員でなくても民間の方がより社会貢献性のある事業を行っていることに気づいたので、そこから民間へ切り替えることにしました。御社では○○のような事業を行っており、より社会貢献性があると信じていますので、御社を志望しました。」
などの理由であれば、面接官としても、納得できると思います。大切なことは、過去の事実ではなく、今のあなたです。
間違っても、「公務員試験に何度も失敗したので民間に切り替えました」と言ってはいけません。公務員試験から逃げて民間就職に切り替えたのであれば、「困難を乗り越える馬力がない人」とマイナスな印象になってしまいます。
これらの面接は、対策していくことで飛躍的にうまくなれます。
公務員試験から民間就活に切り替えた後どうする?
民間企業を就活して、最短で採用されるためには、プロに対面で相談することが大切です。ネットで情報を探したり、対策を考えたりするだけでは時間の無駄です。公務員試験が終わった秋頃であれば、効率良く迅速に就活しないと次年度の採用に間に合いません。
(2)転職エージェントを利用する
方法はいろいろありますが、現在が秋頃だとすると来年度の就活に向けて効率よく最短で行動していかなければいけません。そのため上の2つに絞りましたので、それぞれ説明していきます。
(1)ハローワークの「新卒応援ハローワーク」を利用する
最近では、ハローワークも進化していて、特に既卒3年以内の既卒生に向けたサービスが充実しています。その中でも注目なのが「新卒応援ハローワーク」というサービスです。既卒3年以内であればこのサービスを受けることができますが、通常のハローワークのサービスと違って新卒応援ハローワークは、個別の担当制でマンツーマンのサポートが受けられるので、就職までの道のりがスムーズです。
既卒1年目の就活であれば新卒よりも難しいということは先ほどお伝えしましたが、プロに対面で相談する方が格段に効率はいいので、ハローワークに行く場合はこの新卒応援ハローワークを活用するのがいいです。
しかし、ハローワークのデメリットもあります。新卒応援ハローワークは、既卒3年以上であれば利用できません。また、個別でのサポートが受けられるのは良い点ですが、ブランクがあるため、面接で苦戦します。また、ハローワークの求人は、どの企業でも求人を無料で掲載できるため、ブラック求人が混ざっている可能性も高いです。
担当者も、企業を一社一社訪問したり取材したりしているわけではないので、ブラック企業かどうかを見分けることはプロでも難しいです。実際ハローワークからの紹介で入社した企業で、労働条件が求人票と違っていて、トラブルになり短期で辞める方も後を絶ちません。その点は運試しのようなところもあることは覚悟しなければいけません。
(2)転職エージェントを利用する
2つ目の転職エージェントを利用する方法ですが、これはハローワークよりも最短で就職できることが多いです。というのもハローワークは転職エージェントと比べると、求人数は断トツで多いのですが、ハローワーク側は「この企業がお勧めですよ」とマッチングはしてくれません。
逆に転職エージェントであれば、個別の担当制でマンツーマンでサポートしてくれますし、職業適性検査や、自己分析、履歴書や面接対策などの一連を手伝ってくれます。一番転職エージェントを利用するメリットが、マッチングをしてくれるところです。
対面でエージェントと相談した後に、相談員はプロなので、ある程度はこの企業であればこの人に合うんじゃないかという目線で、企業を紹介してくれます。ハローワークは立場上、相談員がお勧めしたくても、こういったマッチングはできないのです。就活を効率よく進めるための一番最速の方法は転職エージェントです。
更に、注目すべきポイントとしては、転職エージェントは数多くありますが、いくつかのエージェントは、ニートや既卒、第二新卒を専門として企業を紹介してくれるところもあります。そして、書類選考なしで面接を受けれる点は、大きなメリットと言えます。
既卒で無職期間があると、民間企業の就活を進めていけばわかりますが、書類選考で落とされることが多いです。
就職エージェントもピンからキリまでありますが、ニート経験がある場合、正社員未経験に特化した、未経験・フリーター・既卒・第二新卒用の就職エージェントを選んだ方がいいです。
新卒者用や中途転職者用の就職エージェントを使っても、ブランクがあったり、フリーター経験があるだけで、書類選考で落とされやすくなります。
下手に就職求人サイトやハローワークなどで求人を選ぶと危険です。
3か月以上、職種・業界研究、就活の仕方などを勉強してからであれば、ある程度自分の目で求人選びができるようになりますが、求人探しについては、就職エージェントを利用した方がより安全と言えます。
就職エージェントの場合、就職サイトやハロワと比べて、就職成功率や就職スピードが倍以上高いのは有名な話です。それに加えて、質の高いエージェントだと、企業をしっかり訪問して取材しているので、ブラック企業をできる限り排除してくれています。
私は、これまでに10社以上の就職エージェントを利用して比較してきましたが、その中でも私のような既卒に特化したエージェントは8つだけ。
実際に、これらすべての就職エージェントを利用した私だから言えることですが、質の悪いエージェントも正直半数ほどあります。あまり大きな声では言えませんが、ハタ〇〇〇〇ブやウズ〇〇リなどはあまりオススメできません。
就職Shopは、全国の就職支援場所の中でも、一番就職サービスが整っていて、品質が高いと断言できます。進路を変えて、これから挽回したい、周りの人に認められるような会社に入りたい、そう感じているのであれば、就職Shopで就職相談してみてください。
実際に利用した私だから自信をもって言い切れますが、既卒から良い会社を狙うのであれば就職Shopだと見つかりやすいです。
⇒私が実際に就職Shopに行ってきた感想を良い所も悪い所もすべて本音でお伝えします
まとめ
・既卒3年ルールで年々就職率は低くなるので、民間に行くなら早めに決断すべし
・既卒で無職期間があっても就職はできる。早めの行動が必要
・面接は正直に、ただ面接官にプラスの印象を与えるために練習が必要
・民間の就活であれば、ハローワークよりも転職エージェントが最短
既卒1年目で公務員試験を失敗してしまうと、自信もやる気もなくなってしまいますよね。それに今後の将来も不安で、絶望的になる気持ちもよくわかります。しかし、民間就職への時期を逃してしまうと、公務員にも正社員にもなれない可能性も出てきてしまうので、慎重に進路選択をする必要があります。
私も昔は安定した公務員という希望はありましたが、今は大学中退でニート期間を経て正社員の秘書として働いています。今思えば、私にとって秘書の方がやりがいがあって、毎日同じ決められた仕事をやるよりも、自分で考えて創造性のある仕事の方が向いているんだなと、この仕事に出会ってから考えるようになりました。
既卒1年目から民間就活に切り替える場合は、就職サイトや、ハローワーク、ジョブカフェなどの就職支援サービスを使うのもいいですが、公務員試験対策期間中などのブランクがある場合には、転職エージェントなどを利用した就活の方が早く就職先は決まります。
適職なんて、一つではありません。隠れた才能があってそれに気づいていないだけで、ほとんどの人がもしかすると適職でない仕事をしているかもしれませんね。